ぴるぴる小動物系夫の守り方

駒元いずみ

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本編

20.弁解しましょう

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「どうもおかしい」
上司がぽつりとつぶやいた声に、副隊長であるボワレーは備品の購入申請を書いていた手を止め、顔を上げる。
声の主は調査資料をめくりながら、眉間に深いしわを刻んでいた。
「ボワレー、あなたはどう思う?」
抽象的な質問を受けたボワレーは、片眉をくっと上げてみせた。
上司が差し出した資料を受け取り、それを斜め読みする。
最近、隊の担当地域で起こっていた連続窃盗事件の聞き取り調査の結果が書かれていた。
こちらの方か、と内心ひとりごちたボワレーは、「あぁ」とつぶやく。
「空き巣の方ですか。不審者の目撃情報が一切あがってこないのは不自然ですね。犯行推測時刻の被害のあった地域は、他の時間帯より人通りが少ないとはいえ、まったく居ないというわけではないですから」
四十代半ばのボワレーは、剣や魔術などの戦闘力には難があるものの、捜査面ではそれなりに実績と経験を積んできたと自負している。
年若い上司の相談に乗ることも、少なくない。
上司もボワレーの意見をないがしろにしないので、上手くやれている方だろう。
「やはりおかしいわよね。普通の空き巣ではない可能性も考慮すべきではない?」
「人の目に触れられなくなる魔術、っていうのは難しいんですよね?」
ボワレーは念のため尋ねた。
上司は剣の腕はそこそこ――といってもボワレより断然強い――だが、魔術の素養が高く、知識も豊富だ。
ボワレーもある程度は頭に入れているが、確実なことは上司に聞いた方が早い。
上司は一瞬考えてから、ボワレーの質問に答えた。
「そうね。相手の視力に干渉する魔術は不特定多数にはまず無理だし、光の屈折を利用して、というのも見て違和感を覚えない域に調整出来る魔術師は稀でしょう。それこそ、魔術研究所の主任くらいの役職につけるくらいの腕が必要だもの。それほど稼げる者が空き巣なんて、割に合わないわね」
「自分自身を透明にしたりとか、出来ないんすか?」
純粋に疑問だという顔で話に入ってきたのはリュノーだ。
この若手は怖いもの知らずで、よく首を突っ込んでくる。
上司は萎縮させるより良いと、余程空気を読んでいない場合以外は注意をしない。
それが隊の方針ならば、とボワレーも叱るのは目に余る時くらいだ。
そして、リュノーが口を挟んでくると、だいたいもう一人の若手もやってくる。
ボワレーの予想通り、上司より先にもう一人の若手がリュノーの質問に答えた。
「無理無理。魔術って理論だもん。人体が透明になることはあり得ないことだから、魔術でも不可能よ」
割り入ってきたトルイユが、リュノーに魔術の基礎理論を噛み砕いて説明し始めた。
リュノーは魔術より剣術、トルイユは剣術より魔術が得意なので、それぞれの不得手を補完し合ってくれれば良い。
上司の答えを横取りした点を叱るのは後だ。
トルイユの話を聞き流しつつ、ボワレーは資料をめくる。
「不審人物の目撃情報がないってことは、近隣住民が犯人、って線も考えましたが……途中でシマが変わりましたからね。手口は同じ。鍵を壊して侵入し、現金や貴金属などの小物だけを狙う。模倣犯にしては、鍵に残った跡が同型ですから」
「最初に空き巣に遭った地域の見回りをかなり強化したから、移動したのでしょう。次も似たような住宅街だけど、だいぶ元の地域から離れているわね。うちの隊の管轄じゃない所。隊長会議で空き巣被害について共有しておいて良かったわ。嫌みは言われたけれど」
上司がうんざりした顔でため息を吐いた。
