One Night Lovers

TERRA

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Night & Day

4

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リビングには、柔らかな間接照明が灯っていた。
窓の外では、街の灯りがぼんやりと滲み、遠くのビル群が静かに影を落としている。
テーブルの上には飲みかけのマグカップが置かれ、微かな湯気がまだ漂っていた。
その静けさは、まるで時間が止まったかのように感じられる。

後藤の腕が、先嶺の肩越しにゆるりと回されている。
ソファに座ったままのバックハグ。
その体温が、じんわりと背中に伝わってくる。

後藤は片手でスマホを弄りながら、もう片方の手を先嶺の腰に軽く添えていた。
その仕草はあまりに自然で、まるで長年の恋人同士のようだった。

けれど、先嶺はまだ慣れない。
この距離感に。
この触れられる感覚に。

「……なんかこういうのって、慣れないな」
ぽつりと呟いた声は、掠れていた。
自分でも驚くほど弱々しい声だった。

後藤はスマホの画面から目を離し、ふっと笑う。
「先輩、まだ恥ずかしいですか?」

その言葉とともに、後藤の腕が少しだけ力を込める。
先嶺の背中に、さらに温もりが伝わる。

「俺はこうしてると幸せです。」

その一言が、胸の奥にじんわりと染み込む。
先嶺は、思わず息を詰めた。

「……そっか。」

掠れた返事が、静かな部屋の空気に溶ける。
けれど、その言葉の裏側では、心が静かに揺れていた。

後藤の手が、自然な流れで先嶺の腰をゆっくりと撫でる。
その指先はじっとりと熱を帯び、少しずつ裾の中に滑り込んでいく。

「……後藤くん。」

思わず名前を呼ぶと、耳元で小さく囁かれる。
「今日はこっちから甘えてもいいですか?」

その声はくすぐるように甘く、指先が腹のあたりを優しくなぞる。
ささやかな愛撫に、先嶺の体がゆっくりと反応していく。

「嫌……じゃないですよね?」

そう言いながら、後藤の唇が首筋に落ちる。
温かい吐息と、少しだけ強めの吸いつく感触。
背中に密着する体の熱が、じわじわと高まっていく。

部屋の静寂が、ほんのり熱を帯びる。
街の灯りが滲む窓ガラスに、2人の影が淡く映って揺れていた。
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