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第22話 俺 野良モフモフを拾ったよ
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で、翌日。
俺はジイサンの代わりに、ミルク缶載せた荷車を町まで引っ張っていくことになったんだけど。
いや、これが重いのなんのって。一缶辺りニ十キロとして、20×8=160キロ。
片道一時間程度なのだが、それでも腰が痛くてかなわねえ。
こっちの世界に来てから苦労の連続で。ああ、早くあっちの世界へ帰りたい。
俺は思ったよ。
こんなときパトラッシュがいたら。あの飼い主想いの優しい忠犬がいたら。
過労で死にそうな俺の代わりに荷車曳いて、ミルク缶を町まで運んでくれるはず。
クウン……。
えっ、なに? 今のは。
なんか犬の鳴き声のようだったけど。
まっ、気のせいだよね?
きっと天国のパトラッシュが、過酷な労働に喘ぎ苦しむ俺を励ましているんだ。
パトラッシュ、俺、画家にはなれないけど、紙芝居の大監督にはなれるかもしれないから。
天国から優しく見守っていてね。
さーて、仕事だ、仕事! 早くしねえと陽が暮れちまうぞ!
俺が再び荷車を曳こうとすると、
クウン……。
またも得体の知れない犬の鳴き声のような声が。
俺がひょいと土手の方へ顔を覗かせると、いたんだよねえ、異世界には付き物のUMAっぽい生き物が……。
一見、犬かモフモフに見えなくもないんだが。
全長は三〇センチくらい。
全身青い毛で覆われた毛玉のような生き物だ。
手足や顔すら識別できねえ。
毛並みも薄汚れてて、なんか小ぎたねえし。そんな正体不明の未確認生物が、土手の斜面の中腹あたりに寝転がっていたのだ。
俺が最初に思ったことは、--こいつに荷車曳かせるのは無理だなって。パトラッシュの代わりは無理だなって。
取り敢えず、生存確認のために蹴りを入れてみる。
まっ、軽くだけどね、軽く……。
でもまったく反応がねえ。
クタッとしたまま身動きひとつしねえ。
死んでんのか、こいつ。
荷車が曳けねえ以上、どの道こいつに用はねえ。
俺がその場から離れようとしたら……。
ワン!
怒り、憎しみ、悲しみ。
あらゆる負の感情を込めた犬の吠え声が、俺の背中へ浴びせられた。
振り向くと、やはり青毛玉は倒れたまま。
そのまま朽ちて、大地に吸収されるしかないように見えた。
どう考えても、さっきの吠え声はこいつじゃねえよな?
他に犬型生物がいるかもしれない。
俺が辺りをキョロキョロしていると、ーー突然、キャィ~ンという悲鳴と共に青毛玉が跳ね起きた。
よく見りゃ、顔も手足もあるわけで。
なんだ、おまえ、やっぱ犬っころだったんだ。
どうやら俺は誤って、こいつの尻尾を踏んだらしい。
チッ、こいつ、死んだふりしてたのか。
なんて狡猾なやつだ。
瀕死の状態と見せかけて、俺の同情を惹こうという腹だったんだ。
だがパトラッシュの代わりができない以上、こいつを飼う意味はない。
こっちだってカツカツの生活なのだ。
じゃあな、達者で暮らせよ。
俺が背を向けると、青毛玉のやつ、必死に作業ズボンの裾に喰い付いてきやがった。
放せ、バカ野郎!
蹴りを入れても一向に離れようとしねえ。見た目と違って、根性だけはありそうだが。
俺は青毛玉を引き摺って荷車に辿り着くと、ミルク缶の牛乳を、缶の蓋に注いで、そいつの前に置いてやった。
するとだ、やっぱ腹が空いてたんだろう。ミルクをぺチャぺチャやり始めやがった。
ものの一分も経たないうちに、蓋の中のミルクを飲み干しやがった。そして尻尾を振って、物欲しそうな目で俺を見つめやがる。
仕方ねえので、もう一杯だけくれてやる。ぺチャぺチャ美味しそうに飲みやがって。
また物欲しそうな目をして、俺を見つめやがる。仕方ねえ、最後の一杯だ。ほれ、飲め!