騎士団の隊同士でも縄張り争い、手柄争いはある。
自分の隊の担当地域で捕まえられず、他の隊の担当地域へ逃がしてしまうのは失点ととられても仕方がない。
移動先の地域でも荒稼ぎしているようで、あちらの隊長もピリピリしていた。
尻尾を掴ませないのは変わらず、まだあちらも手がかり一つ見つけられていないようだ。
「向こうの隊と合同で捜査するしかないでしょう。地域の自警団とも連携しなくてはなりません。それに今後、他の担当区域でも発生する可能性は高いですしね。連絡を密に出来るように調整をお願いします。ブランセル隊長」
資料を戻しながら、ボワレーは言う。
上司はそれを受け取り、うなずいた。
「えぇ。他の仕事との調整や割り振りはお願いね、ボワレー」
「了解です」
ボワレーは申請書に視線を向けかけ、「そういえば」と再び視線を上司に戻した。
「ちょっといいですか。会議室の方で」
隊部屋の一角は、衝立で区切られただけの会議室がある。
隊長自ら防音の魔術を仕掛けてあるそこは、聞かれたくない話をするのにもってこいだった。
上司が疑わしげな視線を寄越してくる。
何を内緒話をするほどのことがあるのか、というのだろう。
ボワレーは何気ない口調で言った。
「隊長襲撃事件の方で、少し」
空き巣事件の話をしていた時は聞こえた雑音が、一切止まった。
上司がじろりと隊部屋中を見回す。
皆視線は自身の机の上に向けられているが、耳だけはこちらの会話に集中しているのがありありと分かった。
上司は話題を出したボワレーをにらんできたが、穏やかな笑みを返すにとどめる。
上司は小さく息を吐いて立ち上がった。
「聞きましょう」
会議室に移動し、向かい合わせに座ると上司がやや不機嫌そうな顔で言った。
こちらの態度から、苦言に近いことを言われるのでは、と思い至ったのだろう。
その上司の勘は、当たっている。
ボワレーはとりあえず、迂遠気味に尋ねた。
「隊長襲撃事件の方、ちゃんとお婿さんに話してらっしゃるんですか?」
「壷が降ってきた事件はね」
「その後のしっかり固定してあったはずの木材が倒れて来た件や、毒蛇の群が何故か隊長めがけて群がってきた件については話してないというわけですか」
ボワレーが容赦なく追求すると、上司はむっつりと黙り込んだ。
自分より二回りも若い上司の不器用さに、ボワレーは憐憫れんびんの目を向けた。
仕事ではそつなく年上部下も使える人だが、私生活ではどうにも経験値が足りていないらしい。
「隊長、それはまずいですよ。ご自身の口から伝えなくても、他から話が回ってきたらお婿さんだって心配なさるでしょう」
「……回ってきそうな所は口止めしているわ」
「ゴルチエ隊のラ・トゥールを脅したんでしょう」
「夫の耳に入らないように“お願い”したのよ」
にっこりと上司が笑う。
隊長職にある人間が壁際に追いつめて寒気のする笑みで“お願い”するのは、十分に脅迫に値するだろう。
上司の夫の次兄であるラ・トゥール隊員の顔が、ひきつり青ざめた顔で何度もうなずいていたと、ボワレーの元に目撃証言が届いている。
ボワレーはあからさまなため息を吐いた。
「“お願い”する態度ではなかったと聞いてますよ。義兄といえど、いくつも年下のいたいけな青年をいたぶるのは感心しませんな」
「別にいたぶってなどないのだけれど。失礼な」
上司が心外だという顔をする。
もちろん、わざとだろう。
「あなたに自覚があろうとなかろうと、重要なのは受け手の気持ちですからね。まぁ、それはおいておくとして、いくら隊長のお婿さんが他人との接触を控えているとはいえ、耳に入る時は入りますよ」
「………………」
「あ、あとですね。襲撃事件の捜査は、当人がいるウチの隊では出来ないことになってますから、他の隊任せでヤキモキするのは分かりますけど、先走ったりはしないでくださいね」
