17 / 29
作戦会議③
しおりを挟む
「……えっ」
絶句するユージーン。
「えっ、嫌?」
私は尋ねる。
「嫌なら全然良いんだけど。違う方法考えましょう」
これが駄目だったら……。
他に何があるだろうか。
この集めた証拠、全部晒すとか?
そうすれば、かなりの大打撃を向こうは食らうはず。
「面白味には欠けるけどね」
「待て待て待て待て」
全力で首を振るユージーン。
「い、嫌だとは一言も言ってないだろ」
「じゃあそうする?」
「いや、ええっと……」
なぜか歯切れの悪い返事をする生徒会長。
「その、ええっと」
「どっち?」
早くしてと、私は急かす。
「先生にだって用事があるんだから、早く決めてくれないと駄目よ」
急に呼ばれて、驚いた顔で振り向く先生。
「うっ」
言葉に詰まるユージーン。
「嫌なら嫌、するならするではっきり決めてちょうだい。こんなところで足踏みしてる場合じゃないわよ、私たち」
何をそんなに迷っているのだろうか、ユージーンは口をぱくぱくさせたあと、掠れた声を発する。
「……君はそれで良いのか?」
「何が?」
「僕は全然構わないけど、君はその、僕との関係を勘違いされても良いってことか?」
「あー」
なんだ。
そんなところを気にしてたのか。
意外と繊細なのね。
「その辺は、後からどうとでもなるでしょ」
「どうとでもって……」
「あとで別れましたって言えば済む話だし」
「あっ、ああ……。そうだな」
「で、どうする?」
ユージーンは観念したような、色々なものを投げ捨てたような力ない顔で答えた。
「……わかった。そうしよう」
絶句するユージーン。
「えっ、嫌?」
私は尋ねる。
「嫌なら全然良いんだけど。違う方法考えましょう」
これが駄目だったら……。
他に何があるだろうか。
この集めた証拠、全部晒すとか?
そうすれば、かなりの大打撃を向こうは食らうはず。
「面白味には欠けるけどね」
「待て待て待て待て」
全力で首を振るユージーン。
「い、嫌だとは一言も言ってないだろ」
「じゃあそうする?」
「いや、ええっと……」
なぜか歯切れの悪い返事をする生徒会長。
「その、ええっと」
「どっち?」
早くしてと、私は急かす。
「先生にだって用事があるんだから、早く決めてくれないと駄目よ」
急に呼ばれて、驚いた顔で振り向く先生。
「うっ」
言葉に詰まるユージーン。
「嫌なら嫌、するならするではっきり決めてちょうだい。こんなところで足踏みしてる場合じゃないわよ、私たち」
何をそんなに迷っているのだろうか、ユージーンは口をぱくぱくさせたあと、掠れた声を発する。
「……君はそれで良いのか?」
「何が?」
「僕は全然構わないけど、君はその、僕との関係を勘違いされても良いってことか?」
「あー」
なんだ。
そんなところを気にしてたのか。
意外と繊細なのね。
「その辺は、後からどうとでもなるでしょ」
「どうとでもって……」
「あとで別れましたって言えば済む話だし」
「あっ、ああ……。そうだな」
「で、どうする?」
ユージーンは観念したような、色々なものを投げ捨てたような力ない顔で答えた。
「……わかった。そうしよう」
0
あなたにおすすめの小説
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました
ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」
政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。
妻カレンの反応は——
「それ、契約不履行ですよね?」
「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」
泣き落としは通じない。
そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。
逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。
これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました
ゆっこ
恋愛
――あの日、私は確かに笑われた。
「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」
王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。
その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。
――婚約破棄。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる