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互いが求めるもの
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俺の名前は「しゅんや」。
ニ十歳の大学生だ。
俺のていっターのアカウントにはTMが何件も来ている。いつもなら片っ端から返信をして若い男たちの瑞々しい体を堪能するのだが、今日の俺はそんな気になれないでいた。
思い返すのは昨日の夜に繋がった「T」というアカウントのことだ。彼の「犯したい」という言葉が忘れられず、日中はそのことばかりが頭に浮かんで何をしていても集中できなかった。
昨日の夜にTからメッセージを貰ってからTMのやり取りは止まっている。俺はあのまま返信をせずに寝てしまったのだ。一日経ってしまったのだが、まだ返信しても間に合うだろうか。無視していると思われていないだろうか。
こんな風に彼のことがすごく気になってしまう。でも、彼が求めているものは出会いだ。俺が求めているようなネット上だけの単なる繋がりではない。彼がTMを送ってくるのはそれ自体が目的なのではなく会うという目的のためにやり取りをするのだ。俺とはそもそも根本から求めるものが違っている。
それでも俺は彼ともっと話してみたいと思っていた。
このまま彼とのやり取りを続けて会わなければならない流れになったとしても、嫌になったらやり取りを止めればいい。素性を知られていないから、いつだって逃げられるのだ。そう思い立って、俺は彼とやり取りを続けることを決めたのだ。
「関東に住んでます」
Tからの最後のTMはどこに住んでいるのかという内容だった。住んでいるところが近かったらそのまま会おうとしているのだろう。基本的に個人情報をネットで明かしたくない俺は住んでいる場所さえもあまり知られたくない。差し障りのない程度に答えてみたつもりだ。
返信は驚くほどすぐに返ってきた。
「どこよ笑」
「なんで聞くの?」
「いいから」
「えー」
「都内?」
「違う」
「どこ笑」
「言いたくない」
「なんで?」
「誰にも言ってないし」
Tは執拗にどこに住んでいるのかを聞き出そうとしてくる。都内かと聞いてくるあたりTは都内に住んでいるのだろう。お互いに関東に住んでいれば会うことはそこまで難しくないはずだ。それなのに、彼はどうして正確に住んでいるところを知りたがるのだろうか。
「どこ?」
「なんで笑」
「どこ?」
彼のようにこの手の質問を執拗に聞いてくる輩は多い。いつもならしつこいと感じるし、無視してやり取りをやめてしまったり不快な時はブロックをしてTMが送れないようにしたりする。でも、彼の場合は不愉快には感じない。自分を知ろうとしてくることが嬉しいとさえ感じる。それに応えられないのがすごくもどかしい。なぜなのだろうか。なぜ、そんな風に思うのだろうか。
「もう少し仲良くなったら教える」
「えー」
どこ住みかを聞き出すことは一旦諦めたようだ。自分のことを探られることが嬉しいと感じつつもそれに応えられないもどかしさから解放されて、俺は胸を撫で下ろした。
「じゃあ、顔見して?」
「は?なんで」
「どんな感じか知りたいから」
「なんで知りたいの?」
「ぶっちゃけ俺面食いだから笑」
顔が好みでなければやり取りを止めるということなのだろうか。俺は彼とさえ会うつもりはないがこのやり取りを続けたいと思っている。彼に興味を感じているようだ。このまま終わりたくない。
俺は顔にすごく自信があるわけではない。写真映りもあまりよくない方だ。年齢のわりに自撮りも殆どすることはない。それに、顔の好みなんて千差万別でこういう顔なら確実に受け入れてもらえるなんて保障はない。俺はブスと言われたことはないが、彼とのやり取りを続けたい。彼を落胆させたくないのだ。
「顔は見せたくないかな」
「なんで?」
「嫌だから」
「自信ない?」
「そういうわけじゃないけど…」
自信がないことを認めてしまえばやり取りは終わるのだろう。自分で自分はイケメンだとかそんなことは言いたくないが、上手く切り抜ける言い回しで回避したい。
「じゃあ、なんで?」
「個人情報とか出したくないから」
「へー」
「ごめん」
怒らせてしまっただろうか。ここまでに頑なに断り続けているから連絡が途絶えてもおかしくはない。面倒なやつと思われているかもしれない。俺は不安を感じつつあった。
「犯したい」
「え?」
もうメッセージは来ないかもしれないと思って自分から送ろうかと考えあぐねていたところにTから返信が来た。顔も住んでいるところも明かさないというのに、まだ会いたいと思っているようだ。なぜここまで俺を求めるのだろうか。
