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買い物1
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「晴臣さん、買い物に行きませんか?
晴臣さんの服とか…。俺が晴臣さんに着て欲しい服ばかり買って来ちゃってるから、晴臣さんの好みに合わないだろうし…」
オレの手を握りながら少し恥ずかしげに話し掛けてくる颯斗に小さく溜息を漏らす
「オレ、金ねぇーからいいよ。服もお前が買ってくれてるので充分だ。
それに…、オレはお前のパートナーでも恋人でもないし…」
「俺が晴臣さんとデートに行きたいだけだから、ね?一緒に行きませんか?」
オレの話しを聞かず、強引に誘ってくる年下の彼にちょっとムッとなってしまう
颯斗のヤツは、そんなの気にもせず、さっきから上機嫌でオレの肌けたワイシャツのボタンを閉めている
ヤル気が全くない相手の様子に小さく溜息を漏らし
「はいはい。Dom様のご希望のままに。昼飯もどっか食いに行くんだろ?食いっぱぐれたくねぇーから行く」
ワザと嫌味ったらしく言ってみるも、颯斗のヤツは嬉しそうな顔をするだけだった
当たり前みたいに手を繋いでくる颯斗から逃げることも出来ず、ゆっくりした足取りで街中を歩いた
何か目的の物があるわけでもなく、気になる店があれば覗く、なければそのまま出て行く
というのを繰り返した
その間も、あいつはどこか嬉しそうで、オレに似合いそうだって服や帽子を持ってくる
「これも似合いそう。あ、こっちも
晴臣さんこっちとこれ、どっちが好きですか?」
要らないって言ってるのに、服やアクセサリーなどを嬉々として持ってくる
なんか、年相応のガキの顔だなぁ…
嬉しそうにしている颯斗につい笑みが溢れてしまう
持って来る物の値段は極力見ないようにしながら、自分が好きな方を一応指差す
「だから、そんな要らねぇーよ…」
いつまでも色々持ってくる颯斗の手を引き、店を出る
もうすでに昼時は過ぎており、空腹だ
「腹減ったなぁ…買い物はいいから、飯……
あ、これ、いいな…」
飯を食いに行こうって言おうとした瞬間、ある店の商品に目が止まる
「晴臣さん、気になるのあった?
そういえば、その眼鏡の度数も合ってなさそうですよね。新しく新調しませんか?」
飯を食いに行きたかったのに、グイグイ手を引かれてチェーン店のメガネ屋に入って行く
オープンな間取りに、綺麗に種類ごとに整列されたメガネのフレーム
さっき見たモノもいいが、他のモノにもつい目移りしてしまう
「晴臣さんが気になったの、どれですか?」
横から颯斗が覗いて聞いてくる
「ん…」
最初に見て気になったモノを手に取り、今掛けている黒縁のスクエア型のメガネを外して掛けてみる
「ん~、なんか思ってたのと違うな…」
視力が悪い為に、目を細めながら鏡を覗き込む
同じスクエアのモノを選んだが、掛けてみると余り気に入らず、そのまままた元の場所に戻す
「わりぃ、思ってたのと違ったから行こう」
そのまま店を後にしようとしたが、颯斗はまだフレームを真剣な表情で眺めていた
しばらく悩んだ後、一つのフレームを手に取りオレが今掛けているメガネを抜き取る
「晴臣さんにはこっちの方が似合うと思います」
満足気な笑みを浮かべ、淡いグリーンの綺麗なウィリントン型のメガネを掛けてくる
「こっちの方が、落ち着いた雰囲気の晴臣さんにピッタリですよ」
鏡で確認しても、確かに自分好みのモノにグゥの音も出ない…
「ん、確かにコレ、いいな…」
色も形も自分の好みにマッチしているし、何よりも掛けていて違和感がない
今までのモノは、野暮ったい感じのするものだったから…
見えれば別にどんなモノでもいいって思ってたからな…
「じゃあ、視力調整して貰いましょう」
満面の笑みを浮かべ、店員に声を掛けている
オレが視力を測り直している間も何か話していたが、目が合うと嬉しそうに手を振ってきやがる
