【完結】悪兎うさび君!

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第2章 本来の姿

第1話 本来の姿にご用心⑤

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……………………………………………………

第1話 本来の姿にご用心⑤

………………………………………………



もう一人の僕…そのお願い事は
残酷すぎる…

「………」
  
一旦、黙り込み僕は

「無理に決まってる!!」

自分の意思をハッキリ言った。


「「…ちょっ!?お前バカか!
意味分かって言っているのか‥!!」」

「分かってるよ!だいたい何で僕が
君に指図されなきゃ いけないんだ」

「「‥俺はお前の心を通じて
 止めなきゃいけない
使命がある!!だから指図する!

M iから話を聞いたんだ…

あいつら家族は
元々は普通の動物だった

だけどある日を境に
いきなりここの動物みたいに
立ったり、言葉を話すように
なったんだとよ! 」」

「……っ!!」


「「その話を聞いた俺は
あることを思いだした
前に、お前が俺に話した内容を

お前なんだろ?M iたちを
あんな風にさせたのは…」」

お前が小さい頃、M iに
メチル森の食べ物を
おくりつけたせいで…!」」

「……僕は…」


何も言い返せない‥

…そうだ僕が食べ物を
M iに送ったせいで
M iは普通の動物に戻れなくなった。

普通の動物がメチル森の
食べ物を口に入れると
僕達みたいに…立ったり、
喋ったりする事が出来て

人間並みの知識が生まれてしまうから

「「今度は何をするつもりなんだ!! 
またM iを不幸にさせる気か!」」


ズキッ‥

 
…またM iを
不幸にさせるため…?

僕はそんな事
思っていないのに
…いい加減にしろ!!



「フザケるな!
僕はそんなつもりで
M iに贈り物を渡し
たんじゃないっ!!」

「「…ほっ本来の俺…
(やべぇ…久々に怒ってる)」」

ひらいた口は止まらない





「僕はM iに喜ぶために渡したんだ!! 
僕達みたいに喋れたらって!
一緒に歩きたかった!
生活を楽にさせたかったさ!!

だけど…食べ物をあげた後
次に森へ遊びに来たときには…」

…M iが住んでた
大木は無残な姿になっていて

そこにはM iたちは
もう…いなかった…

「幸せになってほしくて
メチル森の食べ物を
渡しただけなのに…」

こんな風になるなんて
あの頃は思いもしなかった。

「「…本来の俺…悪かった
言いすぎた…
その事は一番お前が分かって
いたはずなのに…」」
 
もう1人の僕はバツそうな顔をして
珍しく素直に頭を下げた

「もう一人の僕……」 

僕も怒鳴ってごめん…
そう思い謝ろうと

「ううん‥僕こそ…」

したが…

「「だってさお前さ‥家族や
好きな物や子に独占欲
強いじゃん!特に前回、元に
戻った時なんかさ~」」

いらっ

もう一人の僕の余計な
言葉に謝る気が失せてしまった

確かに‥前回はちょっと腹立って
ビットと天馬君を
引き離そうとしたけど…
  ↑
(言わゆるシスコン)

今、言わなくてもいいじゃないか

僕の怒っている表情に
気付いたのか
もう一人の僕があわてて

「「やべっ余計なこと
言ってしまった」」

口元を手で押さえてるけど もう遅いよ‥


さすがにこれで怒ると
また喧嘩なりそうなので
グッと我慢して

「いいよ別に‥君は僕のこと
心配して言ってくれた訳だし‥」

怒るな僕…
ここで怒ったら負け確定だ

そして…
もう一人の僕に伝えたい事がある

「それよりさ‥もう一人の僕」

「「なんだよ?」」

「君…そろそろ時間
じゃない?自分の手元を見なよ?」

「「はっ?!………
ゲッ!!もう時間かよ
ぎゃー!俺消えかけてるよ
チクショー!!」」

消えかけてるのに
ギャーギャー騒ぎながら
もう一人の僕は早口で

「「おいっ!元に戻ってる間
M iに話していいが、何か変な事
しでかしたら許さんからな!!
分かったか!!」」

必死に僕に訴えかけてるけど
当然僕の答えは




「やだ!」

「「テメエェ!!!」」
 
だってせっかくM iに
会えるのにお話だけじゃ物足りないよ

「「クソッー!!
M iが危ねーこうなったら
無理にでもお前が何か
しでかしたら出てきてやる
覚えてろっ!!」」


スウゥゥゥ


そう言葉を残し
もう一人の僕は脳裏から
消えていった…

「…やっと‥話が終わった‥」


くた…


何でたった5分話しただけなのに
こんなにも疲れるんだろう…

それは置いといて…
さて…

僕は遠くにいるM iたちを見た

昨日…M iを見たけど
あの様子だと全く僕の事は
覚えていない‥

大丈夫‥時間はまだある
元の姿に戻っている間
少しずつ距離を縮めよう

もう一人の僕に身体を
乗っ取られる前に…

そして…

もう…二度とM iを
あのような目にさせない
不幸させるもんか!!

償いとか恩返しとか
そんな事じゃなくて
僕自身のために…

だから…

「覚悟しててね M i…」

あと‥もう一人の僕
君は身体のどこかに
眠っているだろうけど
もし聞いていたら今言うよ

僕だって君には負けないよ

そう僕は心の中で呟き
教室に向かった



※(うさび side終わり)

        つ づ く



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