「ダメなの?」
「ダメというか…」
「なに?」
「怖いなって」
「処女なの?」
「うん」
俺に男性経験がないのは本当だ。実生活でもそうだし、このアカウントでも会ったことはない。
確かに体を貫かれることは苦痛が伴うイメージで怖いと思う。世の中には男性同士でエッチをしている者も多いと聞く。男の体は本来交わることができないのに、硬く反り返るペニスを体に受け入れて平気なのかと思う。だが、この身を犯されることが嫌というよりも俺には抱かれたいという欲求がないのだ。
抱かれたいと思わないから、自分から求めることもない。本当に好きになった人に抱かれる日のために処女を守り通しているというよりも、抱かれようとしてこなかったという方が正しいかもしれない。
「俺、やさしいよ?笑」
「そうなの?」
「会ったことある人はみんなそう言ってる」
「そうなの?意外だね」
「なんで意外なんだよ笑」
Tは顔は晒していないが、サムネの体は男らしい筋肉がしっかりついた肉体だ。何となく怖い印象がある。
「なんか怖そうだし笑」
「俺、かわいいって言われるよ笑」
「そうなの!?」
「顔はかわいい系でギャップがあるらしい笑」
「意外だね」
「よく言われる笑」
顔がかわいいとは意外だ。体はかっこいいしどことなくイケメン臭漂うようではあると思っていたが、意外すぎる。全くイメージがつかない。
「よく会ったりしてるの?」
「そんなに会ってない」
「本当?笑」
「本当だよ笑」
「慣れてそう」
「初体験は女が高一の時で、男とは高二の時。このアカウントで会ってるのは三人」
「そうなの?」
「うん」
逞しい肉体をした若い男が語る自身の性体験は生々しく、俺は興奮を感じていた。彼はどんなエッチをするのだろうか。やはり激しく腰を打ちつけるような雄らしいプレイなのだろうかと妄想を膨らませた。出会いには消極的でも、俺はそんなことを考えてしまう変態なのだ。
それにしても、フォロワー数が2000人もいて実際に会ったのは数人とは驚く。人を選んでいるのだろうか。その中で俺に声をかけてきているのであれば嬉しいのだが。でも、なんで俺なのかと考えると、なぜなのかわからない。
「もっと会いまくってると思ってた」
「そんな会ってないよ笑」
「ほんと?」
「うん」
「最後にエッチしたのいつ?笑」
「昨日笑」
会った人数が少なくても経験は豊富らしい。決まった人とヤリまくってるということだろうか。生々しい体験談に興奮しつつも、Tが俺以外の人と会ったりしていると聞いてから、なぜか俺は複雑な気持ちになっている。興奮をしつつも、それが嫌だと思っている。なぜなのだろうか。
もっと彼と話したい。俺とのことをもっと考えて欲しい。そんなことを考えていた。
これは嫉妬や独占欲といった類なのだろうか。でも、彼とは会ったこともなければ知ってからまだ日が浅い。それなのに、恋愛感情に似たものを抱く対象になり得るのだろうか。自分のことなのにわからなくなってくる。
「結構会ってるんじゃん」
「そんなことないって笑」
「俺と合わなくても間に合ってるんじゃないの?」
「なんでそんなこと言うの?」
俺はどうしたのだろうか。彼に嫌われたくないのに、拗ねたようなことを返してしまう。本当に俺はどうしたのだろうか。
「嫌だなって思って」
「なんで?」
「嫉妬だよ」
言ってしまった。言葉にしてしまうと簡単だ。どうしてかはわからないが、俺は彼に夢中で、もっと関わりたくて、でも会えなくて。それでも、彼が自分以外と時間を過ごすことが嫌で、胸が苦しくなって。本当に俺はどうしたのだろうか。
俺は、彼に恋をしているとでも言うのだろうか。
「なにそれ笑」
「別にいいじゃん」
「かわいい笑」
嬉しいと思ってしまう。ただの文字でのやり取りなのに。体が熱くなる。自分で自分が理解できない。
確かなことは、このやり取りをもっと続けていたいということだ。
でも、Tが求めているのは出会いだ。会うことでこのやり取りが終わることを望んでいる。結局は俺を会う気にさせるためのやり取りなのだ。
そんなことを思うとすごく寂しくなる。
彼の望むものは肉体的な快楽で、俺が望むのはもっと別のもので、きっといつか終わりが来る。ずっと続く繋がりではないことは明らかだ。
このまま続けていくことで最後には後悔することになるのではないか。会ってしまったら、もう連絡はぱったり途絶えてしまうのではないか。そんな不安が頭を過る。
不安を感じつつも、俺は彼との繋がりを断ち切ることができないでいた。