パートナーでも、ましてや恋人でもないのに…
あいつはホントに優しすぎる
晴臣さんの服とか…。俺が晴臣さんに着て欲しい服ばかり買って来ちゃってるから、晴臣さんの好みに合わないだろうし…」
オレの手を握りながら少し恥ずかしげに話し掛けてくる颯斗に小さく溜息を漏らす
「オレ、金ねぇーからいいよ。服もお前が買ってくれてるので充分だ。
それに…、オレはお前のパートナーでも恋人でもないし…」
「俺が晴臣さんとデートに行きたいだけだから、ね?一緒に行きませんか?」
オレの話しを聞かず、強引に誘ってくる年下の彼にちょっとムッとなってしまう
颯斗のヤツは、そんなの気にもせず、さっきから上機嫌でオレの肌けたワイシャツのボタンを閉めている
ヤル気が全くない相手の様子に小さく溜息を漏らし
「はいはい。Dom様のご希望のままに。昼飯もどっか食いに行くんだろ?食いっぱぐれたくねぇーから行く」
ワザと嫌味ったらしく言ってみるも、颯斗のヤツは嬉しそうな顔をするだけだった
当たり前みたいに手を繋いでくる颯斗から逃げることも出来ず、ゆっくりした足取りで街中を歩いた
何か目的の物があるわけでもなく、気になる店があれば覗く、なければそのまま出て行く
というのを繰り返した
その間も、あいつはどこか嬉しそうで、オレに似合いそうだって服や帽子を持ってくる
「これも似合いそう。あ、こっちも
晴臣さんこっちとこれ、どっちが好きですか?」
要らないって言ってるのに、服やアクセサリーなどを嬉々として持ってくる
なんか、年相応のガキの顔だなぁ…
嬉しそうにしている颯斗につい笑みが溢れてしまう
持って来る物の値段は極力見ないようにしながら、自分が好きな方を一応指差す
「だから、そんな要らねぇーよ…」
いつまでも色々持ってくる颯斗の手を引き、店を出る
もうすでに昼時は過ぎており、空腹だ
「腹減ったなぁ…買い物はいいから、飯……
あ、これ、いいな…」
飯を食いに行こうって言おうとした瞬間、ある店の商品に目が止まる
「晴臣さん、気になるのあった?
そういえば、その眼鏡の度数も合ってなさそうですよね。新しく新調しませんか?」
飯を食いに行きたかったのに、グイグイ手を引かれてチェーン店のメガネ屋に入って行く
オープンな間取りに、綺麗に種類ごとに整列されたメガネのフレーム
さっき見たモノもいいが、他のモノにもつい目移りしてしまう
「晴臣さんが気になったの、どれですか?」
横から颯斗が覗いて聞いてくる
「ん…」
最初に見て気になったモノを手に取り、今掛けている黒縁のスクエア型のメガネを外して掛けてみる
「ん~、なんか思ってたのと違うな…」
視力が悪い為に、目を細めながら鏡を覗き込む
同じスクエアのモノを選んだが、掛けてみると余り気に入らず、そのまままた元の場所に戻す
「わりぃ、思ってたのと違ったから行こう」
そのまま店を後にしようとしたが、颯斗はまだフレームを真剣な表情で眺めていた
しばらく悩んだ後、一つのフレームを手に取りオレが今掛けているメガネを抜き取る
「晴臣さんにはこっちの方が似合うと思います」
満足気な笑みを浮かべ、淡いグリーンの綺麗なウィリントン型のメガネを掛けてくる
「こっちの方が、落ち着いた雰囲気の晴臣さんにピッタリですよ」
鏡で確認しても、確かに自分好みのモノにグゥの音も出ない…
「ん、確かにコレ、いいな…」
色も形も自分の好みにマッチしているし、何よりも掛けていて違和感がない
今までのモノは、野暮ったい感じのするものだったから…
見えれば別にどんなモノでもいいって思ってたからな…
「じゃあ、視力調整して貰いましょう」
満面の笑みを浮かべ、店員に声を掛けている
オレが視力を測り直している間も何か話していたが、目が合うと嬉しそうに手を振ってきやがる
パートナーでも、ましてや恋人でもないのに…
あいつはホントに優しすぎる
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