53 / 56
エピローグ+【おまけ】ウィムリドの場合(アタシ)
しおりを挟む
「それでぇ? 今朝も師範は起きてこれないって言うわけぇ?」
三日続けてのギリルの報告に、温和なアタシのこめかみにも流石に青筋が浮かんだ。
ここは宿の廊下。ギリルの部屋の前だ。
食堂で待っていたアタシとティルは、約束の時間になっても降りてこない二人を迎えに来ていた。
「アンタねえ。もうちょっと加減ってモンを覚えなさいよねぇ!?」
アタシに叱られて視線を逸らすギリル。
その様子が昨日と変わらないだけに、もう一言踏み込む必要性を感じる。
「こんなの毎晩続けたら、師範が身体壊すわよぅ!?」
ギクリと肩を揺らすギリルの顔色が変わって、効いたようだと判断したアタシはフォローとまとめにかかる。
「まあねぇ、ギリルちゃんがお盛んなお年頃ってのはわかるけどぉ。相手の事ももうちょっと考えてあげなさいよねぇ?」
「いや、それは……そーなんだけどさ……」
「やめてって言われたら、そこでやめるのよぅ?」
「……」
ギリルが何やら物言いたげに口を噤んだ。
「なによぅ。なんか言いたいことがあるんなら、遠慮なく言いなさいな」
尖らせた唇と半眼があまりに分かりやすくて、アタシは苦笑を隠して促してやる。
「……だって、師範が」
「師範が?」
「……もっと……って、ゆーからさ……」
拗ねたような言い方だけど、ギリルの周りには嬉しくてたまらないって空気が漂ってて、なんかもう、叱り辛いわねぇ……。
「それにさ、師範……最中にしか言わねーんだよ」
「?」
「……、俺の事、好きだって……」
うっわ……。
なんなのそれ?
師範はそれ、無意識なわけ?
そんなの、ギリルが聞きたくなるのも当然じゃない。
こんな純粋な子相手に、全くタチの悪い大人ねぇ。
もしかして、師範自身も気付いてないのかしら?
アタシは引き攣りそうな頬をむにむにと指で捏ねながらため息を吐く。
「あぁもぉ~……。師範が煽ってどうすんのよぅ。こっちは師範の体を心配して、ギリルちゃんを叱ってるってのにぃ」
ぐったりと呟けば、ギリルは苦笑して言った。
「悪いな。今夜はホント、気をつけるから」
「気を付けるんじゃなくて、今夜はもうしないのよぅ、いいわねぇ!?」
「ん。分かった」
ギリルはそう答えて頷く。
いやダメだわ。これは全っ然ダメだわ。今夜もやるわね。間違いなく。
だってギリルが断ったところで、師範にねだられたら、イチコロ間違いなしじゃない。
これは夜までに、師範を捕まえてしっかり注意しておかないと。
此の親にして此の子あり、って言うのかしら?
結局、あの師範にして、この弟子ありってことよね。
「もぅ、手が焼けるわねぇ。こんなんじゃいつまで経っても安心して二人と別れられないじゃないのよぅ」
頭を抱えて愚痴をこぼすと、大きな手がアタシの背を撫でた。
チラと見上げれば、髪の合間から小さな赤い瞳がアタシを見守っている。
「どうする?」
落ち着いたティルの声に尋ねられて、アタシは答える。
「仕方ないわぁ。明日までここに滞在しましょう。まずは連泊できるか聞いてみないとねぇ」
「お金……」
「そうねぇ。お祝いのつもりでちょっといいとこ選んじゃったからねぇ。まさかこんなに続けて泊まることになるとは思わなかったし」
「ゔっ」
あら、ギリルが罪悪感から呻いてるわね。可愛いこと。
「……移動、する?」
「ううん、今はもう少し、師範が安心して過ごせる空間を確保しておくほうがいいでしょうから、移動は連泊が無理だったらねぇ。ティルちゃん、今日はちょっとお使いクエストに付き合ってくれるかしら」
私の言葉に「ん」とティルが頷く。
これは「もちろん」の『ん』ね。なんて思っていると、ギリルも「俺も行くよ」と言った。
「ギリルちゃんは師範についててあげなさいな。あの人一人にしてたらまた攫われちゃうわよぅ?」
「それは、確かに……」
ギリルがひくりと顔を引き攣らせる。
この数日、宿から出ていないにも関わらず、食堂で、廊下で、師範はナンパされまくっていた。
声をかけられ慣れてない師範はその度おろおろするし、ギリルはギリルで師範のこととなると好戦的だから、その都度アタシが間に入って場をおさめたけど……。
まずは軽いナンパくらい、うまく躱せるようになってもらわないと困るわね。
「けど、二人にばっかり仕事させらんねーだろ。交代してくれれば、俺もなんか探しに行くよ」
アタシは苦笑して返す。
「んもぅ。気持ちはありがたいけど、師範が今そばにいて欲しいのはギリルちゃんでしょ?」
ギリルはぱちくりと目を瞬かせて、嬉しさを隠しきれないまま、ぎこちなく苦笑した。
「そか。……ありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
アタシはギリルを部屋に戻すと、ティルと一緒に二人分の朝食を部屋まで運ぶ。
元から危なっかしかったけど、あの二人、師範が人に戻ってからはさらに危なっかしさに磨きがかかっちゃってるのよねぇ。
これはやっぱり、師範の家とやらまでアタシ達が送っていく方がいいかしらねぇ……?
