20 / 59
本編
第5話 紅い月に照らされるシラトス城②
しおりを挟む
…………………………………………………………
第5話 紅い月に照らされるシラトス城②
……………………………………………………………
カツ カツ カツ
靴音が響く中、
薄暗い長い廊下を歩き続け
領主様の部屋に着いた。
ドアの目の前に立った時
ふと思った。
「最近、領主様達にお呼ばれする事が多いな…」
私の説教ではなく
主にルクシ君の事で……
ルクシ君も私と同じ人間だし
領主様達が嫌っている事は分かっている
けど…
なんであんなに引き攣った顔に
なるんだろう…
まるで怯えているような…
……そんなに人間の子供が
苦手なのかな?
領主「オーロラ! そこにいるなら
さっさと中に入れ!」
いけない!考え事しすぎて
ぼーとしちゃった
早く中に入らないと
「申し訳ございません!失礼します」
コン コン コンとドアを叩いてから
ドアノブを手で回し、
ガチャと音を立て
領主様の部屋に入った
「遅くなり申し訳ございません
領主様、坊っちゃま…」
頭を一度下げ、お詫びの言葉を述べ
顔上げて2人の顔を見た時、
私の目は点になった。
「………領主様、坊っちゃま
何か良い事でもございましたでしょうか」
大抵、私が呼ばれる時は、
機嫌が悪い顔か怒っている顔に
なっているのに…
今回は珍しく、
嬉しそうにニコニコと笑っている。
領主「聞いて喜べ!オーロラ
お前、やっとあの子供からおさらば
出来るぞ!!」
「……えーと…どう言う事でしょうか」
坊っちゃま「シラトス城の児童相談所に
あの子供の事を手紙で送った所、
すぐに連れて来いだそうだ!」
「シラトス城の児童相談所…
もしかして…ルクシ君の新しい住処が
見つかったのでしょうか…」
領主「わからんが、もしかしたら
そうなのかも知れん!
今回ばかりはお前に同情する
良かったなオーロラ」
坊っちゃま「あの恐ろしい餓鬼と
2週間も殆ど一緒だったもんな
苦労したよ…お前……」
「そんなっ…苦労だなんて…
私がルクシ君を見るのは当たり前です
あの子を最初に見つけたのは私ですし…
助けたなら最後まで責任を持たないと…」
……苦労だなんてしなかった
むしろルクシ君との生活は
楽しかった。
そっか…
シラトス城に呼ばれているなら
ルクシ君のお別れが近いって
言う事なのか……
…良かった、ルクシ君に新しい住処が
見つかって
ダジュナール家に居たまんまじゃ
子供のルクシ君には悪影響だもの
次はちゃんとした心が温まるような
優しい住処でありますように…
ツキン!(心が痛む音)
……でも何でかな
胸が少し痛い…
ルクシ君に新しい住処が見つかって
嬉しいのはずなのに、
お別れが寂しいだなんて…
領主「最後まで頼んだぞ
ちなみにあの子供をシラトス城へ
連れて行くのは明日だ」
「明日?!…畏まりました
オーロラ・オリベ、責任持って
ルクシ君をシラトス城へ連れて行きます」
坊っちゃま「よろしく頼むな!
あー…ようやくあの餓鬼から自由になれる」
そんな…
明日だなんて急すぎる
……もうちょっと居て欲しかったけど
でもそれは無理だと分かっている
これ以上、私のせいで領主様達に
迷惑をかけてしまうから
だから…
今日がルクシ君と一緒に生活するのが
最後なら…
いろんなお話をして、
一緒にご飯を食べて、
一緒に寝て…
今日だけは私なりに大切にに過ごそう。
……………………………………………………
……………………………………
……………………………
3人は気付いていなかった。
この時…
ルクシ「明日シラトス城に
僕を連れて行く…
あの親子…余計な事をしてくれたな…」
部屋の外では
ルクシが立っていた事に…
ルクシ「…まあ いいさ 丁度良いタイミングだ
オーロラの事を伝えられるし…
ダジュナール家の悪事だって…」
何かを企むような不敵な笑みを浮かべ
ルクシ「明日が楽しみだ」
静かに一言呟き、
オーロラの自室へと戻っていた。
第5話 紅い月に照らされるシラトス城②
……………………………………………………………
カツ カツ カツ
靴音が響く中、
薄暗い長い廊下を歩き続け
領主様の部屋に着いた。
ドアの目の前に立った時
ふと思った。
「最近、領主様達にお呼ばれする事が多いな…」
私の説教ではなく
主にルクシ君の事で……
ルクシ君も私と同じ人間だし
領主様達が嫌っている事は分かっている
けど…
なんであんなに引き攣った顔に
なるんだろう…
まるで怯えているような…
……そんなに人間の子供が
苦手なのかな?
