BUDDY-0-

TERRA

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BUDDY-0-SURVIVOR

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夜の路地裏は冷たい闇に包まれていた。
風がビルの谷間を吹き抜け、湿気を帯びた空気が肌を刺す。
街灯のぼんやりした黄色い光が濡れたアスファルトに反射し、揺らめいている。
志麻は足を速めながら、さきほどのバーで聞いた話を思い返していた。

「確か奴の寝床は36丁目の倉庫の辺りだ。不気味な奴でな、客たちも気味悪がって噂してたよ。」
バーテンの低い声が耳に残る。

目深に被った紺のウインドブレーカー。
擦り切れた古びた獣人兵のブーツ。
片目だけを覆う鳥のようなマスク。
男が闇の中をすっと横切った。
影が不気味に揺れて、消えそうになる。

「ッ……待てっ!」
鋭く、断続的な声が静寂を切り裂く。
「おい!」
足音が早まる。
心臓は激しく脈打ち、息は乱れる。

「止まれっ!」
無線機に息を吹き込みながら、必死で叫んだ。
「獣人部隊ID30815。応援を頼む。フィッシャーマン地区倉庫街36丁目1-B付近でシリアルキラーらしき男を発見。単独で追跡中。繰り返す。応援要請。」

息が切れ、足音が背後から迫る。
「くそっ、見失ったか。」
闇の中、男の影が一瞬現れ、現れてはすぐに消えた。

バッ
黒い影が飛び出す。
鳥のような片目を持つシリアルキラーだ。

「ッ!」
反射的に身をひねる。

ザシュッ
腹に鋭い刃が深く突き刺さる。
服が激しく裂け、血が滲む。
「ッ!」
痛みを振り切って銃を抜き、連射する。

パンパンパンッ
弾丸が男の右肩を直撃し、脇腹や左太腿にもかすり傷をつける。
だが男は怯まず、逆に猛スピードで迫ってくる。

背後から伸びた腕が首を捕らえた。
ギロチンチョークのように締め上げられ、喉の奥が焼けるように痛んだ。

「ッ……」
呼吸が詰まり、胸が激しく圧迫される。
肺が裂けそうなほど息を求めるのに、空気は一向に入ってこない。
視界の端から色が失われ、世界がぐるぐると回り始める。

必死に手を伸ばすが、敵の腕は鉄のように固く、微動だにしない。
冷たい汗が額から滴り落ち、全身の力が抜けていくのを感じた。

「くそっ……!」
最後の力を振り絞り、手刀で相手の肘を叩くが、逆に締め付けは強まるだけだった。

意識が遠のき、頭が重く沈んでいく。
かすかに聞こえる敵の低い呼吸音と、遠くで響く自分の荒い鼓動だけが残った。

目の前の闇がゆっくりと濃くなり、すべてを飲み込んだ。
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