嬉しそうにピチャピチャミルクを飲んでいる青毛玉の傍らで、--いいかぁ、もう、ついてくるんじゃねえぞ。と俺は立ち上がった。
そのとき青毛玉がポンと音を立てて破裂した。
白煙にゴホゴホむせていると、目の前に女の子が現れた。
ショートヘアーに大きなリボンを付けた、青いワンピースを着た女の子。モジモジしながら、青い大きな瞳で俺を見つめている。
「あの、ご主人様。ぼくを悪魔の呪いから解放してくれて、ありがとうございます。お陰で元の姿に戻ることができました」
「……」
「牛乳を三リットル飲むと、呪いが解けて元の姿に戻ることができるのです」
「……」
「あの、ご主人様?」
俺は大上段から言い放った!
「おまえ、それで俺の目を誤魔化せるとでも思ったか!」
「……?」
「なにが元の姿に戻っただ。おまえ、モフモフだろ? それも魔生物系の」
「なぜ、そのようなことを? ぼくは悪魔に呪いをかけられて、モフモフにされてしまった哀れな美少女」
「笑止! なら、これを見よ!」
俺はワンピースの裾を捲り上げると、彼女の下半身を白日の下にさらけ出した。
わっ、止めて!
やはり!
俺は見た。あいつの可愛らしいお尻から、一本の青い尻尾が生えているのを。
俺の暴挙に傷付いたのか、あいつ、突然しゃがみ込むと、わんわん涙を迸らせた。
「ひどいよ、ひどいよ。せっかくご主人様が喜ぶと思って、可愛い女の子の姿になったのに」
発作的に俺はあいつの胸倉を掴んだ。
「おい、これだけは覚えとけ。俺はなぁ、ケツに尻尾の生えた女には興味ねえんだ。わかったか!」
「……はい、わかりました」
「よし、わかったら荷車を曳け」
「えっ、ぼくが?」
「曳いてくれないと、飼ってあげないよ」
「わかりましたよ。曳きゃいいんでしょ。曳きゃあ」
モフモフのやつ、美少女形態で荷車を曳こうとしやがる。うんうん唸りながら頑張ってるけど、やっぱ元が全長三〇センチのモフモフだから、まあ、無理だよなあ。
「あの、ご主人様。このままでは非力なため荷車を曳けませんので、元の姿に戻ってもよろしいでしょうか?」
「元の姿って、おまえ、あんな小さな身体じゃ……」
その瞬間、モフモフの身体が青白い光を発して、全長二メートルほどのモフモフに変身した。
「ふ~ん、おまえ、大きくなれるんだ?」
「ええ、ぼくって凄いでしょ!」
「おまえ、なんで最初は小さかったんだ?」
「小さいほうが人間の同情を引きやすいと思って」
「それであのサイズか?」
「ええ、ぼく、可愛かったでしょ?」
「殺すぞ、てめえ!」
俺は思わずモフモフのケツに蹴りを入れたね。
「あっ、暴力は止めてください! いま曳きますから」
モフモフは軛に首をかけたきり動こうとしない。
そりゃ、紐で軛に身体を括り付けなきゃ、荷車引っぱることできねえし。
「どけ、今日のところは俺が曳いてやるから」
「うわぁ~、ぼく、ご主人様に恵まれたなあ~」
この野郎。
結局、俺が荷車曳くはめになっちまった。
チッ、要領のいいやつ。
「で、おまえの名前は?」
「あっ、名前ですか? いいですか、よ~く聞いてください。ぼくの名はポメラテリアチーズプードハウンドダクスフリーゼスパニエテリアビーグルチワワ豆柴十三世です」
こいつ、テリアを二度もダブらせやがった。
「よ~くわかった。おまえの名はパトラッシュだ」
「えっ、なんですか、それ?」
「いや、パトラッシュでも長げえから、おまえ名はパトラ。それで決まりね」
「えっ、そんなぁ~。ぼく、血統書付きですよ。その由緒ある名前を……」
「おい、てめえ、また野良モフモフになりてえか?」
「……わかりましたよ」
こうして俺は晴れてペットを飼う身分となった。
それにしても俺って、どうして尻尾のあるやつにしかモテねえんだ?