領主「オーロラ! そこにいるなら
さっさと中に入れ!」
いけない!考え事しすぎて
ぼーとしちゃった
早く中に入らないと
「申し訳ございません!失礼します」
コン コン コンとドアを叩いてから
ドアノブを手で回し、
ガチャと音を立て
領主様の部屋に入った
「遅くなり申し訳ございません
領主様、坊っちゃま…」
頭を一度下げ、お詫びの言葉を述べ
顔上げて2人の顔を見た時、
私の目は点になった。
「………領主様、坊っちゃま
何か良い事でもございましたでしょうか」
大抵、私が呼ばれる時は、
機嫌が悪い顔か怒っている顔に
なっているのに…
今回は珍しく、
嬉しそうにニコニコと笑っている。
領主「聞いて喜べ!オーロラ
お前、やっとあの子供からおさらば
出来るぞ!!」
「……えーと…どう言う事でしょうか」
坊っちゃま「シラトス城の児童相談所に
あの子供の事を手紙で送った所、
すぐに連れて来いだそうだ!」
「シラトス城の児童相談所…
もしかして…ルクシ君の新しい住処が
見つかったのでしょうか…」
領主「わからんが、もしかしたら
そうなのかも知れん!
今回ばかりはお前に同情する
良かったなオーロラ」
坊っちゃま「あの恐ろしい餓鬼と
2週間も殆ど一緒だったもんな
苦労したよ…お前……」
「そんなっ…苦労だなんて…
私がルクシ君を見るのは当たり前です
あの子を最初に見つけたのは私ですし…
助けたなら最後まで責任を持たないと…」
……苦労だなんてしなかった
むしろルクシ君との生活は
楽しかった。
そっか…
シラトス城に呼ばれているなら
ルクシ君のお別れが近いって
言う事なのか……
…良かった、ルクシ君に新しい住処が
見つかって
ダジュナール家に居たまんまじゃ
子供のルクシ君には悪影響だもの
次はちゃんとした心が温まるような
優しい住処でありますように…
ツキン!(心が痛む音)
……でも何でかな
胸が少し痛い…
ルクシ君に新しい住処が見つかって
嬉しいのはずなのに、
お別れが寂しいだなんて…
領主「最後まで頼んだぞ
ちなみにあの子供をシラトス城へ
連れて行くのは明日だ」
「明日?!…畏まりました
オーロラ・オリベ、責任持って
ルクシ君をシラトス城へ連れて行きます」
坊っちゃま「よろしく頼むな!
あー…ようやくあの餓鬼から自由になれる」
そんな…
明日だなんて急すぎる
……もうちょっと居て欲しかったけど
でもそれは無理だと分かっている
これ以上、私のせいで領主様達に
迷惑をかけてしまうから
だから…
今日がルクシ君と一緒に生活するのが
最後なら…
いろんなお話をして、
一緒にご飯を食べて、
一緒に寝て…
今日だけは私なりに大切にに過ごそう。
……………………………………………………
……………………………………
……………………………
3人は気付いていなかった。
この時…
ルクシ「明日シラトス城に
僕を連れて行く…
あの親子…余計な事をしてくれたな…」
部屋の外では
ルクシが立っていた事に…
ルクシ「…まあ いいさ 丁度良いタイミングだ
オーロラの事を伝えられるし…
ダジュナール家の悪事だって…」
何かを企むような不敵な笑みを浮かべ
ルクシ「明日が楽しみだ」
静かに一言呟き、
オーロラの自室へと戻っていた。
0
あなたにおすすめの小説
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる