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国王
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陛下は、怒っていた。
かなりキレているようだった。
こめかみには青筋が浮き、唇はわなわなと震えている。
このように叱られたことが以前にあったのか、ヘンリー王子の顔色は酷く悪かった。
しかし、その怒りに気づいていない残りの馬鹿3人は、陛下の前でも粗相をしでかす。
「ええ、もちろんそうです!」
マリーは叫んだ。
「ヘンリー王子は、次期国王になられるお方です」
「へえ」
陛下は彼女を睨みつけた。
「第三王子なのに?」
「はい」
彼女は堂々とした振る舞いだった。
その自信ががちゃんとしたベクトルで働いていたら、大物になっていたかもしれないのに。
いや、今もある意味大物か。
「ヘンリー殿下は、第一王子や第二王子よりも聡明で、国を引っ張る力のある方です」
私と陛下はその言葉を聞いて、同時に顔をしかめた。
この子が、第三王子殿下を国王にしたいという気持ちはよくわかった。
そこに様々な問題が生じることに、全部目を瞑ったうえでのことだが。
でも、「第一王子」、「第二王子」と、王子を呼び捨てにするのはいただけない。
しかも、その父親である陛下の目の前で。
不敬にも程がある。
「ほう」
陛下は目を細めた。
「第一王子と第二王子が、第三王子よりも愚かであると言いたいのだな?」
「はい、そうです!」
陛下の誘導に完全に乗ってしまった彼女は、とうとうはっきり言ってしまった。
「ば、馬鹿!」
「辞めなさい!」
慌てて両親たちが彼女を止めようとするが、マリーは頑固だ。
他人に止められたり、否定されたりすると、余計に暴走する。
「あんなふうにお高くとまってて、それなのに全然能力のない連中よりも、自分の方が次期国王に相応しい――ヘンリー王子が、そう申し上げておりました!」
かなりキレているようだった。
こめかみには青筋が浮き、唇はわなわなと震えている。
このように叱られたことが以前にあったのか、ヘンリー王子の顔色は酷く悪かった。
しかし、その怒りに気づいていない残りの馬鹿3人は、陛下の前でも粗相をしでかす。
「ええ、もちろんそうです!」
マリーは叫んだ。
「ヘンリー王子は、次期国王になられるお方です」
「へえ」
陛下は彼女を睨みつけた。
「第三王子なのに?」
「はい」
彼女は堂々とした振る舞いだった。
その自信ががちゃんとしたベクトルで働いていたら、大物になっていたかもしれないのに。
いや、今もある意味大物か。
「ヘンリー殿下は、第一王子や第二王子よりも聡明で、国を引っ張る力のある方です」
私と陛下はその言葉を聞いて、同時に顔をしかめた。
この子が、第三王子殿下を国王にしたいという気持ちはよくわかった。
そこに様々な問題が生じることに、全部目を瞑ったうえでのことだが。
でも、「第一王子」、「第二王子」と、王子を呼び捨てにするのはいただけない。
しかも、その父親である陛下の目の前で。
不敬にも程がある。
「ほう」
陛下は目を細めた。
「第一王子と第二王子が、第三王子よりも愚かであると言いたいのだな?」
「はい、そうです!」
陛下の誘導に完全に乗ってしまった彼女は、とうとうはっきり言ってしまった。
「ば、馬鹿!」
「辞めなさい!」
慌てて両親たちが彼女を止めようとするが、マリーは頑固だ。
他人に止められたり、否定されたりすると、余計に暴走する。
「あんなふうにお高くとまってて、それなのに全然能力のない連中よりも、自分の方が次期国王に相応しい――ヘンリー王子が、そう申し上げておりました!」
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