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婚約者をとられたくないとやっと気づきました
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SIDE-L
謹慎が終わり、復学の日が来た。みんなの視線が気になるけど、逃げるのはイヤなので、いつもより早めの時間に学園に到着するようにした。早めに着いたというのに、校門のところにはココとレニが待っていた。二人は馬車から降りた私を抱きしめて、「おかえり」って言ってくれた。泣きそうになった。ううん、三人とも涙ぐんだ。
教室には一番のりで入った。
私の机の上には箱が置いてあり、中にはたくさんの手紙が入っていた。50通は超えてるよね。手紙に何が書かれてるか、今、否定的なことを読んで耐えれる気力はないよ。
箱をロッカーに運んでいると、次々とみんな登校してきて、私のところに「おはよう」「おかえり」と挨拶に来てくれた。下級生も来てくれて、ちょっとした人だかりになっていたら、後ろの方できゃあと黄色い声があがり、女の子達が道を開けた向こうに、真っ赤な薔薇の花束を持ったオスカーがいた。
「リリー嬢、おかえり。やっぱりキミはモンパンシエの赤い薔薇だね。」
と花束とキザなセリフを残して、じゃ、と教室から出て行った。
その後、「そこのいて!」という声が聞こえたかと思うと、怒った表情をしたミューがいた。
ビシッと私を指してきた。罵られるのかと身構えてたら、
「あんた、かっこよかったよ。」
と言った。
ココやレニは「相変わらず失礼なこね。」とぐちぐち言ってたけど、私はその可愛らしい行動に思いがけず笑みがこぼれた。
一時間目の授業が終わった後、アンディとフレッドが教室まで来てくれた。ランチの約束をした後、アンディが顔を近づけてきて
「リリ~、昨日、なんかあった~?」
といやらしい笑みを浮かべながら聞いてきた。
昨日、ラフが会いに来てくれた。
君は初恋の人だから守る、と言ってくれた。
うん。それだけなのよね。
婚約者だから大事にしてもらってるけど・・・・・・ラフがいま、私のことをどう思ってるのかはわからないまま。
今はミューのことが好きなのかしら。フラグ、立ってるよね?
お昼休みは生徒会の六人で過ごした。ラフはいつも通り薄い笑顔を浮かべて私達の会話を聞いていた。
昨日ドキドキしたのは私だけなのかな。
帝国からなんの音沙汰もないないまま数日が過ぎ、いつも通りの毎日に戻った。
生徒会の最後の仕事、卒業式と卒業パーティーの準備。当日の進行からは次の生徒会メンバーが担う。二期分の役員がいるから生徒会室は人口密度が高い。
私は備品を補充するために倉庫に向かった。
鍵を開けて中に入る。電気をつけて・・・・・・奥から声が聞こえる。布が擦れる音、荒い息づかい。目をこらすと、部屋の隅にズボンを下ろしたオスカーと脚を開いたミューがいた。
思考停止。固まってしまう。
「なんだ。リリー嬢か。」
オスカーは立ち上がってズボンを履く。ベルトを締める音が卑猥に聞こえる。
「あん。終わっちゃうの?ほっといてヤリましょ。」「折れたから終わりだ。」「元気にしてあげるよ。」口に人差し指を当てるミュー。
目の前の景色に呆然とつっ立ってると、オスカーが私の横を通る時に肩をぽんとたたいて
「リリー嬢もちゃんと婚約者様の処理を手伝ってやれよ。」
と言った。そしてオスカーは倉庫から出て行った。
「ああ、もう!」
とミューはあぐらをかいて座る。
胸、胸、胸、隠そうよ!
私は泣きながらミューの前に座り込んだ。
「ミュー、自分をもっと大事にして。」
彼女の胸を隠そうと服に手をかけようとしたら「はあ」と振り払われた。
「美優!」
私は怒鳴った。
ミューは一瞬びっくりした表情を見せたが、私をにらみつけ
「あのねえ、こんなスマホもSwitchもない、「坂」もmiwaもザイルもいない。なーんも娯楽がない世界じゃSEXしか楽しみないじゃん。卒業して家に戻ってハゲブタの相手するより、ここで若いのとヤッた方が楽しいじゃん。あんたの大事な王子様だっておんなじ男なんだからね。」
ミューはそう言葉を吐き捨てると立ち上がって服を整えて倉庫から出て行った。
私はその場にうずくまった。ショックのあまり動けなかった。
あのゲーム、キスすら出てこないゲームだったから、そういうの考えたことなかった。そうだよね。普通に18才って考えるとそういうの興味あるよね。ラフだって健全な18歳だったらそういうの与えられたら猿になるよね。え、でも私、ミューに太刀打ちできる?前世は26年生きたけど、そっちの技術は初心者マークだよ。
でもでもでも、ミューがラフの相手になるのはダメ。ダメだよ。
私の魅力でミューに勝てるとは思えない。もう間に合わないかもしれない。
でもでもでも、このフラグは折らないと。この国の為、ラフの為、私の為!
