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プロローグ
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私――公爵令嬢ローゼリアは、自分で言うのもなんだが非常に完璧な人生を歩んでいると思っている。
代々宰相を務める公爵家の長女。
美形の両親のもとに生まれた。
容姿端麗、文武両道。
性格も良く、人望も厚い。
学園では学年トップクラスの成績。
それに、生徒副会長という肩書も持っている。
生まれたころから完璧な人生のスタートを切り、今の今まで目立った挫折なども経験せずに生きてきた超絶エリート。
しかし、そんな私にも目の上のたんこぶが3つほど存在する。
1人目は、婚約者である第三王子フレデリック。
彼は愚かで、馬鹿みたいに自尊心が高い。
自分の実力を見誤り、反省もせずになんでもかんでも失敗した挙句、そのすべての尻拭いを私に押しつけてくる。
2人目は、実の妹であるリリオーネ。
彼女もまた、実にプライドの高い女だ。
彼女はかなり私を嫌っているらしい。
そのお人形のような愛らしい容姿を駆使して崇拝者たちを集め、彼らとともに、全力で私を失脚しようと画策している。
3人目は、公爵子息のユージーン。
不本意ながら、この男は私のライバルという立ち位置にいる人物だ。
テストの順位や運動成績など、何かと私に勝負を持ちかけ、一進一退の攻防を見せる嫌味ったらしい男。
心底悔しいが、この男は現在学園の生徒会長という肩書を持っている。
私よりも立場が上だ。
こういう面倒な連中の相手をしなければならないものの、私は素晴らしい人間だと周囲に称賛されて生きてきた。
その尊敬の念を集めて何がしたいのかというと――。
私には、野望がある。
史上初の女宰相となること。
現在、我が公爵家には男児が生まれておらず、このまま行けばその宰相という地位も失ってしまう。
それを私が引き継ぐことで、うまく次世代に繋げていきたいと考えているのだ。
代々宰相を務める公爵家の長女。
美形の両親のもとに生まれた。
容姿端麗、文武両道。
性格も良く、人望も厚い。
学園では学年トップクラスの成績。
それに、生徒副会長という肩書も持っている。
生まれたころから完璧な人生のスタートを切り、今の今まで目立った挫折なども経験せずに生きてきた超絶エリート。
しかし、そんな私にも目の上のたんこぶが3つほど存在する。
1人目は、婚約者である第三王子フレデリック。
彼は愚かで、馬鹿みたいに自尊心が高い。
自分の実力を見誤り、反省もせずになんでもかんでも失敗した挙句、そのすべての尻拭いを私に押しつけてくる。
2人目は、実の妹であるリリオーネ。
彼女もまた、実にプライドの高い女だ。
彼女はかなり私を嫌っているらしい。
そのお人形のような愛らしい容姿を駆使して崇拝者たちを集め、彼らとともに、全力で私を失脚しようと画策している。
3人目は、公爵子息のユージーン。
不本意ながら、この男は私のライバルという立ち位置にいる人物だ。
テストの順位や運動成績など、何かと私に勝負を持ちかけ、一進一退の攻防を見せる嫌味ったらしい男。
心底悔しいが、この男は現在学園の生徒会長という肩書を持っている。
私よりも立場が上だ。
こういう面倒な連中の相手をしなければならないものの、私は素晴らしい人間だと周囲に称賛されて生きてきた。
その尊敬の念を集めて何がしたいのかというと――。
私には、野望がある。
史上初の女宰相となること。
現在、我が公爵家には男児が生まれておらず、このまま行けばその宰相という地位も失ってしまう。
それを私が引き継ぐことで、うまく次世代に繋げていきたいと考えているのだ。
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