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別れ
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放課後、私はいつものように中庭に向かった。
中庭では相変わらず、見知った2人の影が、仲睦まじい雰囲気を醸し出している。
「リアム」
私が声をかけると、毎度同じように、婚約者は鬱陶しいと言いたげな顔で、私の方に視線をやった。
「なんだ。ここ数日、お前がいないから楽だったのに。また私たちの邪魔をするのか?」
「ちょっと、リアムってばなんてこと言うのよ! ーーごめんなさい、シャーロット様。リアムが酷いことを」
ジニーが言う。
いつもならここで、私が、
「私はリアムの婚約者です。まるで彼が自分のものであるかのような態度はよしてください」
と注意するのだが、今日はそう言わず、
「いえ、お気になさらず」
とだけ返した。
私の反応がいつもと違うのに驚いたのか、リアムは目を見張る。
「そう言えば、しばらくシャーロット様を見かけることがありませんでした。どこかに行ってたんですか?」
と、ジニーが言った。
「ええ」
私は頷く。
「どこですか?」
「隣国です」
「隣国?」
リアムが眉をひそめた。
「なぜ、隣国に今行く必要があったんだ?」
「幼馴染に会うためです」
「幼馴染?」
2人は首を傾げる。
「ええ。ジニー様はご存知ないと思いますが、リアムは知っているでしょう。私とあなたが婚約する前に、私と婚約していた方のことを」
「……ランスのことか?」
「ええ」
私は微笑む。
「彼は、確かある国の革命に巻き込まれて」
「巻き込まれて行方不明となっておりましたが、先日隣国で見つかったので、迎えに上がっていたのです」
「へえ!」
ジニーは両頬に手を当てた。
「すごい! まるで運命の相手みたい!」
「そうなんです」
「は?」
リアムは私の肩を掴んだ。
「何が言いたい?」
「何が言いたい、とは失礼ですね」
私はリアムの手を払い除ける。
「我が家では、元々ランスと私を結婚させたがっていた、ということです」
「だから?」
「その彼が見つかり、今は保護しています」
「つまり? なんだ?」
私はにっこりと笑って言った。
「はっきりと申し上げます。あなた様のお役目はもう終わりました。どうぞ、ご自由になさって構いません。その代わり、私と別れてくださいませ」
中庭では相変わらず、見知った2人の影が、仲睦まじい雰囲気を醸し出している。
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「なんだ。ここ数日、お前がいないから楽だったのに。また私たちの邪魔をするのか?」
「ちょっと、リアムってばなんてこと言うのよ! ーーごめんなさい、シャーロット様。リアムが酷いことを」
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いつもならここで、私が、
「私はリアムの婚約者です。まるで彼が自分のものであるかのような態度はよしてください」
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「ええ」
私は頷く。
「どこですか?」
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「なぜ、隣国に今行く必要があったんだ?」
「幼馴染に会うためです」
「幼馴染?」
2人は首を傾げる。
「ええ。ジニー様はご存知ないと思いますが、リアムは知っているでしょう。私とあなたが婚約する前に、私と婚約していた方のことを」
「……ランスのことか?」
「ええ」
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「彼は、確かある国の革命に巻き込まれて」
「巻き込まれて行方不明となっておりましたが、先日隣国で見つかったので、迎えに上がっていたのです」
「へえ!」
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「すごい! まるで運命の相手みたい!」
「そうなんです」
「は?」
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「何が言いたい?」
「何が言いたい、とは失礼ですね」
私はリアムの手を払い除ける。
「我が家では、元々ランスと私を結婚させたがっていた、ということです」
「だから?」
「その彼が見つかり、今は保護しています」
「つまり? なんだ?」
私はにっこりと笑って言った。
「はっきりと申し上げます。あなた様のお役目はもう終わりました。どうぞ、ご自由になさって構いません。その代わり、私と別れてくださいませ」
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