「ウィム……?」
あら? アタシ難しい顔でもしてたかしら?
「まあ、しょうがないのかしらねぇ。なにしろ念願叶ってだもの。その上師範があの調子じゃ、ギリルちゃんには断り切れないわよねぇ?」
肩をすくめて苦笑して見せれば、コクリと同意が返ってくる。
いつだって、この子はアタシの欲しい答えをくれる。
……だからって、この居心地の良さにいつまでも甘えてちゃいけないわよね。
アタシだってもういい大人なんだから、そろそろ分別をつけないと。
「アタシはあの二人を家まで送ろうかと思うんだけど、ティルちゃんはどうする?」
「行く」
「……もう闇に侵される事もないから、アタシ一人でも大丈夫よ?」
ふるふる。とティルは首を振る。
顔の下まで伸ばされた猫っ毛がさらさらと揺れて、焦茶の髪の合間から、小さな赤い瞳がアタシを見つめている。
「そう。じゃあ一緒に行きましょうか」
ギリル達を家に届けたら、この子をどうしたものかしらね。
多分このままアタシについて来てくれるつもりなんでしょうけど、アタシはまたしばらくは中央で情報収集でしょうし、その間ティルが暇になっちゃうわよねぇ。
ついつい反応が可愛くて、色々開発しちゃったから、この先身体の相性が合う相手を探すのも苦労しそうよね。
これは本当に……、ええ、ちょっとやりすぎたって、反省してるわ。
しかし、一回りも年の離れたアタシが、遊びのつもりでちょっかいかけといて、いつの間にか本気になってるなんて、まさかこの子も思ってないわよね。
アタシのこと大事にしてくれるのはわかってるけど、この子根が優しい子だから、誰に対しても本っっ当に優しいのよ。
だから、アタシにだけ特別かっていうと、ちょっと疑問なのよねぇ。
多分肉体関係があって、恋人っぽい接触が許される相手には皆こうなんじゃないかしらねぇ。
まあでも、アタシについてきたってこの先いい事もないし、むしろしんどいばっかりでしょうからねぇ。
うっかり何かひとつ間違うだけで旅先でコロッと死んで終わるだけの、こんな人生に付き合わせるのは、酷ってものよねぇ。
ティルは優しい子だけど自己肯定感が低めだから、アタシが「アナタの力が必要なの、一緒に来て」って頼めば、多分いつまでもついて来てくれちゃうと思うのよ。
そんな子に「好き」だなんて言った日には、もう地獄の果てまでついて来てくれそうじゃない?
責任感だけは無駄に強いしねぇ……。
ほんと、どうしようかしらねぇ。
ギリル達と別れたら、中央の少し手前くらいで、ちょっとキツめに突き放すのがティルのためなんでしょうけど。
それが分かっていながら悩んじゃうなんて、アタシもまだまだ未熟だわぁ。
「ウィム?」
優しく名を囁かれて、アタシは顔を上げた。
あら、いつの間に俯いちゃってたのかしらね。
『どうかした?』と尋ねるように赤い瞳がアタシを見つめている。
「なんでもないわよ」
ニコッと笑って答えれば、つられるように赤い瞳が細められた。
なんて素直で可愛いのかしら。
こんな風に子犬みたいに懐かれたんじゃ、捨てようにも、捨てにくいじゃない。
八つ当たり気味に焦茶の髪をぐしゃぐしゃと乱暴に撫で回すと、ティルは一瞬キョトンとした顔をして、それから嬉しそうにはにかんだ。
アタシの心臓がギュンと音を立てる。
っ、もうっ!!
本っっ当に可愛いんだから!!