ラフをとられたくない!!
私はすくっと立ち上がり、生徒会室に走っていった。扉を開けると、顔を上げたラフと目があった。私はラフの前まで歩いていき、大きな声で
「殿下、卒業パーティーのパートナーに私を選んでください。お願いします。」
叫んだ。
「え、あ、うん。そのつもりだったけど。」
とラフが言ったのを聞いて、私は泣きながら生徒会室を飛び出してレディースルームに走っていった。
ひとしきり泣いて落ちついたら、生徒会室に戻って、みんなにお騒がせしたと謝って、仕事のお手伝いをした。
帰り際、ラフが片膝をついて薔薇の花束を差し出して「リリアンヌ。卒業パーティーのパートナーになってください。」と正式な申し込みをしてくれた。急いで侍従に薔薇の花束を用意させたのよね。ラフはスマートだよね。私はこんななのに。
今からフラグを折ることができるかわからない。でも、私がラフを好きなんだから、悔いの残らないように頑張るしかない。
帰宅して、お父様にラフからパートナーの申し込みがあったことを伝えたら、すごく喜んでくれた。心配してくれていたみたい。
その日は侍女が生けてくれた薔薇の花を見ながら眠りについた。
SIDE-R
リリの復学の日は男子棟もざわめいていた。
侍従の話によると、私が学園の外周を走り出したすぐ後にリリの馬車が到着したらしい。会えなくて残念だ。昨日、ゆっくり会えたのに。私も欲が深い。
アンディとフレッドが一時間目が終わったらリリに会いに行こう!と提案してきたが、女子棟に入るのは不躾じゃないかと断った。
「殿下、謹慎中のリリー嬢に会いに行ったんですかー?」
アンディの質問の語尾がいやらしく上がった。
「そうだよ。婚約者が心配だからね。」
にっこり笑って応えると、アンディは肩をすくめて、自分達は早くリリの顔を見たいので一時間目が終わったら行ってくる、と言った。
正直な所、入園当初は、私は毎日リリと会えるかと楽しみにしていたのに、リリからはそうでもない印象を受けた。リリの私にだけとる特別な態度も「婚約してるから」仕方なくなのかなと不安に思うこともあった。
この頃はリリの方から私との距離を詰めてきてくれてる気がして嬉しかったのだが、今回の件で更に距離が縮まった気がする。
あとは帝国の出方次第なのだが・・・・・・軽い刑になって欲しい。
アンディはランチの約束を取り付けてくれて、今日は6人で昼休みを過ごした。居心地いいメンバーだ。リリもよく笑ってる。
放課後は生徒会室でリリ宛の手紙やプレゼントの検閲をした。箱いっぱいのファンレターとプレゼントは100通を超えていた。
ココとレニが読んでからリリに渡す。はじかれたものはなかった。
プレゼントもいかがわしいものはなく、チョコレートもあって「死ぬ時は3人一緒よ!せーの。」と笑いながら一緒に食べていた。
リリが笑ってる。
この時間がいつまでも続けばいいのに。
帰り際、二人になった時にリリから、ミュー嬢に「あんた、かっこよかったよ。」と言われたことをきいた。
意外な一面があるんだな。と思ったが、彼女はいろいろあるので、要注意人物なのは変わらない。
帝国からなんの音沙汰もないないまま数日が過ぎ、いつも通りの毎日に戻った。
生徒会室で卒業式の来賓名簿のチェックをしていると、勢いよく扉が開いて、リリが目の前まで歩いてきた。
「殿下、卒業パーティーのパートナーに私を選んでください。お願いします。」
大きな声にびっくりした。
「え、あ、うん。そのつもりだったけど。」
と応えると、リリは踵を返して生徒会室を飛び出していった。いきなりの出来事に室内にいた役員達みんなは呆然とした。
「殿下~。婚約者だからって手を抜いたらダメでしょ。」
「近頃いろいろあったから、殿下からの申し込みがなくて不安だったんでしょうね。」
相変わらずのアンディとフレッドの擁護。
「そうだね。こういうことはちゃんとしないといけなかったね。」
私は生徒会室を出て侍従の元へ行き、薔薇の花束の手配を命じた。
リリも落ちついたら生徒会室に戻ってきて、みんなにお騒がせしたと謝って、仕事のお手伝いをしてくれた。
帰り際、片膝をついて薔薇の花束を差し出して「リリアンヌ。卒業パーティーのパートナーになってください。」と正式に申し込みをした。
リリは顔を真っ赤にして、それから花束を受け取って「はい。よろしくお願いします。」と嬉しそうに笑った。
心配させてごめんね。
卒業パーティー楽しみだね。
謹慎が終わり、復学の日が来た。みんなの視線が気になるけど、逃げるのはイヤなので、いつもより早めの時間に学園に到着するようにした。早めに着いたというのに、校門のところにはココとレニが待っていた。二人は馬車から降りた私を抱きしめて、「おかえり」って言ってくれた。泣きそうになった。ううん、三人とも涙ぐんだ。
教室には一番のりで入った。
私の机の上には箱が置いてあり、中にはたくさんの手紙が入っていた。50通は超えてるよね。手紙に何が書かれてるか、今、否定的なことを読んで耐えれる気力はないよ。
箱をロッカーに運んでいると、次々とみんな登校してきて、私のところに「おはよう」「おかえり」と挨拶に来てくれた。下級生も来てくれて、ちょっとした人だかりになっていたら、後ろの方できゃあと黄色い声があがり、女の子達が道を開けた向こうに、真っ赤な薔薇の花束を持ったオスカーがいた。
「リリー嬢、おかえり。やっぱりキミはモンパンシエの赤い薔薇だね。」
と花束とキザなセリフを残して、じゃ、と教室から出て行った。
その後、「そこのいて!」という声が聞こえたかと思うと、怒った表情をしたミューがいた。
ビシッと私を指してきた。罵られるのかと身構えてたら、
「あんた、かっこよかったよ。」
と言った。
ココやレニは「相変わらず失礼なこね。」とぐちぐち言ってたけど、私はその可愛らしい行動に思いがけず笑みがこぼれた。
一時間目の授業が終わった後、アンディとフレッドが教室まで来てくれた。ランチの約束をした後、アンディが顔を近づけてきて
「リリ~、昨日、なんかあった~?」
といやらしい笑みを浮かべながら聞いてきた。
昨日、ラフが会いに来てくれた。
君は初恋の人だから守る、と言ってくれた。
うん。それだけなのよね。
婚約者だから大事にしてもらってるけど・・・・・・ラフがいま、私のことをどう思ってるのかはわからないまま。
今はミューのことが好きなのかしら。フラグ、立ってるよね?
お昼休みは生徒会の六人で過ごした。ラフはいつも通り薄い笑顔を浮かべて私達の会話を聞いていた。
昨日ドキドキしたのは私だけなのかな。
帝国からなんの音沙汰もないないまま数日が過ぎ、いつも通りの毎日に戻った。
生徒会の最後の仕事、卒業式と卒業パーティーの準備。当日の進行からは次の生徒会メンバーが担う。二期分の役員がいるから生徒会室は人口密度が高い。
私は備品を補充するために倉庫に向かった。
鍵を開けて中に入る。電気をつけて・・・・・・奥から声が聞こえる。布が擦れる音、荒い息づかい。目をこらすと、部屋の隅にズボンを下ろしたオスカーと脚を開いたミューがいた。
思考停止。固まってしまう。
「なんだ。リリー嬢か。」
オスカーは立ち上がってズボンを履く。ベルトを締める音が卑猥に聞こえる。
「あん。終わっちゃうの?ほっといてヤリましょ。」「折れたから終わりだ。」「元気にしてあげるよ。」口に人差し指を当てるミュー。
目の前の景色に呆然とつっ立ってると、オスカーが私の横を通る時に肩をぽんとたたいて
「リリー嬢もちゃんと婚約者様の処理を手伝ってやれよ。」
と言った。そしてオスカーは倉庫から出て行った。
「ああ、もう!」
とミューはあぐらをかいて座る。
胸、胸、胸、隠そうよ!
私は泣きながらミューの前に座り込んだ。
「ミュー、自分をもっと大事にして。」
彼女の胸を隠そうと服に手をかけようとしたら「はあ」と振り払われた。
「美優!」
私は怒鳴った。
ミューは一瞬びっくりした表情を見せたが、私をにらみつけ
「あのねえ、こんなスマホもSwitchもない、「坂」もmiwaもザイルもいない。なーんも娯楽がない世界じゃSEXしか楽しみないじゃん。卒業して家に戻ってハゲブタの相手するより、ここで若いのとヤッた方が楽しいじゃん。あんたの大事な王子様だっておんなじ男なんだからね。」
ミューはそう言葉を吐き捨てると立ち上がって服を整えて倉庫から出て行った。
私はその場にうずくまった。ショックのあまり動けなかった。
あのゲーム、キスすら出てこないゲームだったから、そういうの考えたことなかった。そうだよね。普通に18才って考えるとそういうの興味あるよね。ラフだって健全な18歳だったらそういうの与えられたら猿になるよね。え、でも私、ミューに太刀打ちできる?前世は26年生きたけど、そっちの技術は初心者マークだよ。
でもでもでも、ミューがラフの相手になるのはダメ。ダメだよ。
私の魅力でミューに勝てるとは思えない。もう間に合わないかもしれない。
でもでもでも、このフラグは折らないと。この国の為、ラフの為、私の為!
ラフをとられたくない!!
私はすくっと立ち上がり、生徒会室に走っていった。扉を開けると、顔を上げたラフと目があった。私はラフの前まで歩いていき、大きな声で
「殿下、卒業パーティーのパートナーに私を選んでください。お願いします。」
叫んだ。
「え、あ、うん。そのつもりだったけど。」
とラフが言ったのを聞いて、私は泣きながら生徒会室を飛び出してレディースルームに走っていった。
ひとしきり泣いて落ちついたら、生徒会室に戻って、みんなにお騒がせしたと謝って、仕事のお手伝いをした。
帰り際、ラフが片膝をついて薔薇の花束を差し出して「リリアンヌ。卒業パーティーのパートナーになってください。」と正式な申し込みをしてくれた。急いで侍従に薔薇の花束を用意させたのよね。ラフはスマートだよね。私はこんななのに。
今からフラグを折ることができるかわからない。でも、私がラフを好きなんだから、悔いの残らないように頑張るしかない。
帰宅して、お父様にラフからパートナーの申し込みがあったことを伝えたら、すごく喜んでくれた。心配してくれていたみたい。
その日は侍女が生けてくれた薔薇の花を見ながら眠りについた。
SIDE-R
リリの復学の日は男子棟もざわめいていた。
侍従の話によると、私が学園の外周を走り出したすぐ後にリリの馬車が到着したらしい。会えなくて残念だ。昨日、ゆっくり会えたのに。私も欲が深い。
アンディとフレッドが一時間目が終わったらリリに会いに行こう!と提案してきたが、女子棟に入るのは不躾じゃないかと断った。
「殿下、謹慎中のリリー嬢に会いに行ったんですかー?」
アンディの質問の語尾がいやらしく上がった。
「そうだよ。婚約者が心配だからね。」
にっこり笑って応えると、アンディは肩をすくめて、自分達は早くリリの顔を見たいので一時間目が終わったら行ってくる、と言った。
正直な所、入園当初は、私は毎日リリと会えるかと楽しみにしていたのに、リリからはそうでもない印象を受けた。リリの私にだけとる特別な態度も「婚約してるから」仕方なくなのかなと不安に思うこともあった。
この頃はリリの方から私との距離を詰めてきてくれてる気がして嬉しかったのだが、今回の件で更に距離が縮まった気がする。
あとは帝国の出方次第なのだが・・・・・・軽い刑になって欲しい。
アンディはランチの約束を取り付けてくれて、今日は6人で昼休みを過ごした。居心地いいメンバーだ。リリもよく笑ってる。
放課後は生徒会室でリリ宛の手紙やプレゼントの検閲をした。箱いっぱいのファンレターとプレゼントは100通を超えていた。
ココとレニが読んでからリリに渡す。はじかれたものはなかった。
プレゼントもいかがわしいものはなく、チョコレートもあって「死ぬ時は3人一緒よ!せーの。」と笑いながら一緒に食べていた。
リリが笑ってる。
この時間がいつまでも続けばいいのに。
帰り際、二人になった時にリリから、ミュー嬢に「あんた、かっこよかったよ。」と言われたことをきいた。
意外な一面があるんだな。と思ったが、彼女はいろいろあるので、要注意人物なのは変わらない。
帝国からなんの音沙汰もないないまま数日が過ぎ、いつも通りの毎日に戻った。
生徒会室で卒業式の来賓名簿のチェックをしていると、勢いよく扉が開いて、リリが目の前まで歩いてきた。
「殿下、卒業パーティーのパートナーに私を選んでください。お願いします。」
大きな声にびっくりした。
「え、あ、うん。そのつもりだったけど。」
と応えると、リリは踵を返して生徒会室を飛び出していった。いきなりの出来事に室内にいた役員達みんなは呆然とした。
「殿下~。婚約者だからって手を抜いたらダメでしょ。」
「近頃いろいろあったから、殿下からの申し込みがなくて不安だったんでしょうね。」
相変わらずのアンディとフレッドの擁護。
「そうだね。こういうことはちゃんとしないといけなかったね。」
私は生徒会室を出て侍従の元へ行き、薔薇の花束の手配を命じた。
リリも落ちついたら生徒会室に戻ってきて、みんなにお騒がせしたと謝って、仕事のお手伝いをしてくれた。
帰り際、片膝をついて薔薇の花束を差し出して「リリアンヌ。卒業パーティーのパートナーになってください。」と正式に申し込みをした。
リリは顔を真っ赤にして、それから花束を受け取って「はい。よろしくお願いします。」と嬉しそうに笑った。
心配させてごめんね。
卒業パーティー楽しみだね。
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