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・地下室調教編(Day7~)

三日目 4-3

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 でも、それを見極めることは難しそうだ。
 藤滝は、あの小瓶を再び取り出した。まずい。そう思った青年だったが、がしゃりと鳴った金属音に、対応できなかった。
 いつの間にか、使用人に、両手をまとめあげられていて手錠を前で掛けられていた。
 腕がうまくおごかせなくて、男の行動に抵抗ができない。
 男は、薄いビニール手袋をして準備をおえると、今度は、先が丸くなっているシリンダーを用意していた。
「あっ……」
 それを見ただけで何をされるのか想像できてしまい、青年は声をもらした。
「や、いやだ! やめてくれ……!」
 懇願するように悲鳴をあげたが、上から使用人が暴れる青年をおさえつける。
 男がゆっくりと、青年の太腿をわった。そのまま奥のすぼまりへと手を伸ばしていく。
 手袋越しに、男の指が、そこをつついた。まだいれられたばかりのそこは緩みきっていて、二度指先でつつかれただけで、簡単に男の指の侵入を許してしまった。
「は、はいって……っ」
 挿入にびくびくと青年は肩を震わせた。なんど受けてもこればかりは馴れない。
「う……あ……っ」
 くりくりと入り口を広げるように男の指が二本入り込んでくる。それから、中ほどまで挿入されて、内側を広げるようにうごかれる。
「く……っ、や、やめろ……」
 そう言ってきくような相手ではないのだが、それでも、彼は首を振って訴えた。
 だが、中の弱い部分を突疲れれば、前が涙を勝手にこぼして容積をより大きくさせていく。
「あ、んあ……」
 内側からの刺激はむりやり前をたたせらるような苦しいもので、青年の瞳に涙がうかんでくる。
「も、これ、や……」
「いや? だが、お前の前は、こんなに喜んでいるみたいだが?」
 その前には一切に触れずに、まるで機械的な動きで、男は青年の後ろを確認すると、指をすっと抜いた。抜かれるだけで感じてしまい、青年は、ぽたぽたと先走りと下腹部に垂らした。
「……ものほしそうだな」
 藤滝がつぶやく。それを皮膚がひろいあげて、余計に体温があがる。
「では、お待ちかねのこれだ」
 藤滝が、シリンダー内にたっぷりと小瓶の中身を写し、それを挿入器にセットした。何をするつもりなのか、一目瞭然だった。
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