三日続けてのギリルの報告に、温和なアタシのこめかみにも流石に青筋が浮かんだ。
ここは宿の廊下。ギリルの部屋の前だ。
食堂で待っていたアタシとティルは、約束の時間になっても降りてこない二人を迎えに来ていた。
「アンタねえ。もうちょっと加減ってモンを覚えなさいよねぇ!?」
アタシに叱られて視線を逸らすギリル。
その様子が昨日と変わらないだけに、もう一言踏み込む必要性を感じる。
「こんなの毎晩続けたら、師範が身体壊すわよぅ!?」
ギクリと肩を揺らすギリルの顔色が変わって、効いたようだと判断したアタシはフォローとまとめにかかる。
「まあねぇ、ギリルちゃんがお盛んなお年頃ってのはわかるけどぉ。相手の事ももうちょっと考えてあげなさいよねぇ?」
「いや、それは……そーなんだけどさ……」
「やめてって言われたら、そこでやめるのよぅ?」
「……」
ギリルが何やら物言いたげに口を噤んだ。
「なによぅ。なんか言いたいことがあるんなら、遠慮なく言いなさいな」
尖らせた唇と半眼があまりに分かりやすくて、アタシは苦笑を隠して促してやる。
「……だって、師範が」
「師範が?」
「……もっと……って、ゆーからさ……」
拗ねたような言い方だけど、ギリルの周りには嬉しくてたまらないって空気が漂ってて、なんかもう、叱り辛いわねぇ……。
「それにさ、師範……最中にしか言わねーんだよ」
「?」
「……、俺の事、好きだって……」
うっわ……。
なんなのそれ?
師範はそれ、無意識なわけ?
そんなの、ギリルが聞きたくなるのも当然じゃない。
こんな純粋な子相手に、全くタチの悪い大人ねぇ。
もしかして、師範自身も気付いてないのかしら?
アタシは引き攣りそうな頬をむにむにと指で捏ねながらため息を吐く。
「あぁもぉ~……。師範が煽ってどうすんのよぅ。こっちは師範の体を心配して、ギリルちゃんを叱ってるってのにぃ」
ぐったりと呟けば、ギリルは苦笑して言った。
「悪いな。今夜はホント、気をつけるから」
「気を付けるんじゃなくて、今夜はもうしないのよぅ、いいわねぇ!?」
「ん。分かった」
ギリルはそう答えて頷く。
いやダメだわ。これは全っ然ダメだわ。今夜もやるわね。間違いなく。
だってギリルが断ったところで、師範にねだられたら、イチコロ間違いなしじゃない。
これは夜までに、師範を捕まえてしっかり注意しておかないと。
此の親にして此の子あり、って言うのかしら?
結局、あの師範にして、この弟子ありってことよね。
「もぅ、手が焼けるわねぇ。こんなんじゃいつまで経っても安心して二人と別れられないじゃないのよぅ」
頭を抱えて愚痴をこぼすと、大きな手がアタシの背を撫でた。
チラと見上げれば、髪の合間から小さな赤い瞳がアタシを見守っている。
「どうする?」
落ち着いたティルの声に尋ねられて、アタシは答える。
「仕方ないわぁ。明日までここに滞在しましょう。まずは連泊できるか聞いてみないとねぇ」
「お金……」
「そうねぇ。お祝いのつもりでちょっといいとこ選んじゃったからねぇ。まさかこんなに続けて泊まることになるとは思わなかったし」
「ゔっ」
あら、ギリルが罪悪感から呻いてるわね。可愛いこと。
「……移動、する?」
「ううん、今はもう少し、師範が安心して過ごせる空間を確保しておくほうがいいでしょうから、移動は連泊が無理だったらねぇ。ティルちゃん、今日はちょっとお使いクエストに付き合ってくれるかしら」
私の言葉に「ん」とティルが頷く。
これは「もちろん」の『ん』ね。なんて思っていると、ギリルも「俺も行くよ」と言った。
「ギリルちゃんは師範についててあげなさいな。あの人一人にしてたらまた攫われちゃうわよぅ?」
「それは、確かに……」
ギリルがひくりと顔を引き攣らせる。
この数日、宿から出ていないにも関わらず、食堂で、廊下で、師範はナンパされまくっていた。
声をかけられ慣れてない師範はその度おろおろするし、ギリルはギリルで師範のこととなると好戦的だから、その都度アタシが間に入って場をおさめたけど……。
まずは軽いナンパくらい、うまく躱せるようになってもらわないと困るわね。
「けど、二人にばっかり仕事させらんねーだろ。交代してくれれば、俺もなんか探しに行くよ」
アタシは苦笑して返す。
「んもぅ。気持ちはありがたいけど、師範が今そばにいて欲しいのはギリルちゃんでしょ?」
ギリルはぱちくりと目を瞬かせて、嬉しさを隠しきれないまま、ぎこちなく苦笑した。
「そか。……ありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
アタシはギリルを部屋に戻すと、ティルと一緒に二人分の朝食を部屋まで運ぶ。
元から危なっかしかったけど、あの二人、師範が人に戻ってからはさらに危なっかしさに磨きがかかっちゃってるのよねぇ。
これはやっぱり、師範の家とやらまでアタシ達が送っていく方がいいかしらねぇ……?
