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第3章 ハンターの町 ボレアザント編
48 天災級の魔物と戦闘①
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「行け! ファイアーボール!」
僕は魔力の密度を高めたファイアーボールを20個浮かべてクイーンサンドワームに放った。
風の加護が付与することを意識して放ったファイアーボールは明らかに威力が上がっていた。
巨大な胴体に次々と命中する。ファイアーボールは胴体を貫き、貫通したところは黒焦げになっていた。
「すげえ……」
レナールさんが隣で呟いている。しかしやっぱりサンドワームだね。焦げたところがみるみる間に回復していく。
「やっぱり回復力が厄介だな。次はこれを試してみるか」
魔力を集中し薄い円盤をイメージして相手を目がけて投げる。
「ウィンドカッター!」
風魔法の基本となる攻撃魔法だ。僕がリーフさんとの模擬試合で足を切り裂かれた魔法なんだけど、威力が調整しやすくてとても便利だ。
これも胴体に命中して、ズバッと身体を切り裂いた。クイーンサンドワームは姿が見えている部分だけで長さが100mを超えている。太さは直径10mってところかな。
ウィンドカッターは胴体を4~5m切り裂いて、その部分から大量に出血している。しかし、みるみる間に回復していく。普通のサンドワームよりも回復力がすごいな。
やはり魔力を大量に使うけど、次元断しかないのかな。そう考えていると、クイーンサンドワームが悠然と立ち上がった。そして僕を目がけて頭から落ちてくる。ものすごいスピードだ!
僕は攻撃を躱すため後方に逃げる。レナールさんは左の方に移動して距離を取った。ルシアは……、いつものように空中で見物してたんだね。
後方に逃げた僕は新たに魔力を集中する。次元断の準備だ。すると頭から落下していたクイーンサンドワームが地面すれすれのところで方向を転換し、僕に狙いを定めて消化液を飛ばしてきた!
「くっ!」
躱すのが間に合いそうにない。消化液が目の前に迫る。集中した魔力を壁のイメージに操作して、
「ファイアーウォール!」
目の前に現れたのは高熱の火の壁。ぶつかる消化液を蒸発させていく。しかし全てを蒸発させることはできず、一部の消化液が壁を通過してくる。
「誘い導く烈風」
レナールさんの風魔法が壁を通過した分の消化液を吹き飛ばす。ほんの少しだけ消化液がかかったけど、それは障壁魔法が防いでくれた。
「レン! 大丈夫か!?」
「大丈夫です! ありがとうございます!」
消化液の威力も高いな。サンドワームの全てを強化した感じだな。
クイーンサンドワームは先ほどと同じように立ち上がって僕を見下ろしている。完全に僕をターゲットに定めたようだ。
僕は再度魔力を集中して、クイーンサンドワームの胴体にマーキングを行う。よし、準備はできた。
「いくぞ! 次元断!!」
立ち上がっているクイーンサンドワームのちょうど半分ぐらいのところに次元断を発生させた。
クイーンサンドワームの胴体が斜めに切断され、頭のある上の部分が崩れ落ち、「ドーン!!」という大きな音とともに地面に落下した。
その衝撃で大量の砂が舞い上がる。
「ウソだろ!? クイーンサンドワームが真っ二つだ! レン、お前がやったのか?」
「はい。うまく行きましたね」
「火魔法、風魔法ととんでもない魔法を使っていたが、最後はどうやって仕留めたんだ? あの切断の感じは風魔法なのか?」
「えっと、それはですね……」
ルシアとの取り決めで時空間魔法については極力隠すことにしてるんだけど、次元断を使わないと倒せなかったもんな……
どう説明しようかと考えていると、
『気を抜くな、レン! きちんと敵の魔力を見てみよ!』
空中のルシアから声が飛んできた。砂煙の中にいるクイーンサンドワームの魔力を見てみる。
「魔力がスムーズに流れている状態のままだ……そして切断したところに魔力が集中している。もしかして回復してるのか?」
少しずつ砂煙が晴れてきて、クイーンサンドワームの姿が見えると、切断した胴体が見事にくっついている。普通のサンドワームは切断したら回復できなかったのに、こいつには全く致命傷になっていなかったようだ。
『サンドワームと思って戦っていると足をすくわれるぞ。別格の魔物だと頭を切り替えるのだな』
本当にそうだ。倒したことを確定しないうちに気を抜くなんてセバスがいたら超絶説教ものだよ。サンドワームと同じように考えてたのが甘すぎたな。しかし、次元断のダメージがあの程度なのか。さて、どうしたものか。
僕はさっきより多くの魔力を集中する。そして次元断を2か所に発生させて3分割に切断。切断したところを火魔法で攻撃して傷口を燃やしてみた。これで回復に支障をきたすぐらいのダメージになるといいんだけど……。
結果から見ると残念ながら有効なダメージは与えられなかった。次元断で切断するだけよりも回復に魔力も使ったようだし、少し時間もかかったけど、今は元通りに治ってしまっている。
それからしばらくは風魔法主体で攻撃をしてみたけど、これも上手くいかない。傷を付けたところはどんどん回復していく。
攻撃を続けていると、クイーンサンドワームが大きく身体をくねらせはじめた。魔力が高まっているのが見える。そうしていると地中に埋まっていた身体の全てが地上に出てきた。とてつもなく大きい!! 全体で200mぐらいはありそうだ。魔力の流れを見ていると尻尾の方に集中している。何かの攻撃か!?
何が起こっても動けるように構えていると、クイーンサンドワームの尻尾辺りから次々と何かが飛び出てくる。
あれはサンドワームだ! 魔力を集めてサンドワームを生み出してるんだ。全部で6体のサンドワームが出てきた。どれも20~30m級はあるぞ。クイーンと呼ばれるのはサンドワームを生む能力があるからかも知れないな。
そのサンドワームは2体1組となり、僕とレナールさんとルシアに攻撃を仕掛けてきた。クイーンの指揮下で連携を取ってるようだ。
僕は魔力量が気になりながらも、2体のサンドワームに次元断を使う。これは見事に成功。回復する気配もない。
ルシアを見ると一瞬のうちに倒していた。多分、次元断を使ったんだろうな。
レナールさんはサンドワーム相手に防戦一方だ。2体の攻撃を巧みに躱しているけど、決定的な攻撃手段がないのだろう。途中で使った風魔法の攻撃も傷を与えるだけで、すぐに回復している。サンドワームは次々と攻撃を続けている。
これはレナールさんを助けないと! 僕が駆け寄ろうとしたそのとき、2体のサンドワームが同時にレナールさんに消化液を飛ばした。そこから離れようとするレナールさん。
するとクイーンサンドワームがその様子を見ていたのか、とてつもなく大きい消化液の塊をレナールさんの頭の上から落とした。
「レナールさん!!」
ほんの一瞬の出来事だった。
レナールさんは僕の目の前でクイーンサンドワームの消化液に全身が包まれた。
僕は魔力の密度を高めたファイアーボールを20個浮かべてクイーンサンドワームに放った。
風の加護が付与することを意識して放ったファイアーボールは明らかに威力が上がっていた。
巨大な胴体に次々と命中する。ファイアーボールは胴体を貫き、貫通したところは黒焦げになっていた。
「すげえ……」
レナールさんが隣で呟いている。しかしやっぱりサンドワームだね。焦げたところがみるみる間に回復していく。
「やっぱり回復力が厄介だな。次はこれを試してみるか」
魔力を集中し薄い円盤をイメージして相手を目がけて投げる。
「ウィンドカッター!」
風魔法の基本となる攻撃魔法だ。僕がリーフさんとの模擬試合で足を切り裂かれた魔法なんだけど、威力が調整しやすくてとても便利だ。
これも胴体に命中して、ズバッと身体を切り裂いた。クイーンサンドワームは姿が見えている部分だけで長さが100mを超えている。太さは直径10mってところかな。
ウィンドカッターは胴体を4~5m切り裂いて、その部分から大量に出血している。しかし、みるみる間に回復していく。普通のサンドワームよりも回復力がすごいな。
やはり魔力を大量に使うけど、次元断しかないのかな。そう考えていると、クイーンサンドワームが悠然と立ち上がった。そして僕を目がけて頭から落ちてくる。ものすごいスピードだ!
僕は攻撃を躱すため後方に逃げる。レナールさんは左の方に移動して距離を取った。ルシアは……、いつものように空中で見物してたんだね。
後方に逃げた僕は新たに魔力を集中する。次元断の準備だ。すると頭から落下していたクイーンサンドワームが地面すれすれのところで方向を転換し、僕に狙いを定めて消化液を飛ばしてきた!