例え、それが必ずしも幸せなことではないとしても。
ニ十歳の大学生だ。
俺のていっターのアカウントにはTMが何件も来ている。いつもなら片っ端から返信をして若い男たちの瑞々しい体を堪能するのだが、今日の俺はそんな気になれないでいた。
思い返すのは昨日の夜に繋がった「T」というアカウントのことだ。彼の「犯したい」という言葉が忘れられず、日中はそのことばかりが頭に浮かんで何をしていても集中できなかった。
昨日の夜にTからメッセージを貰ってからTMのやり取りは止まっている。俺はあのまま返信をせずに寝てしまったのだ。一日経ってしまったのだが、まだ返信しても間に合うだろうか。無視していると思われていないだろうか。
こんな風に彼のことがすごく気になってしまう。でも、彼が求めているものは出会いだ。俺が求めているようなネット上だけの単なる繋がりではない。彼がTMを送ってくるのはそれ自体が目的なのではなく会うという目的のためにやり取りをするのだ。俺とはそもそも根本から求めるものが違っている。
それでも俺は彼ともっと話してみたいと思っていた。
このまま彼とのやり取りを続けて会わなければならない流れになったとしても、嫌になったらやり取りを止めればいい。素性を知られていないから、いつだって逃げられるのだ。そう思い立って、俺は彼とやり取りを続けることを決めたのだ。
「関東に住んでます」
Tからの最後のTMはどこに住んでいるのかという内容だった。住んでいるところが近かったらそのまま会おうとしているのだろう。基本的に個人情報をネットで明かしたくない俺は住んでいる場所さえもあまり知られたくない。差し障りのない程度に答えてみたつもりだ。
返信は驚くほどすぐに返ってきた。
「どこよ笑」
「なんで聞くの?」
「いいから」
「えー」
「都内?」
「違う」
「どこ笑」
「言いたくない」
「なんで?」
「誰にも言ってないし」
Tは執拗にどこに住んでいるのかを聞き出そうとしてくる。都内かと聞いてくるあたりTは都内に住んでいるのだろう。お互いに関東に住んでいれば会うことはそこまで難しくないはずだ。それなのに、彼はどうして正確に住んでいるところを知りたがるのだろうか。
「どこ?」
「なんで笑」
「どこ?」
彼のようにこの手の質問を執拗に聞いてくる輩は多い。いつもならしつこいと感じるし、無視してやり取りをやめてしまったり不快な時はブロックをしてTMが送れないようにしたりする。でも、彼の場合は不愉快には感じない。自分を知ろうとしてくることが嬉しいとさえ感じる。それに応えられないのがすごくもどかしい。なぜなのだろうか。なぜ、そんな風に思うのだろうか。
「もう少し仲良くなったら教える」
「えー」
どこ住みかを聞き出すことは一旦諦めたようだ。自分のことを探られることが嬉しいと感じつつもそれに応えられないもどかしさから解放されて、俺は胸を撫で下ろした。
「じゃあ、顔見して?」
「は?なんで」
「どんな感じか知りたいから」
「なんで知りたいの?」
「ぶっちゃけ俺面食いだから笑」
顔が好みでなければやり取りを止めるということなのだろうか。俺は彼とさえ会うつもりはないがこのやり取りを続けたいと思っている。彼に興味を感じているようだ。このまま終わりたくない。
俺は顔にすごく自信があるわけではない。写真映りもあまりよくない方だ。年齢のわりに自撮りも殆どすることはない。それに、顔の好みなんて千差万別でこういう顔なら確実に受け入れてもらえるなんて保障はない。俺はブスと言われたことはないが、彼とのやり取りを続けたい。彼を落胆させたくないのだ。
「顔は見せたくないかな」
「なんで?」
「嫌だから」
「自信ない?」
「そういうわけじゃないけど…」
自信がないことを認めてしまえばやり取りは終わるのだろう。自分で自分はイケメンだとかそんなことは言いたくないが、上手く切り抜ける言い回しで回避したい。
「じゃあ、なんで?」
「個人情報とか出したくないから」
「へー」
「ごめん」
怒らせてしまっただろうか。ここまでに頑なに断り続けているから連絡が途絶えてもおかしくはない。面倒なやつと思われているかもしれない。俺は不安を感じつつあった。
「犯したい」
「え?」
もうメッセージは来ないかもしれないと思って自分から送ろうかと考えあぐねていたところにTから返信が来た。顔も住んでいるところも明かさないというのに、まだ会いたいと思っているようだ。なぜここまで俺を求めるのだろうか。
「ダメなの?」
「ダメというか…」
「なに?」
「怖いなって」
「処女なの?」
