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・地下室調教編(Day7~)

一日目 2-3

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 たっぷりとローションを含んだ白い布。
 それを取り出した使用人が何をするのか、青年には想像できなかった。
 しかし、それが一体どういう理由で撮り出されたにせよ、これから何かが始まるという事実だけは、青年にも理解でき、またそれが、彼に恐怖となって襲い掛かって来た。
 そう、恐怖だ。
 だから、そこが萎えていてもおかしくはない。けれど、なぜか青年の肉体はおそろしさ以上に、何かを期待してか、たかぶりを見せていた。
 焦らしに焦らされた上の結果だった。
 しかし、青年は自分の肉体が悦に期待しているかのような反応を見せたことに深い羞恥を感じた。まるで、これでは、自分がほしがっているかのようではないか。
「よかった。まだ立ってるな」
 使用人がほっとしたようにつぶやいた声が聞こえた。
 鼓膜を通して、理解したそのことばに、青年はカッと頬をさらに赤く染めた。
 悔しくなって、下唇を噛んだ。うっすらと歯が唇の肉に食い込んでいく。
 使用人は、青年のことなど、気にする様子なく、両手で、広げるように持った、そのガーゼを青年の花茎の先端に、ひたりと当てた。
「ひっ!」
 冷たい。
 敏感な先に押し当てられたぬるりとした感触に、青年は息を飲んだ。
 使用人は何も言わずに、そのまま、ガーゼを左に移動させた。
「ひぎぃっ!」
 ずるずるっと、先端とガーゼが擦れる。
 焦らしに焦らされて、やっと到達したばかりのそこは、ただでさえ、過敏だ。そんな場所を集中的に攻めるようなやり方――それも、濡れそぼったガーゼの繊維が、ふれた部分を騒ぎ立てて、すぐにでも爆発してしまいそうな激しい官能に青年は襲われた。
 左側へと寄ったガーゼは次に右側にゆっくりと移動していく。
「あー、あ、ああっ」
 ごりごりと、押し付けられた先端がこすれて、目の奥が真っ白になる。
 がしゃがしゃと金具が鳴った。
 必死である。
 痛いぐらいに感じすぎて、つらい。
 だが、逃げられるような環境ではなかった。
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