「くっ!」
躱すのが間に合いそうにない。消化液が目の前に迫る。集中した魔力を壁のイメージに操作して、
「ファイアーウォール!」
目の前に現れたのは高熱の火の壁。ぶつかる消化液を蒸発させていく。しかし全てを蒸発させることはできず、一部の消化液が壁を通過してくる。
「誘い導く烈風」
レナールさんの風魔法が壁を通過した分の消化液を吹き飛ばす。ほんの少しだけ消化液がかかったけど、それは障壁魔法が防いでくれた。
「レン! 大丈夫か!?」
「大丈夫です! ありがとうございます!」
消化液の威力も高いな。サンドワームの全てを強化した感じだな。
クイーンサンドワームは先ほどと同じように立ち上がって僕を見下ろしている。完全に僕をターゲットに定めたようだ。
僕は再度魔力を集中して、クイーンサンドワームの胴体にマーキングを行う。よし、準備はできた。
「いくぞ! 次元断!!」
立ち上がっているクイーンサンドワームのちょうど半分ぐらいのところに次元断を発生させた。
クイーンサンドワームの胴体が斜めに切断され、頭のある上の部分が崩れ落ち、「ドーン!!」という大きな音とともに地面に落下した。
その衝撃で大量の砂が舞い上がる。
「ウソだろ!? クイーンサンドワームが真っ二つだ! レン、お前がやったのか?」
「はい。うまく行きましたね」
「火魔法、風魔法ととんでもない魔法を使っていたが、最後はどうやって仕留めたんだ? あの切断の感じは風魔法なのか?」
「えっと、それはですね……」
ルシアとの取り決めで時空間魔法については極力隠すことにしてるんだけど、次元断を使わないと倒せなかったもんな……
どう説明しようかと考えていると、
『気を抜くな、レン! きちんと敵の魔力を見てみよ!』
空中のルシアから声が飛んできた。砂煙の中にいるクイーンサンドワームの魔力を見てみる。
「魔力がスムーズに流れている状態のままだ……そして切断したところに魔力が集中している。もしかして回復してるのか?」
少しずつ砂煙が晴れてきて、クイーンサンドワームの姿が見えると、切断した胴体が見事にくっついている。普通のサンドワームは切断したら回復できなかったのに、こいつには全く致命傷になっていなかったようだ。
『サンドワームと思って戦っていると足をすくわれるぞ。別格の魔物だと頭を切り替えるのだな』
本当にそうだ。倒したことを確定しないうちに気を抜くなんてセバスがいたら超絶説教ものだよ。サンドワームと同じように考えてたのが甘すぎたな。しかし、次元断のダメージがあの程度なのか。さて、どうしたものか。
僕はさっきより多くの魔力を集中する。そして次元断を2か所に発生させて3分割に切断。切断したところを火魔法で攻撃して傷口を燃やしてみた。これで回復に支障をきたすぐらいのダメージになるといいんだけど……。
結果から見ると残念ながら有効なダメージは与えられなかった。次元断で切断するだけよりも回復に魔力も使ったようだし、少し時間もかかったけど、今は元通りに治ってしまっている。
それからしばらくは風魔法主体で攻撃をしてみたけど、これも上手くいかない。傷を付けたところはどんどん回復していく。
攻撃を続けていると、クイーンサンドワームが大きく身体をくねらせはじめた。魔力が高まっているのが見える。そうしていると地中に埋まっていた身体の全てが地上に出てきた。とてつもなく大きい!! 全体で200mぐらいはありそうだ。魔力の流れを見ていると尻尾の方に集中している。何かの攻撃か!?
何が起こっても動けるように構えていると、クイーンサンドワームの尻尾辺りから次々と何かが飛び出てくる。
あれはサンドワームだ! 魔力を集めてサンドワームを生み出してるんだ。全部で6体のサンドワームが出てきた。どれも20~30m級はあるぞ。クイーンと呼ばれるのはサンドワームを生む能力があるからかも知れないな。
そのサンドワームは2体1組となり、僕とレナールさんとルシアに攻撃を仕掛けてきた。クイーンの指揮下で連携を取ってるようだ。
僕は魔力量が気になりながらも、2体のサンドワームに次元断を使う。これは見事に成功。回復する気配もない。
ルシアを見ると一瞬のうちに倒していた。多分、次元断を使ったんだろうな。
レナールさんはサンドワーム相手に防戦一方だ。2体の攻撃を巧みに躱しているけど、決定的な攻撃手段がないのだろう。途中で使った風魔法の攻撃も傷を与えるだけで、すぐに回復している。サンドワームは次々と攻撃を続けている。
これはレナールさんを助けないと! 僕が駆け寄ろうとしたそのとき、2体のサンドワームが同時にレナールさんに消化液を飛ばした。そこから離れようとするレナールさん。
するとクイーンサンドワームがその様子を見ていたのか、とてつもなく大きい消化液の塊をレナールさんの頭の上から落とした。
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