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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)
一方、クモード王国では②(オキニスside)
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一方、クモード王国では②(オキニスside)
………………………………………………………………
真澄が行方不明になって、
1週間がたった。
ここ1週間の間、住民の協力を得て、
街中に彼女の張り紙を貼り、
住民総出でクモード王国内を
隅々探し回った。
真澄と初めて出会った森周辺
メチル街
ココルト市場
ラピスラズリの森
青い花が咲き乱れる高原
彼女が立ち寄った事がない場所も全て探した。
だけど……
「真澄ー!!どこだ居たら返事しろー!」
ヨーグル「真澄ちゃーん!」
どこを探しても彼女は見つからなかった。
ピンキー「真澄ちゃん…うぅ…
どこなの……なんで居なくなっちゃったの
【あの出来事】で嫌な思いしたのかな…
もしかして…私のせいで…」
※【あの出来事】第2章 4話~6話を参照。
ダージリン「そんな訳ねーだろ!!
泣くな姉貴!真澄はそんな人間じゃねーから
安心しろ!」
ピンキー「……うん…そうよね!
ありがとうダージリン…」
ダージリン「もう、私のせいとか言うなよ!
……!!オキニス様!しっかりしろ!」
「…………っ!」
仕事の合間を縫って、
真澄の捜索活動をしていたから
疲労が身体に溜まり、
クラっと立ちくらみがして、
転びそうになった所、
ガシッ!!
ダージリンさんが支えてくれ、
転ばすに済んだ。
ダージリン「オキニス様!
お前、ここ最近、休んでないだろ
いい加減に休め! 残りの周辺は俺達、
住民で探すから!」
「……そんな訳にはいかないです
その間にも真澄に何かあったら…
みんなだって自分の時間を割いて
協力してくれているのに……」
そうだ…みんなだって疲れているはずだ
俺だけ休むなんて…申し訳ないだろ
ダージリン「馬鹿野郎っ!!!
……お前がぶっ倒れたら
誰がここの住民達をまとめるだよ!!
クモード国の統治だって…
オキニス!お前は【一国の王子】なんだから
何かあったら遅いんだよ!!」
「……!………ダージリンさん」
ダージリン「だから、一旦休めよ…な?」
「ありがとう…………
言葉に甘えて、少しお休みします」
ダージリン「おう!住民達には
俺様が伝えるから…それと
少しじゃなくてたくさん休めよー!」
……………………………………………………………
……………………………………………………
…………………………………………
ダージリンさんの言葉に甘え、
クモード城に戻った俺は
自室で仮眠を取る為、
長い廊下を歩いていた所、
リール「オキニス!!ちょうど良かった」
父さんに呼び止められた。
「どうしたんだ父さん?
何か真澄に関して良い情報があったのか?」
リール「さすが!俺の息子!
そう!!良い情報だ
城の魔術師達の魔法で
真澄さんの居場所が分かったぞ!」
「…!!本当か!
一体、彼女は何処に居るんだ」
…やっと、彼女の居場所がわかる…
ダージリンさんには悪いが、
休んでいる暇なんてない
逢いたくてたまらない…
今すぐでも彼女の元に駆け出して、
抱きしめたい
リール「三日月さんによると…
牡丹王国の牡丹城だ!
きっと王族も真澄さんの誘拐に携わっている 」
「牡丹王国…って…クモード王国から
遥かに離れた…俺達より強い種族…
妖怪がいる…」
リール「ああ…俺達、
獣人だけで行ったら、確実にやられる…
そこでだ シラトス王国に協力してもらう事にした 作戦は明日、シラトス城でシルク魔王と話し合いで決めよう……
それまでは…オキニス、国王命令で
今はゆっくり休め」
「……国王命令なら……仕方がない
分かりました。」
悔しいが、牡丹王国じゃ遠すぎる、
相手は妖怪…
俺1人が行っても返り討ちにされるだけだ
…真澄…ごめん…すぐに助けに行けなくて…
あぁ、こんな時、力さえあれば…
「…父さんこそ、明日の為に
ゆっくり休んでね…お休みなさい…」
リール「ありがとう、オキニス」
悔しくて、もどかしくて…
「……………………くそっ!」
俺は唇を噛み、自室へと向かった。
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