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適当 ~セシル視点~
面倒だな、あの女。
俺は悪びれもなく、そう思った。
スカーレットと別れて、彼女にどうにか嫌がらせをしようかと色々策を練ったり実際に行動したりしていると、友人たちから、
「キモい」
と、言われてしまった。
「なんでそこまでスカーレットちゃんに執着するわけ?」
「自分から振ったっつってたじゃん」
確かにそう言った。
だが……。
「俺、お前がどう言おうが降りるわ」
「俺も」
「飽きたっつーか、なんつーか」
「お前も他の女探したらどう?」
それを言われてしまえば、さすがに諦めるしかなくなった。
そんな中で、目をつけたのがこの女――レナだった。
彼女はもともとツレの馴染みで、何度か顔を合わせたことがある。
特段興味もなく、可愛いとも思っていない女だった。
そんな女を選んだのは、後腐れがなさそうという、ただそれだけの理由だった。
スカーレットのようなタイプは嫌だし、他の女も微妙。
特に貴族なんかは、純潔だの結婚だのと考えたくもない話で本当にうんざりする。
対してレナは、庶民だ。
彼女は確かに男爵の娘ではあるそうだが、正式に貴族だと認められているわけじゃない。
王族と庶民は天と地以上の差もあるわけだし、レナだって俺に期待もしないだろう。
まさか自分が王族に、王妃になれるなどという世迷言を考えるはずもないと。
――しかし。
あの女は完全に舞い上がってしまっていた。
確かにその半分は俺のせいでもある。
俺がスカーレットを煽るためにわざと、
「次の王妃にしてやっても良いと思っている」
なんて言ったのが、引き金だったのだろうか。
どう考えても冗談でしかないのに、この女は本気にしてしまっていた。
学園でもどこでも、
「自分は王妃になる人間だ」
と宣い、面倒ごとを起こす。
とうとうそれで生徒会と公爵家に呼び出され、説教を食らったらしい。
挙句の果てに、
「なんとか言ってあげてくれない?」
だの、
「本当に私を、王妃にしてくれるの?」
だの、言い出す始末。
面倒くせぇな、あいつ。
気軽に付き合えるから遊んでやっていたが、勘違いするようならさっさと切った方が身のためか?
俺は悪びれもなく、そう思った。
スカーレットと別れて、彼女にどうにか嫌がらせをしようかと色々策を練ったり実際に行動したりしていると、友人たちから、
「キモい」
と、言われてしまった。
「なんでそこまでスカーレットちゃんに執着するわけ?」
「自分から振ったっつってたじゃん」
確かにそう言った。
だが……。
「俺、お前がどう言おうが降りるわ」
「俺も」
「飽きたっつーか、なんつーか」
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それを言われてしまえば、さすがに諦めるしかなくなった。
そんな中で、目をつけたのがこの女――レナだった。
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対してレナは、庶民だ。
彼女は確かに男爵の娘ではあるそうだが、正式に貴族だと認められているわけじゃない。
王族と庶民は天と地以上の差もあるわけだし、レナだって俺に期待もしないだろう。
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――しかし。
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確かにその半分は俺のせいでもある。
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「次の王妃にしてやっても良いと思っている」
なんて言ったのが、引き金だったのだろうか。
どう考えても冗談でしかないのに、この女は本気にしてしまっていた。
学園でもどこでも、
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と宣い、面倒ごとを起こす。
とうとうそれで生徒会と公爵家に呼び出され、説教を食らったらしい。
挙句の果てに、
「なんとか言ってあげてくれない?」
だの、
「本当に私を、王妃にしてくれるの?」
だの、言い出す始末。
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