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それからナナは、私の前に度々現れた。
トイレの中だったり、給食のお味噌汁の中だったり。
いつも助けを呼ぶ声だった。
一度だけ仲の良い友達にその事を話したが、絶対夢みてるんだよと全く信じて貰えず、誰かに話すのは止めた。
私にしか見えないのだ。
そんなある日、ナナが私の手の平に出て来た。
私の身体に出るのは初めてだ。
今までに無い悲しい顔、しかも言葉になっていない。
ニャーニャーと鳴くだけ。
嫌な予感がした。
ナナ、ナナ何が起きたの?
心の中で何回もナナを呼んだが、ニャーニャーと鳴くだけ。
私は先生が止めるのも聞かず、全速力で家に向かった。
玄関のドアを開けると、家は妙に静かだった。
そうっと階段を上がり、自分の部屋に行くとナナの姿は無い。
階段を駆け降りリビングに行くと、母も双子もいない。
あ、車、と思いドアを開けると、母がいつも乗っている車が無かった。
どこ?ナナどこ?
問いかけたが、ナナは現れない。
玄関の前で2時間は泣いていただろうか?
母の車が帰って来た。
降りて来たのは双子だけ。
ナナがいない。
私は母と双子に向かって、何個も石を投げた。
すると急に体が持ち上がり、父が私の事を庭に放り投げた。
何が起こったのか分からず、頭と肩に強い痛みを感じ、恐怖を覚えた時、私はまた抱き上げられ、そして庭に投げ飛ばされた。
多分少し気を失っていただろう。
明るかったまわりが、暗くなっている。
ゆっくり目を開けると、リビングでは父と母、そして双子が楽しそうにテレビを観ていた。
トイレの中だったり、給食のお味噌汁の中だったり。
いつも助けを呼ぶ声だった。
一度だけ仲の良い友達にその事を話したが、絶対夢みてるんだよと全く信じて貰えず、誰かに話すのは止めた。
私にしか見えないのだ。
そんなある日、ナナが私の手の平に出て来た。
私の身体に出るのは初めてだ。
今までに無い悲しい顔、しかも言葉になっていない。
ニャーニャーと鳴くだけ。
嫌な予感がした。
ナナ、ナナ何が起きたの?
心の中で何回もナナを呼んだが、ニャーニャーと鳴くだけ。
私は先生が止めるのも聞かず、全速力で家に向かった。
玄関のドアを開けると、家は妙に静かだった。
そうっと階段を上がり、自分の部屋に行くとナナの姿は無い。
階段を駆け降りリビングに行くと、母も双子もいない。
あ、車、と思いドアを開けると、母がいつも乗っている車が無かった。
どこ?ナナどこ?
問いかけたが、ナナは現れない。
玄関の前で2時間は泣いていただろうか?
母の車が帰って来た。
降りて来たのは双子だけ。
ナナがいない。
私は母と双子に向かって、何個も石を投げた。
すると急に体が持ち上がり、父が私の事を庭に放り投げた。
何が起こったのか分からず、頭と肩に強い痛みを感じ、恐怖を覚えた時、私はまた抱き上げられ、そして庭に投げ飛ばされた。
多分少し気を失っていただろう。
明るかったまわりが、暗くなっている。
ゆっくり目を開けると、リビングでは父と母、そして双子が楽しそうにテレビを観ていた。
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