「うん」
俺に男性経験がないのは本当だ。実生活でもそうだし、このアカウントでも会ったことはない。
確かに体を貫かれることは苦痛が伴うイメージで怖いと思う。世の中には男性同士でエッチをしている者も多いと聞く。男の体は本来交わることができないのに、硬く反り返るペニスを体に受け入れて平気なのかと思う。だが、この身を犯されることが嫌というよりも俺には抱かれたいという欲求がないのだ。
抱かれたいと思わないから、自分から求めることもない。本当に好きになった人に抱かれる日のために処女を守り通しているというよりも、抱かれようとしてこなかったという方が正しいかもしれない。
「俺、やさしいよ?笑」
「そうなの?」
「会ったことある人はみんなそう言ってる」
「そうなの?意外だね」
「なんで意外なんだよ笑」
Tは顔は晒していないが、サムネの体は男らしい筋肉がしっかりついた肉体だ。何となく怖い印象がある。
「なんか怖そうだし笑」
「俺、かわいいって言われるよ笑」
「そうなの!?」
「顔はかわいい系でギャップがあるらしい笑」
「意外だね」
「よく言われる笑」
顔がかわいいとは意外だ。体はかっこいいしどことなくイケメン臭漂うようではあると思っていたが、意外すぎる。全くイメージがつかない。
「よく会ったりしてるの?」
「そんなに会ってない」
「本当?笑」
「本当だよ笑」
「慣れてそう」
「初体験は女が高一の時で、男とは高二の時。このアカウントで会ってるのは三人」
「そうなの?」
「うん」
逞しい肉体をした若い男が語る自身の性体験は生々しく、俺は興奮を感じていた。彼はどんなエッチをするのだろうか。やはり激しく腰を打ちつけるような雄らしいプレイなのだろうかと妄想を膨らませた。出会いには消極的でも、俺はそんなことを考えてしまう変態なのだ。
それにしても、フォロワー数が2000人もいて実際に会ったのは数人とは驚く。人を選んでいるのだろうか。その中で俺に声をかけてきているのであれば嬉しいのだが。でも、なんで俺なのかと考えると、なぜなのかわからない。
「もっと会いまくってると思ってた」
「そんな会ってないよ笑」
「ほんと?」
「うん」
「最後にエッチしたのいつ?笑」
「昨日笑」
会った人数が少なくても経験は豊富らしい。決まった人とヤリまくってるということだろうか。生々しい体験談に興奮しつつも、Tが俺以外の人と会ったりしていると聞いてから、なぜか俺は複雑な気持ちになっている。興奮をしつつも、それが嫌だと思っている。なぜなのだろうか。
もっと彼と話したい。俺とのことをもっと考えて欲しい。そんなことを考えていた。
これは嫉妬や独占欲といった類なのだろうか。でも、彼とは会ったこともなければ知ってからまだ日が浅い。それなのに、恋愛感情に似たものを抱く対象になり得るのだろうか。自分のことなのにわからなくなってくる。
「結構会ってるんじゃん」
「そんなことないって笑」
「俺と合わなくても間に合ってるんじゃないの?」
「なんでそんなこと言うの?」
俺はどうしたのだろうか。彼に嫌われたくないのに、拗ねたようなことを返してしまう。本当に俺はどうしたのだろうか。
「嫌だなって思って」
「なんで?」
「嫉妬だよ」
言ってしまった。言葉にしてしまうと簡単だ。どうしてかはわからないが、俺は彼に夢中で、もっと関わりたくて、でも会えなくて。それでも、彼が自分以外と時間を過ごすことが嫌で、胸が苦しくなって。本当に俺はどうしたのだろうか。
俺は、彼に恋をしているとでも言うのだろうか。
「なにそれ笑」
「別にいいじゃん」
「かわいい笑」
嬉しいと思ってしまう。ただの文字でのやり取りなのに。体が熱くなる。自分で自分が理解できない。
確かなことは、このやり取りをもっと続けていたいということだ。
でも、Tが求めているのは出会いだ。会うことでこのやり取りが終わることを望んでいる。結局は俺を会う気にさせるためのやり取りなのだ。
そんなことを思うとすごく寂しくなる。
彼の望むものは肉体的な快楽で、俺が望むのはもっと別のもので、きっといつか終わりが来る。ずっと続く繋がりではないことは明らかだ。
このまま続けていくことで最後には後悔することになるのではないか。会ってしまったら、もう連絡はぱったり途絶えてしまうのではないか。そんな不安が頭を過る。
不安を感じつつも、俺は彼との繋がりを断ち切ることができないでいた。
例え、それが必ずしも幸せなことではないとしても。
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