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飛び火
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あまりの飛び火の仕方に、私はとうとう吹き出した。
それを皮切りに、さざ波のようにして笑い声が会場に広がっていった。
だが、ピクリとも笑わない国王陛下の様子を察知して、貴族たちは口を閉ざした。
「……なるほど」
陛下は、努めて平静でいようとしているみたいだ。
しかし、その顔は鬼のような形相。
誰かがそれをつつけば、一瞬で爆発しそうなほど危うい雰囲気だった。
貴族たちはみな、事の行く末をハラハラした顔で見つめていた。
「第三王子ヘンリーは、全く関係のない公爵家のいざこざに足を突っ込み、勝手に問題を解決しようとした挙句、国王に帰属する権限を無断で用いて、公爵令嬢ディーナを死刑にしようとした。さらには自分が次期国王だと宣い、自分よりも立場が上の第一王子と第二次王子を愚か者呼ばわりした――これで、間違いないか?」
「ご、誤解です!」
ヘンリー王子は慌てて叫んだ。
「私は、そのようなことは一度も申したことなどありません!」
「そうなのか?」
国王は、マリーに向かって尋ねる。
「お前の王子様はそう言っているが、どうなんだ?」
「いいえ。おっしゃってい――」
「馬鹿! 何を言っているんだ!?」
とうとう、父親が彼女の頭を叩いた。
母は、マリーの口を両手で強引に塞ぐ。
「ふ、ふごっ」
叩く力がかなり強かったらしい、マリーは少し涙目になっていた。
「ち、違います陛下! そんな恐ろしいこと、殿下はおっしゃっておりません!」
「我々は何も聞いておりません!」
焦る両親。
そうなるのも、無理はない。
もし、殿下が上2人の王子を中傷するような言葉を吐いたとして。
それを聞いた者たちも、罪に問われる可能性が出てくる。
マリーは、嬉々として、
「第三王子が第一王子、第二王子よりも自分の方が王座に相応しいと言っていた」
と、口にしていた。
つまりそれは、ヘンリー王子の言葉に賛同したという証拠に他ならない。
反逆罪を犯したと捉えられても、無理はない。
「む、むごっ」
無理やり母親の手を引き剥がそうとするマリーだったが、母親の馬鹿時からには勝てないようだ。
私は彼女のうめき声をBGMに、
「まあっ」
と、大袈裟なほど驚いた声をあげた。
それを皮切りに、さざ波のようにして笑い声が会場に広がっていった。
だが、ピクリとも笑わない国王陛下の様子を察知して、貴族たちは口を閉ざした。
「……なるほど」
陛下は、努めて平静でいようとしているみたいだ。
しかし、その顔は鬼のような形相。
誰かがそれをつつけば、一瞬で爆発しそうなほど危うい雰囲気だった。
貴族たちはみな、事の行く末をハラハラした顔で見つめていた。
「第三王子ヘンリーは、全く関係のない公爵家のいざこざに足を突っ込み、勝手に問題を解決しようとした挙句、国王に帰属する権限を無断で用いて、公爵令嬢ディーナを死刑にしようとした。さらには自分が次期国王だと宣い、自分よりも立場が上の第一王子と第二次王子を愚か者呼ばわりした――これで、間違いないか?」
「ご、誤解です!」
ヘンリー王子は慌てて叫んだ。
「私は、そのようなことは一度も申したことなどありません!」
「そうなのか?」
国王は、マリーに向かって尋ねる。
「お前の王子様はそう言っているが、どうなんだ?」
「いいえ。おっしゃってい――」
「馬鹿! 何を言っているんだ!?」
とうとう、父親が彼女の頭を叩いた。
母は、マリーの口を両手で強引に塞ぐ。
「ふ、ふごっ」
叩く力がかなり強かったらしい、マリーは少し涙目になっていた。
「ち、違います陛下! そんな恐ろしいこと、殿下はおっしゃっておりません!」
「我々は何も聞いておりません!」
焦る両親。
そうなるのも、無理はない。
もし、殿下が上2人の王子を中傷するような言葉を吐いたとして。
それを聞いた者たちも、罪に問われる可能性が出てくる。
マリーは、嬉々として、
「第三王子が第一王子、第二王子よりも自分の方が王座に相応しいと言っていた」
と、口にしていた。
つまりそれは、ヘンリー王子の言葉に賛同したという証拠に他ならない。
反逆罪を犯したと捉えられても、無理はない。
「む、むごっ」
無理やり母親の手を引き剥がそうとするマリーだったが、母親の馬鹿時からには勝てないようだ。
私は彼女のうめき声をBGMに、
「まあっ」
と、大袈裟なほど驚いた声をあげた。
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