【第2章完結】無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いてほしい!!

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第2章 色んな種族さん!こんにちは〜材料集め編ー空色の革布〜

第7話 呪いが解けたツバメと決勝戦の件について②

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第7話 呪いが解けたツバメと決勝戦の件について②
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――翌朝。

潮の香りが、静かに会場を満たしていた。昨日とは違う。空気が張り詰めている。

お祭りの賑やかさじゃない――“戦い前の静けさ”だ。

私はニャリンガさんと並び、ポワソン部門の観覧エリアに立っていた。背後には護衛が二人。もちろん、その中にはダークさんもいる。

少し離れた場所で、みんながそれぞれの持ち場へ向かう。

ラム「俺様は前菜部門に行って、クジョウのサポートするぜ!」

ピノタ「僕は護衛さん達とベアリ料理長をお守りします!」

それぞれが真剣な顔で頷き合う。

――もう、料理人だけの大会じゃない。私たち全員で守る、決勝戦だ。


ニャリンガ「ついに決勝戦が始まるにゃ……ツバル君っ……」

彼女の視線の先。
キッチン台に立つツバルさんの背中があった。

昨日よりも、ずっと大きく見える。呪いが解けたからだけじゃない。覚悟を決めた人の背中だ。

すると――


ツバル「!」

こちらに気づいたツバルさんが、柔らかく微笑み、手を振った。

……うわ、甘い。甘さがすごい。

空気が一瞬で恋愛ドラマになった。

ニャリンガ「がっ……がんばってー!ツバル君!」

ニャリンガさんは、顔を真っ赤にしながら、ぶんぶん手を振り返す。

(あああ……両想いっていいなぁ……)

思わず頬が緩む。告白の続きがこんな形で見られるなんて、私は幸せな観客だ。


――その時。

場内アナウンス「これより、各部門の決勝戦を開始します。選手の皆さんは各自、キッチン台に――」

同時に、護衛さん達が前へ出た。

ツバルさんのキッチン台の前に二人が立つ。一人は両手に青い炎を纏い、空気を震わせる。


そして――

ダーク「……」

ダークさんは、低く呪文を紡ぐと、槍に雷が宿る。青白い電光が、静かに唸った。

思わず息を呑む。

昨日の出来事が、鮮明によみがえる。


ピリッ――

会場全体に緊張が走る。

観客のざわめきが消え、料理人たちの呼吸音すら聞こえそうだった。

場内アナウンス「――只今より、各部門の決勝戦、調理開始です!」

カンッ!!


その瞬間。

一斉に包丁がまな板を叩いた。水音、火の弾ける音、鍋の鳴る音。歓声が爆発する。

一次審査とは比べものにならない熱気。料理の匂いが立ち上り、会場全体が渦を巻くように動き始める。


私は拳を握る。

(ここからが本番……!)

果たして、妨害は起きるのか。そして――優勝は誰の手に渡るのか。決戦の火蓋は、切って落とされた。




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