俺はジイサンの代わりに、ミルク缶載せた荷車を町まで引っ張っていくことになったんだけど。
いや、これが重いのなんのって。一缶辺りニ十キロとして、20×8=160キロ。
片道一時間程度なのだが、それでも腰が痛くてかなわねえ。
こっちの世界に来てから苦労の連続で。ああ、早くあっちの世界へ帰りたい。
俺は思ったよ。
こんなときパトラッシュがいたら。あの飼い主想いの優しい忠犬がいたら。
過労で死にそうな俺の代わりに荷車曳いて、ミルク缶を町まで運んでくれるはず。
クウン……。
えっ、なに? 今のは。
なんか犬の鳴き声のようだったけど。
まっ、気のせいだよね?
きっと天国のパトラッシュが、過酷な労働に喘ぎ苦しむ俺を励ましているんだ。
パトラッシュ、俺、画家にはなれないけど、紙芝居の大監督にはなれるかもしれないから。
天国から優しく見守っていてね。
さーて、仕事だ、仕事! 早くしねえと陽が暮れちまうぞ!
俺が再び荷車を曳こうとすると、
クウン……。
またも得体の知れない犬の鳴き声のような声が。
俺がひょいと土手の方へ顔を覗かせると、いたんだよねえ、異世界には付き物のUMAっぽい生き物が……。
一見、犬かモフモフに見えなくもないんだが。
全長は三〇センチくらい。
全身青い毛で覆われた毛玉のような生き物だ。
手足や顔すら識別できねえ。
毛並みも薄汚れてて、なんか小ぎたねえし。そんな正体不明の未確認生物が、土手の斜面の中腹あたりに寝転がっていたのだ。
俺が最初に思ったことは、--こいつに荷車曳かせるのは無理だなって。パトラッシュの代わりは無理だなって。
取り敢えず、生存確認のために蹴りを入れてみる。
まっ、軽くだけどね、軽く……。
でもまったく反応がねえ。
クタッとしたまま身動きひとつしねえ。
死んでんのか、こいつ。
荷車が曳けねえ以上、どの道こいつに用はねえ。
俺がその場から離れようとしたら……。
ワン!
怒り、憎しみ、悲しみ。
あらゆる負の感情を込めた犬の吠え声が、俺の背中へ浴びせられた。
振り向くと、やはり青毛玉は倒れたまま。
そのまま朽ちて、大地に吸収されるしかないように見えた。
どう考えても、さっきの吠え声はこいつじゃねえよな?
他に犬型生物がいるかもしれない。
俺が辺りをキョロキョロしていると、ーー突然、キャィ~ンという悲鳴と共に青毛玉が跳ね起きた。
よく見りゃ、顔も手足もあるわけで。
なんだ、おまえ、やっぱ犬っころだったんだ。
どうやら俺は誤って、こいつの尻尾を踏んだらしい。
チッ、こいつ、死んだふりしてたのか。
なんて狡猾なやつだ。
瀕死の状態と見せかけて、俺の同情を惹こうという腹だったんだ。
だがパトラッシュの代わりができない以上、こいつを飼う意味はない。
こっちだってカツカツの生活なのだ。
じゃあな、達者で暮らせよ。
俺が背を向けると、青毛玉のやつ、必死に作業ズボンの裾に喰い付いてきやがった。
放せ、バカ野郎!
蹴りを入れても一向に離れようとしねえ。見た目と違って、根性だけはありそうだが。
俺は青毛玉を引き摺って荷車に辿り着くと、ミルク缶の牛乳を、缶の蓋に注いで、そいつの前に置いてやった。
するとだ、やっぱ腹が空いてたんだろう。ミルクをぺチャぺチャやり始めやがった。
ものの一分も経たないうちに、蓋の中のミルクを飲み干しやがった。そして尻尾を振って、物欲しそうな目で俺を見つめやがる。
仕方ねえので、もう一杯だけくれてやる。ぺチャぺチャ美味しそうに飲みやがって。
また物欲しそうな目をして、俺を見つめやがる。仕方ねえ、最後の一杯だ。ほれ、飲め!
嬉しそうにピチャピチャミルクを飲んでいる青毛玉の傍らで、--いいかぁ、もう、ついてくるんじゃねえぞ。と俺は立ち上がった。
そのとき青毛玉がポンと音を立てて破裂した。
白煙にゴホゴホむせていると、目の前に女の子が現れた。
ショートヘアーに大きなリボンを付けた、青いワンピースを着た女の子。モジモジしながら、青い大きな瞳で俺を見つめている。
「あの、ご主人様。ぼくを悪魔の呪いから解放してくれて、ありがとうございます。お陰で元の姿に戻ることができました」
「……」
「牛乳を三リットル飲むと、呪いが解けて元の姿に戻ることができるのです」
「……」
「あの、ご主人様?」
俺は大上段から言い放った!
「おまえ、それで俺の目を誤魔化せるとでも思ったか!」
「……?」
「なにが元の姿に戻っただ。おまえ、モフモフだろ? それも魔生物系の」
「なぜ、そのようなことを? ぼくは悪魔に呪いをかけられて、モフモフにされてしまった哀れな美少女」
「笑止! なら、これを見よ!」
俺はワンピースの裾を捲り上げると、彼女の下半身を白日の下にさらけ出した。
わっ、止めて!
やはり!
俺は見た。あいつの可愛らしいお尻から、一本の青い尻尾が生えているのを。
俺の暴挙に傷付いたのか、あいつ、突然しゃがみ込むと、わんわん涙を迸らせた。
「ひどいよ、ひどいよ。せっかくご主人様が喜ぶと思って、可愛い女の子の姿になったのに」
発作的に俺はあいつの胸倉を掴んだ。
「おい、これだけは覚えとけ。俺はなぁ、ケツに尻尾の生えた女には興味ねえんだ。わかったか!」
「……はい、わかりました」
「よし、わかったら荷車を曳け」
「えっ、ぼくが?」
「曳いてくれないと、飼ってあげないよ」
「わかりましたよ。曳きゃいいんでしょ。曳きゃあ」
モフモフのやつ、美少女形態で荷車を曳こうとしやがる。うんうん唸りながら頑張ってるけど、やっぱ元が全長三〇センチのモフモフだから、まあ、無理だよなあ。
「あの、ご主人様。このままでは非力なため荷車を曳けませんので、元の姿に戻ってもよろしいでしょうか?」
「元の姿って、おまえ、あんな小さな身体じゃ……」
その瞬間、モフモフの身体が青白い光を発して、全長二メートルほどのモフモフに変身した。
「ふ~ん、おまえ、大きくなれるんだ?」
「ええ、ぼくって凄いでしょ!」
「おまえ、なんで最初は小さかったんだ?」
「小さいほうが人間の同情を引きやすいと思って」
「それであのサイズか?」
「ええ、ぼく、可愛かったでしょ?」
「殺すぞ、てめえ!」
俺は思わずモフモフのケツに蹴りを入れたね。
「あっ、暴力は止めてください! いま曳きますから」
モフモフは軛に首をかけたきり動こうとしない。
そりゃ、紐で軛に身体を括り付けなきゃ、荷車引っぱることできねえし。
「どけ、今日のところは俺が曳いてやるから」
「うわぁ~、ぼく、ご主人様に恵まれたなあ~」
この野郎。
結局、俺が荷車曳くはめになっちまった。
チッ、要領のいいやつ。
「で、おまえの名前は?」
「あっ、名前ですか? いいですか、よ~く聞いてください。ぼくの名はポメラテリアチーズプードハウンドダクスフリーゼスパニエテリアビーグルチワワ豆柴十三世です」
こいつ、テリアを二度もダブらせやがった。
「よ~くわかった。おまえの名はパトラッシュだ」
「えっ、なんですか、それ?」
「いや、パトラッシュでも長げえから、おまえ名はパトラ。それで決まりね」
「えっ、そんなぁ~。ぼく、血統書付きですよ。その由緒ある名前を……」
「おい、てめえ、また野良モフモフになりてえか?」
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