ボワレーはしっかりと釘を刺す。
上司は苦々しい顔でうなずいた。
「それは分かっているわ。軽々しい真似をするほど馬鹿ではないつもりよ」
「分かってらっしゃるなら結構です。……当番表によると、明日は隊長、お休みですね」
ボワレーはじっと上司の目を見る。
上司は大きな息を吐いて、手をひらひらと振った。
「……言いたいことは分かったわ。きちんと夫には話します。その他も隊長に相応しい振る舞いをするから」
「他隊から苦情が出ないように、お願いしますよ」
「義兄にちゃんと謝罪しろということでしょう。その辺りも込みで行動します」
神妙な顔で上司が言う。
口先だけの嘘を言う人ではないので、諫言かんげんはここまでで良いだろう。
ボワレーはゆっくりとうなずいた。
「おい、こら! 仕事しろっての!」
「さっさと戻れ! そこに居たって中の話は聞こえねぇよ! 隊長の魔術かかってんのに漏れるわけねぇだろ!」
「えー、でも気になるじゃないですかー」
「そうそう。内緒話なんて余計に気になるっすよ」
「だから、おい、馬鹿!」
会議室を出たところで、上司が立ち止まる。
他の隊員たちに注意を受けながらも、仕事をせずに近くで野次馬していた若手二人を見咎めたのだ。
ボワレーたちが出てきたことに気付き、隊部屋内に嫌な沈黙が降りる。
上司は重いため息を吐いて、会議室内を指した。
「……トルイユ、リュノー。ちょっといらっしゃい」
顔を青ざめさせた二人が、ボワレーに視線で助けを求めてきた。
ボワレーもふぅと息を吐く。
「隊長、人が質問されていることを横から勝手に答えてはいけない、という子供時代に学んでおくべき常識も、思い出させてやってください」
「その方が良いでしょうね。さぁ、早く入りなさい」
厳しい顔つきで、上司が言う。
「「はい……」」
若手たちが有罪判決を受けた罪人のような顔で会議室に入っていくのを見守ってから、ボワレーは小さく首を振って自席へと戻った。


栄華を誇るフォンテール王国の王都といえど、野良犬は一定数いる。
多くは残飯の多い繁華街付近をうろついているのだが、稀に他へやってくることもある。
凶暴な個体は自警団によって駆除されているので、そうそう人が襲われることもない。
「はずだったのだけど……」
陽が沈んだ道を大きな紙袋を二つ抱えて、クロエは早歩きしていた。
紙袋の中身は、食材と雑貨だ。
自由に買い物へ行けないリュカから頼まれていたものだった。
副隊長の助言に従うため、リュカの好物である果汁水も買ってある。
並みの女性ならすぐに疲れてしまう程の量の荷物を抱えていても、クロエの足は衰えない。
鍛錬で使うおもりの方が余程重いというものだ。
ただ、量が量だけに両手がふさがってしまうのはどうしようもない。
目当てのものを全部買い終えたと商店街を出たところで、大きな野良犬が三匹も襲ってきた時もそうだった。
荷を放り出してしまえば両手は空くが、その代わりにせっかく買ったものが駄目になる。
この程度を買い直すくらいで財布は痛まないが、買ったものを無駄にしたとあればクロエの評判が下がる可能性があった。
クロエの評判が王都騎士団や女性騎士の評価と密接に連携しているのだ。
人目の多い商店街で、しかも筆頭女性騎士として何かと話題にのぼるクロエは広く顔が知られている。
己の立場について、クロエはよく自覚していた。
いくつかの案を瞬時に天秤にかけたクロエは、結局、騎士らしくも淑女らしくもない手に出ることにした。
「ぎゃん!」
「きゃうーん!」
「うぎゃおん!」
大荷物を抱えたまま、クロエは襲いかかってきた野良犬たちの鼻面を蹴り飛ばしたのだ。
ただ、それでもそこらの三下のような粗野さはなかった。
