聖女も勇者もお断り🙅

ピコっぴ

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今日から冒険者(仮)

🚯14 自由民協会長 vs.救済監理局副長

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 自由民協会ギルドのロックウェル支部専属の最高魔法士でも私を鑑定できなかったので、私の魔力と魔力量は最上級(計測不能)ということで、職業ジョブは上級魔法士資格が与えられた。

 株価は購入代金の約2.5倍。初心者としては破格の上昇率だという。普通は、入会テスト段階では殆ど上がらないらしい。
 基本、人物像と、仕事を任せられそうかどうかを確認するだけだからだ。

「こちらとしても、優秀なメンバーを迎えられるのは喜ばしい事だし、なんなら専属契約を結びたいほどだ」

 そんなにか。

「だがまあ、ガヴィル副長が付き添うという事は、そういう事 • • • • • なのだろうから、暫くはこの国の常識や法を覚えながら簡単な仕事をこなしていってもらう」

 うん、まあ、妥当な線だよね。

 それよりも。アディライトさんは救済監理局ロックウェル地方の主任さんで、監理局長を兼ねているらしいけど、ガヴィルさんはその副長官って事は、この町の支局の実質の長なのではないか?

 そんな偉い人が付添人なの!?

「モモカは特別だ」

 そう言って、ガヴィルさんはギルドマスターに向き直る。

「お前達には鑑定出来ないようなので一応話しておくが、他言無用だ」

 と、前置きも忘れない。鑑定出来ないようなので、は余分なのでは。波風立つやん。

「いい訳も出来ないな。仕方がない。モモカの魔力が規格外なんだろうから素直に受け入れるさ」

 ホント、すみません。私もまさかこうなるとは。

 ここは、自由民協会ギルドの二階にある、ギルドマスターのプライベートな書斎で、大柄な男性二人がこぢんまりとした応接セットで向き合っているのである。

 この部屋には、外部に漏らす訳にはいかないような内容の相談をするために、盗聴防止として音に関する精霊達によって結界が張られているらしい。
 それでもウィンに言わせたら、人間の敷いた魔法陣に基づいた術式で構成されているため甘い部分があり、強い大きな精霊なら簡単に素通りも出来るし中を覗き見れるし、なんなら解咒も出来るそうで、今だけ、ウィン達が上掛けで結界を張っている。

「お前さんの守護精霊に働きかけて、他言無用の制約を課せさせてもらった。
 その上で話すが、モモカはご想像の通り、異界からのびとだ。それも女神の加護ファリテール・ギフトが強力で、特殊体質スペシャルオーラ【精霊愛護】 エレメンツラヴァーズ を持ち尚且つ、星竜の加護ドラゴンブレシングもある」

「⋯⋯は?」

 ギルドマスターの目が点になった。



 次話
🚯15 上級魔法士は聖女さま?
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