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✿02:そんな陰謀……いや淫謀知りたかねーっ!

**14.こんな夜になるとは(1)

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 晩ごはんまで彼らにご馳走になった。
「あー、美味しかった。さすがルオーレさんだ」
「ルオーレでいいよ」
 優しくルオーレが微笑む。
「俺もユージィンが美味しそうに俺の飯、食べてくれて、すごく嬉しい」
「わー、やける。二人っきりでなにニヤニヤ笑い合ってるわけ~!」
「やけるって、お前は焦がす、だろ」
「違いますーっ」
 ふふ、と自然に笑みが溢れる。癒月はこんな気持ちは久しぶりな気がして。
(そうだ、王都でのあの事件があってから幾ばくも経っていないのに……。魔王討伐を共にしたあいつらよりも、この人たちのほうがずっと長い間、一緒にいるのような感じがする……)
「どしたの? ユージィンちゃん?」
「あ、ううん、カンジ。なんでもない」
「ちぇっ、俺は呼び捨てなわけ?」
「えっ、いや、だって、カンジさんが……」
「うっふふ、うそ。呼び捨てで呼んで。そういったの俺だし」
「な、なんだ……」
「じゃ、腹ごしらえは済んだし、やろっか」
「え?」
 がたん、と音を立てて、二人は立ち上がった。
「さ、ユージィンちゃん、ベッド、行こ?」
「おいで、ユージィン……」
 二人から、差し出される手のひら。
(え? もう寝るってことか?)
「いや、俺まだ眠くないし」
「えーっ、そこで、そーいっちゃうぅ? すこしは空気読んで?」
「こら、カンジ。ユージィンがその気にならないわけ無いだろ?」
「そうだね、昨夜はすっごかったし」
(んんん????)
 昨夜、という単語が妙に引っかかる。
 昨夜。
 あったこと、といえば。
(!!!!!)
 癒月はピンときた。
(も、もしかして、こいつら……)
 癒月はおそるおそる二人の顔を見る。
(俺と寝ようとしている!? ……そのいやらしい意味で!?)
 だって、それ以外にはないだろう、と癒月は考える。
 あの得体のしれないソウビ・アイに操られてアレヤコレヤで男を咥え込んで、あんなことや……こんなことを……。
(くっそーっ、思い出したら……)
「ん? ユージィンちゃん、顔赤くない? 大丈夫?」
「え! あ、う、うん」
「無理しなくていいからね」
「えっ」
「ちゃーんと俺たちがしっぽり抜いてあげるから」
(うわあああああああ!! やる気だ!! 絶対やる気だ!! こいつら!!)
 背筋を冷たいものが駆け抜けていった。
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