ともすれば演舞のような軽やかな動きに、思わず周囲の人々は喝采の拍手を送った。
強烈な一撃をそれぞれ食らった野良犬たちはその場でうずくまった。
野次馬に自警団を呼んでくるように指示したり、寄ってきて賛辞の言葉を告げてくる者たちに対応したり、聞こえよがしに嫌みを言ってくる輩にとびきりの笑みを向けたりで、クロエの帰りは予定時刻を大幅に遅れることになってしまったのだ。
先の野良犬以外の襲撃に遭うことなく自宅にたどり着いたクロエは、とりあえずは何でもない顔をして玄関扉を開いた。


「クロエさん、最近、遅いですよね……」
食事が済んで居間でゆっくりしている時に、リュカが切り出した。
例によって二人掛けのソファに座るクロエの隣にぴったりとくっついているリュカの目が、疑わしいものを見るように細められている。
(やはり不審がられるわよね……)
心配をかけさせまいと思って黙っていたことが裏目に出ている。
副隊長の言は正しかったと若干後悔しつつ、弁解を切り出そうとした。
「あのね……言いにくくて黙っていたのだけど……」
「まさか浮気ですか!?」
リュカがくわっと目を見開いて叫ぶ。
予想外の言葉に、クロエは「は?」と間抜けな声を漏らした。
リュカはその反応すら欺きではないかと、じぃーっとクロエの目を見つめてくる。
クロエは焦っても余計疑わしいと思われるだけだと、なんとか冷静さを取り戻すように息を吸う。
「リュカ、いきなり何を」
「確かに今はクロエさんのお荷物みたいになってしまってますけど、僕ほどクロエさんのことを想っている者は世界中を見回してもいないって断言出来ますからね!」
「ちょっとリュカ」
「そりゃあ、まだ身体は子供ですし、クロエさんと最後まで出来てませんけど、クロエさんが満足出来るように…………あ!!」
リュカがこの世の終わりが来たかのような悲壮な声を上げた。
「もしやどこぞの馬の骨なんかにクロエさんの初めてをあげたりしてませんよね!!!」
クロエの話を聞かず暴走し始めたリュカが、涙目でクロエに詰め寄る。
至近距離で天使の泣き顔を見るはめになったクロエは、ぶんぶんと首を横に振った。
「まさか。そんなわけないでしょう」
「本当に?」
美しい薄藍の瞳が、半眼に細められる。
クロエはしっかりとうなずいた。
「本当、本当よ。最近遅かったのは別の理由があって……」
「じゃあ、確かめさせてください」
「え?」
今度は何を言い出すのかと、クロエは目を瞬かせる。
リュカはソファから立ち上がると、クロエに正面に向かせ足下へしゃがみ込んだ。
驚いているクロエの室内履きを脱がせると、それを部屋の隅に放り投げる。
「ちょっと、リュカ!」
クロエの抗議の声も無視して、リュカは絹の靴下に手をかけた。
まさか野良犬と同じように蹴り飛ばすわけにもいかず、クロエは足を引き込めようとする。
しかし、狭いソファの上でのこと。
本気で抵抗出来ないクロエ相手である。
リュカは嫌らしいほど丁寧な手つきで、クロエの靴下を脱がせそれも放り投げた。
ついでとばかりに張りのあるふくらはぎを撫でられて、クロエの背中にぞわりとしたものが走る。
「リュカ!」
クロエの部下なら一瞬で背筋を正して直立不動になりそうな一声だが、リュカは少し形の良い眉を上げただけだった。
それでもリュカの手が止まったことに、クロエは一息ついた。
(この状況は何かしらね。どうするべきか、考えがまとまらないわ)
とりあえずの時間稼ぎと疑問解消のため、クロエはおそるおそる尋ねる。
「その……リュカ。確かめるって、何を?」
「もちろん、クロエさんの処女膜です!」
幼気な美少年の口から出てきた卑猥な言葉に、クロエは目眩を起こしかけ顔を両手でおおった。
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