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第1章
家族会議
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「ほ、本当なのか……? 殿下が浮気したというのは」
お父様は青ざめた表情で、私に尋ねた。
殿下が浮気をして、その相手と付き合いたいらしい。
私の断片的な言葉を聞いてそう解釈したカレンは、すぐさま父に報告した。
「殿下が浮気をしたそうです」
「は?」
「お嬢様と別れたいとおっしゃられているようです」
「は!?」
「殿下はその浮気相手と婚約したいそうです」
「は!?!?」
「お嬢様は大喜びです」
「はあ!?!?!?」
父は悲鳴をあげ、リビングに家族全員を呼び出した。
久々の「家族会議」。
前に行ったのはいつだったか。
確か、弟の婚約者選びをするためだったと思う。
「本当なのか? なあ、セレーナ。本当に殿下が」
「浮気したそうですわ」
私は答えた。
「本当なのか……」
お父様は頭を抱えた。
「あの殿下が、あの人の良さそうな殿下が」
「待ってください、父上」
口を開いたのは1個下の弟――アベル。
「父上、落ち着いてください。姉上の妄想かもしれませんよ」
「なんてこと言うのよ、アベル」
私はアベルを軽く睨む。
「本当のことよ」
「ですが、姉上は思い込みが激しい質ですので。大方、殿下がほかの令嬢とお話していたとかその程度でしょう」
「違うわ」
「違いません」
「あなたに私の一体何がわかるのよ!」
「そりゃ、あなたは私の姉ですから。姉上の考えていることなど、おおよそ見当がつきます。姉上は単純思考ですからね」
「なんですって!」
「まあまあ、落ち着きなさい。2人とも」
姉弟喧嘩を止めたのはお母様だ。
「今喧嘩したって何も始まりませんよ――それよりセレーナ、一体どうして殿下が浮気したと思ったのですか?」
「直接言いに来たのよ。その浮気相手が」
「「「……」」」
「私たちは愛し合っているから、別れてくれって。殿下もそう言っているって」
「「「……」」」
3人は、お互いの顔を伺う。
「それで」
父は尋ねる。
「お前はどう思ったんだ?」
「正直、凄くショックでした」
私は答えた。
「まさかあの殿下が、と思いました。ですが、私は殿下の意思に従いたいと思っています」
「殿下の意思?」
「はい。私は殿下の婚約者であると同時に、王族に仕える貴族でもあります。殿下が別れたいとおっしゃるのであれば、そのように。それが私の気持ちです」
「そ、そうか……」
父はしばし黙り込んで、再度言葉を放った。
「そういうことなら、仕方ない。婚約破棄を我々も受け入れることにしよう」
お父様は青ざめた表情で、私に尋ねた。
殿下が浮気をして、その相手と付き合いたいらしい。
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「殿下が浮気をしたそうです」
「は?」
「お嬢様と別れたいとおっしゃられているようです」
「は!?」
「殿下はその浮気相手と婚約したいそうです」
「は!?!?」
「お嬢様は大喜びです」
「はあ!?!?!?」
父は悲鳴をあげ、リビングに家族全員を呼び出した。
久々の「家族会議」。
前に行ったのはいつだったか。
確か、弟の婚約者選びをするためだったと思う。
「本当なのか? なあ、セレーナ。本当に殿下が」
「浮気したそうですわ」
私は答えた。
「本当なのか……」
お父様は頭を抱えた。
「あの殿下が、あの人の良さそうな殿下が」
「待ってください、父上」
口を開いたのは1個下の弟――アベル。
「父上、落ち着いてください。姉上の妄想かもしれませんよ」
「なんてこと言うのよ、アベル」
私はアベルを軽く睨む。
「本当のことよ」
「ですが、姉上は思い込みが激しい質ですので。大方、殿下がほかの令嬢とお話していたとかその程度でしょう」
「違うわ」
「違いません」
「あなたに私の一体何がわかるのよ!」
「そりゃ、あなたは私の姉ですから。姉上の考えていることなど、おおよそ見当がつきます。姉上は単純思考ですからね」
「なんですって!」
「まあまあ、落ち着きなさい。2人とも」
姉弟喧嘩を止めたのはお母様だ。
「今喧嘩したって何も始まりませんよ――それよりセレーナ、一体どうして殿下が浮気したと思ったのですか?」
「直接言いに来たのよ。その浮気相手が」
「「「……」」」
「私たちは愛し合っているから、別れてくれって。殿下もそう言っているって」
「「「……」」」
3人は、お互いの顔を伺う。
「それで」
父は尋ねる。
「お前はどう思ったんだ?」
「正直、凄くショックでした」
私は答えた。
「まさかあの殿下が、と思いました。ですが、私は殿下の意思に従いたいと思っています」
「殿下の意思?」
「はい。私は殿下の婚約者であると同時に、王族に仕える貴族でもあります。殿下が別れたいとおっしゃるのであれば、そのように。それが私の気持ちです」
「そ、そうか……」
父はしばし黙り込んで、再度言葉を放った。
「そういうことなら、仕方ない。婚約破棄を我々も受け入れることにしよう」
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