SLAVE 屋敷の奥で〜百回いくまで逃げられない〜🔞

木偶舞屋🌷旧阿沙

文字の大きさ
33 / 286
・before 回想編 “Day0”

0-2.

しおりを挟む
「まずはその薄汚い布を脱いでもらおうか」
 その男は弥助と少年を冷たい瞳で見下ろしながら言った。
「な!? ざけんなよ」
 かちゃかちゃと拘束具を鳴らして、弥助は叫んだ。きっと強く睨む。けれど、屋敷の主は堂々と毅然とした態度を変えるどころか、かえって瞳の奥に冷酷な光を灯らせた。
「随分と威勢の良い」
 藤滝子息のひとことに周囲に控えていた使用人たちが、弥助を取り囲む。
「おい、何すんだよ!!」
 もともと両手首にはめ込まれた拘束具で身動きがとれないのに、上から使用人の腕が伸びてきて、うまく逃げられるわけがない。
「くっ!」
 彼は肩をつかまれて、そのまま腹を畳に押し付けられるようにねじ伏せられた。
「ちくしょ! 離せ!」
「黙らせろ」
 主人の命は絶対らしい。ふたりがかりで使用人が口に布をはませてきた。
「んーっ!! んんんっ!!」
 必死に抵抗しても、なすすべはない。
「オークションでされたことを根に持っているのか? 薬で昂らされ、大勢の前で痴態を晒したことを」
 ぎろりと彼の瞳が強烈な怒りに染まり、主にそれを向ける。
「ことばなどなくてもお前はわかりやすくて良いな。しかし、まあ、威勢がいくら良くてもここではそれじゃやっていけないぞ」
 弥助は喉奥で唸った。それをにやりと藤滝は流した。
「お前はどうする?」
 主の視線は弥助の隣で縮こまっている少年へと向いた。彼は青白い唇を戦慄かせた。その首がゆっくりと震えながら、落とされる。
「よし、いい子だ」
 それが合図だった。使用人が少年の拘束を首輪以外のものを取る。自由になった手指で少年は震える手で、自身のシャツのボタンをひとつひとつゆっくりと外していく。しかし、震える手ではなかなかうまくいかない。しかし、主はその様子をただ眺めているだけだった。上を脱ぎ去った彼に対して、主は冷ややかに命じる。
「次は下だ」
 少年はそっとベルトに手をかけた。弥助は激しく抵抗しようとしたが、それを抑えられ、目を血走らせた。
「……ぬ、ぎました……」
 全裸になった少年がかぼそい声で答えた。
「だから、あの……もう……」
 何かを言おうとした少年の声を主は遮った。
「では、お前はここにいろ」
 そして主は、暴れる弥助に向き直った。
「そして、お前はこっちだ」
 使用人は主の意図を理解したらしく、弥助を強引に立たせると、襖を開けてより奥の部屋へと連れて行った。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...