「ウィム……?」
あら? アタシ難しい顔でもしてたかしら?
「まあ、しょうがないのかしらねぇ。なにしろ念願叶ってだもの。その上師範があの調子じゃ、ギリルちゃんには断り切れないわよねぇ?」
肩をすくめて苦笑して見せれば、コクリと同意が返ってくる。
いつだって、この子はアタシの欲しい答えをくれる。
……だからって、この居心地の良さにいつまでも甘えてちゃいけないわよね。
アタシだってもういい大人なんだから、そろそろ分別をつけないと。
「アタシはあの二人を家まで送ろうかと思うんだけど、ティルちゃんはどうする?」
「行く」
「……もう闇に侵される事もないから、アタシ一人でも大丈夫よ?」
ふるふる。とティルは首を振る。
顔の下まで伸ばされた猫っ毛がさらさらと揺れて、焦茶の髪の合間から、小さな赤い瞳がアタシを見つめている。
「そう。じゃあ一緒に行きましょうか」
ギリル達を家に届けたら、この子をどうしたものかしらね。
多分このままアタシについて来てくれるつもりなんでしょうけど、アタシはまたしばらくは中央で情報収集でしょうし、その間ティルが暇になっちゃうわよねぇ。
ついつい反応が可愛くて、色々開発しちゃったから、この先身体の相性が合う相手を探すのも苦労しそうよね。
これは本当に……、ええ、ちょっとやりすぎたって、反省してるわ。
しかし、一回りも年の離れたアタシが、遊びのつもりでちょっかいかけといて、いつの間にか本気になってるなんて、まさかこの子も思ってないわよね。
アタシのこと大事にしてくれるのはわかってるけど、この子根が優しい子だから、誰に対しても本っっ当に優しいのよ。
だから、アタシにだけ特別かっていうと、ちょっと疑問なのよねぇ。
多分肉体関係があって、恋人っぽい接触が許される相手には皆こうなんじゃないかしらねぇ。
まあでも、アタシについてきたってこの先いい事もないし、むしろしんどいばっかりでしょうからねぇ。
うっかり何かひとつ間違うだけで旅先でコロッと死んで終わるだけの、こんな人生に付き合わせるのは、酷ってものよねぇ。
ティルは優しい子だけど自己肯定感が低めだから、アタシが「アナタの力が必要なの、一緒に来て」って頼めば、多分いつまでもついて来てくれちゃうと思うのよ。
そんな子に「好き」だなんて言った日には、もう地獄の果てまでついて来てくれそうじゃない?
責任感だけは無駄に強いしねぇ……。
ほんと、どうしようかしらねぇ。
ギリル達と別れたら、中央の少し手前くらいで、ちょっとキツめに突き放すのがティルのためなんでしょうけど。
それが分かっていながら悩んじゃうなんて、アタシもまだまだ未熟だわぁ。
「ウィム?」
優しく名を囁かれて、アタシは顔を上げた。
あら、いつの間に俯いちゃってたのかしらね。
『どうかした?』と尋ねるように赤い瞳がアタシを見つめている。
「なんでもないわよ」
ニコッと笑って答えれば、つられるように赤い瞳が細められた。
なんて素直で可愛いのかしら。
こんな風に子犬みたいに懐かれたんじゃ、捨てようにも、捨てにくいじゃない。
八つ当たり気味に焦茶の髪をぐしゃぐしゃと乱暴に撫で回すと、ティルは一瞬キョトンとした顔をして、それから嬉しそうにはにかんだ。
アタシの心臓がギュンと音を立てる。
っ、もうっ!!
本っっ当に可愛いんだから!!
10
あなたにおすすめの小説
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される
八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。
蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。
リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。
ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい……
スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
望まれなかった代役婚ですが、投資で村を救っていたら旦那様に溺愛されました。
ivy
BL
⭐︎毎朝更新⭐︎
兄の身代わりで望まれぬ結婚を押しつけられたライネル。
冷たく「帰れ」と言われても、帰る家なんてない!
仕方なく寂れた村をもらい受け、前世の記憶を活かして“投資”で村おこしに挑戦することに。
宝石をぽりぽり食べるマスコット少年や、クセの強い職人たちに囲まれて、にぎやかな日々が始まる。
一方、彼を追い出したはずの旦那様は、いつの間にかライネルのがんばりに心を奪われていき──?
「村おこしと恋愛、どっちも想定外!?」
コミカルだけど甘い、投資×BLラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる