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「見習い宣教師と最初の大事件」
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『ノースアイランド共和国・ベリオン特別市で、G20外務大臣会合。
ユーロ・ブリティッシュ王国から外務大臣を初め、各国首脳が出席。』
(ベリオン・ジャーナル 11月2日付)
*****
その日、ノースアイランド共和国のベリオン特別市にある国際会議場は、華やかな雰囲気に包まれていた。
G20・外務大臣級会合に先立ち、記念式典が開催されるからである。
式典には、隣国のユーロ・ブリティッシュ王国からも外務大臣が出席していた。実質、彼の外交デビューの場でもあった。
委員長のノースアイランド共和国外務大臣を中心に、各国の首脳陣が和やかに歓談していた。
報道陣も詰め掛けていて、その様子は一般にも公開されている。
ユーロ・ブリティッシュの外務省やベリオンの大使館からも、儀典課の職員や警備担当の職員が、多く派遣されていたのだが、
「なーんにも、関係無い話なんだけどね。私たちにには。」
今正に配信されているその様子を見ながら、大使館の給仕として働いているケイト──この大使館で給仕をしている、ケイト・ヒューストンという18歳の少女が、そう言って、食事の乗せられたトレーを受け取った。
給仕。要は、メイドである。
昨日から、この大使館の海外渡航課・課長であるハミルトンから、雑用を頼まれているのだった。いや押し付けられたと言った方が正しいかもしれない。
そのこともあって、ネットニュースで中継された式典の様子を見ながら、そうボヤいたのだ。
大使館で、白いエプロンを着けて給仕をしているのが勿体無いくらいの容姿とスタイル持つ、明るく元気の良い美少女である。
「まったく……お偉いさんだけでやってよ。そういうことは。」
ケイトが受け取ったトレーを持ち、海外渡航課へと続く廊下を歩きながら、小さな声で文句を漏らした。
この華やかな外交式典の裏で、ベリオン大使館の面々も、また別の事件で現在大騒ぎなのである。
大使館職員のうちの何者かが、外交上の機密情報を漏洩した疑いがあり、その件に関連し、調査のために本国の外務省警備局警備第一課から一等書記官が派遣されて来るのだった。
「いいなぁ。向こうは、これよりももっといいものこれから食べるんでしょうね。きっと。」
ケイトはせっせと食事を運びながら、一人言を漏らした。
皆、その迎えに、準備に、書類の決裁に……と、大忙しなのだ。
ケイトが海外渡航課へランチを運んで行くと、今世間を騒がせている、
『アウリスタ・ウエストランド社、及びユーロ・エアウェイズなどの企業から、約250万ユーロ相当の巨額資金が流れていた可能性。検察特捜部が政治資金規正法違反の疑いで捜査を開始。野党は追及の構えを見せ……』
というネットニュースの記事をひと通り読み終えて、海外渡航課の課長であるオスカー・ハミルトンが顔を上げた。
何かと世間が騒がしいようだ。
「あ、ケイト君。考えてくれたかい?お願いだよ。人が足りなくてさあ……頼むよ。」
課長はランチを運んできたケイトに、情けない声で縋るように頼み込んだ。実は昨日から、海外渡航課の事務仕事を手伝ってくれるように、頼んでいたのだ。
皆、てんてこまいの大忙しなのだった。
「あ、みんな!提出する資料や書類の入った段ボールは、私のデスクの上に置いといて!」
と、既にその段ボールが積み上げられたデスクの横から顔を出して、矢継ぎ早に指示を出した。
ケイトが、ランチの乗ったトレーをガチャンッ!と、わざと大きな音を立ててデスクに置くと、
「お偉いさんの政治ごっこでしょ?国家公務員だけでやってよ、そういうことは!」
課長に向かって、声を張り上げた。
「けど、申請書類も、山積みでさ……もう……。」
「見りゃわかるわよ。だからって、なーんで私まで駆り出されなきゃならないのよ?」
「お願いだよ、ケイト君。そんなこと言わずに。人が足りなくて……。」
両手を合わせてデスクの上で拝み倒している中年の中間管理職の冴えないおじさんと、金髪美少女給仕の2人のやり取りを見ながら、
「そういえば、うちの公館警備担当も更迭されたんだっけ。」
と、漏らしたのは、海外渡航課・旅券発給係の係長。ハーシーズだった。
無精ひげを生やして、気怠げに大使館に勤務するこの男は、不良中年なのかちょいワルオヤジなのか、意見が分かれるところだろう。
デスクで腕を組み、2人のやり取りを聞いていた。
芝居がかった深刻そうな表情をわざと作って眉間にシワを寄せてみせているが、演技じみていてどこか滑稽だった。
ちなみに、旅券発給係とは、要はパスポートやビザに判を押す係だ。
そして決裁は主に課長が行う。
大使館だけでなくどこの役所でも、なんなら田舎の小さな役場でも未だに行われている、一般職の公務員の普通のお仕事だ。
「それにしても、こーんな三流公務員だらけのところに監査が入るなんて世も末だー!見てくださいよ。皆さん。こんなところ調べたって、ねぇ?何も出てきやしませんよ。」
メガネをかけてコック帽を被った背の低く若い小男が、大きな声でその様に触れて回った。
調子の良い性格のこの小男はアーサーといって、この大使館のラウンジのコックをしている。
一応料理長の座を狙ってはいるが、このままだと料理長どころか、ゴシップネタが大好きなお調子者……の域を出ることは無さそうだ。
「さ、三流公務員……。」
意気消沈し、段ボールの山にうずくまる課長をよそに、ついでにみんなのデスクの引き出しを開けて、
「ほら、この通り裏金どころか、金の匂いなんてどこにもありゃしないだろ?こんな三流大使館に。」
「さ、三流大使館……。」
確かに、三流かどうかさておき、出先機関には違いなかった。
三流公務員、三流大使館、と言われて落ち込む課長。
「第一、機密漏洩にしたって、こんな大使館に機密も何もあるかよ。ねえ?課長?係長?アンタら何か知ってるのかい?」
と、追討ちをかけるように畳み掛けて、課長と係長のふたりの答えも聞かずに、足早に厨房へと去って行った。
お昼時でケイト共々忙しいので、少し気が立っているようでもあった。
「それもなーんにも、関係無い話なんだけどね。私たちには。はい、どうぞ。」
ケイトが段ボールの山をかき分けて、わざとらしく課長のデスクに紅茶を置いた。
「そうだよねえ……こんないち大使館の、情報持ち去ったって、ねぇ。どうするんだろう?」
続いてコーヒーを淹れて運んできたケイトに、係長のハーシーズが小声で尋ねた。
彼らが引っかかっているのは、むしろそっちの方だ。
「あのねぇ、私ただのメイドよ?そんなの知ったこっちゃないわよ。」
課長は、今回の事件には全く無関係とはいえ、本国からの担当者が派遣されて来ることに胃を痛めて頭を抱え、戦々恐々としている。
中間管理職の、悲しい性だった。
心なしか、最近頭も薄くなってきている。
一般職の公務員の最大の仕事は、市民のためでも外交のためでもなく、
「定年までいかに問題を起こさず、問題に巻き込まれず、そして部下達が不祥事を起こさないか。」
なのだ。
退職金のため。公務員共済年金のため。場合によっては定年後再雇用のため。
だから、こうして関係無いケイトまで駆り出そうとしている。
「だったら……ラウンジの食券、一週間分でどう?」
課長が折れて、ケイトに提案した。提案というより、むしろ買収だが。
それを聞いたケイトが、去ろうとしていた足を止めて、課長に、
「スイーツ券も付けてくれますか?」
振り向いてぐいぐいと詰め寄った。
「あ、ああ!付けるよ!付けるつける!考えておくから!だから、今回だけ手伝って。お願い。」
「あーあ、パパ活成立しちゃったよ……。」
海外渡航課長によるメイドの買収劇の一部始終を見届けると、そう言って係長はやりかけの仕事に戻って行った。
「へへっ。交渉成立ね。それじゃあ私、大使にお食事届けてきまーす。」
メイドとコックが居なくなり、海外渡航課が一気に静かになる。
「……ハーシーズ君。あのさ。」
自分のデスクから斜向かいに位置する係長の方へ身を乗り出して、課長が深刻そうな表情を浮かべた。
「はい、なんでしょう。」
「身内に、金品渡すのって、利益供与になるの?」
と、課長が真顔で聞いた。
「さぁ?知りませんよ……。」
係長が、呆れてため息をついた。
ユーロ・ブリティッシュ王国から外務大臣を初め、各国首脳が出席。』
(ベリオン・ジャーナル 11月2日付)
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その日、ノースアイランド共和国のベリオン特別市にある国際会議場は、華やかな雰囲気に包まれていた。
G20・外務大臣級会合に先立ち、記念式典が開催されるからである。
式典には、隣国のユーロ・ブリティッシュ王国からも外務大臣が出席していた。実質、彼の外交デビューの場でもあった。
委員長のノースアイランド共和国外務大臣を中心に、各国の首脳陣が和やかに歓談していた。
報道陣も詰め掛けていて、その様子は一般にも公開されている。
ユーロ・ブリティッシュの外務省やベリオンの大使館からも、儀典課の職員や警備担当の職員が、多く派遣されていたのだが、
「なーんにも、関係無い話なんだけどね。私たちにには。」
今正に配信されているその様子を見ながら、大使館の給仕として働いているケイト──この大使館で給仕をしている、ケイト・ヒューストンという18歳の少女が、そう言って、食事の乗せられたトレーを受け取った。
給仕。要は、メイドである。
昨日から、この大使館の海外渡航課・課長であるハミルトンから、雑用を頼まれているのだった。いや押し付けられたと言った方が正しいかもしれない。
そのこともあって、ネットニュースで中継された式典の様子を見ながら、そうボヤいたのだ。
大使館で、白いエプロンを着けて給仕をしているのが勿体無いくらいの容姿とスタイル持つ、明るく元気の良い美少女である。
「まったく……お偉いさんだけでやってよ。そういうことは。」
ケイトが受け取ったトレーを持ち、海外渡航課へと続く廊下を歩きながら、小さな声で文句を漏らした。
この華やかな外交式典の裏で、ベリオン大使館の面々も、また別の事件で現在大騒ぎなのである。
大使館職員のうちの何者かが、外交上の機密情報を漏洩した疑いがあり、その件に関連し、調査のために本国の外務省警備局警備第一課から一等書記官が派遣されて来るのだった。
「いいなぁ。向こうは、これよりももっといいものこれから食べるんでしょうね。きっと。」
ケイトはせっせと食事を運びながら、一人言を漏らした。
皆、その迎えに、準備に、書類の決裁に……と、大忙しなのだ。
ケイトが海外渡航課へランチを運んで行くと、今世間を騒がせている、
『アウリスタ・ウエストランド社、及びユーロ・エアウェイズなどの企業から、約250万ユーロ相当の巨額資金が流れていた可能性。検察特捜部が政治資金規正法違反の疑いで捜査を開始。野党は追及の構えを見せ……』
というネットニュースの記事をひと通り読み終えて、海外渡航課の課長であるオスカー・ハミルトンが顔を上げた。
何かと世間が騒がしいようだ。
「あ、ケイト君。考えてくれたかい?お願いだよ。人が足りなくてさあ……頼むよ。」
課長はランチを運んできたケイトに、情けない声で縋るように頼み込んだ。実は昨日から、海外渡航課の事務仕事を手伝ってくれるように、頼んでいたのだ。
皆、てんてこまいの大忙しなのだった。
「あ、みんな!提出する資料や書類の入った段ボールは、私のデスクの上に置いといて!」
と、既にその段ボールが積み上げられたデスクの横から顔を出して、矢継ぎ早に指示を出した。
ケイトが、ランチの乗ったトレーをガチャンッ!と、わざと大きな音を立ててデスクに置くと、
「お偉いさんの政治ごっこでしょ?国家公務員だけでやってよ、そういうことは!」
課長に向かって、声を張り上げた。
「けど、申請書類も、山積みでさ……もう……。」
「見りゃわかるわよ。だからって、なーんで私まで駆り出されなきゃならないのよ?」
「お願いだよ、ケイト君。そんなこと言わずに。人が足りなくて……。」
両手を合わせてデスクの上で拝み倒している中年の中間管理職の冴えないおじさんと、金髪美少女給仕の2人のやり取りを見ながら、
「そういえば、うちの公館警備担当も更迭されたんだっけ。」
と、漏らしたのは、海外渡航課・旅券発給係の係長。ハーシーズだった。
無精ひげを生やして、気怠げに大使館に勤務するこの男は、不良中年なのかちょいワルオヤジなのか、意見が分かれるところだろう。
デスクで腕を組み、2人のやり取りを聞いていた。
芝居がかった深刻そうな表情をわざと作って眉間にシワを寄せてみせているが、演技じみていてどこか滑稽だった。
ちなみに、旅券発給係とは、要はパスポートやビザに判を押す係だ。
そして決裁は主に課長が行う。
大使館だけでなくどこの役所でも、なんなら田舎の小さな役場でも未だに行われている、一般職の公務員の普通のお仕事だ。
「それにしても、こーんな三流公務員だらけのところに監査が入るなんて世も末だー!見てくださいよ。皆さん。こんなところ調べたって、ねぇ?何も出てきやしませんよ。」
メガネをかけてコック帽を被った背の低く若い小男が、大きな声でその様に触れて回った。
調子の良い性格のこの小男はアーサーといって、この大使館のラウンジのコックをしている。
一応料理長の座を狙ってはいるが、このままだと料理長どころか、ゴシップネタが大好きなお調子者……の域を出ることは無さそうだ。
「さ、三流公務員……。」
意気消沈し、段ボールの山にうずくまる課長をよそに、ついでにみんなのデスクの引き出しを開けて、
「ほら、この通り裏金どころか、金の匂いなんてどこにもありゃしないだろ?こんな三流大使館に。」
「さ、三流大使館……。」
確かに、三流かどうかさておき、出先機関には違いなかった。
三流公務員、三流大使館、と言われて落ち込む課長。
「第一、機密漏洩にしたって、こんな大使館に機密も何もあるかよ。ねえ?課長?係長?アンタら何か知ってるのかい?」
と、追討ちをかけるように畳み掛けて、課長と係長のふたりの答えも聞かずに、足早に厨房へと去って行った。
お昼時でケイト共々忙しいので、少し気が立っているようでもあった。
「それもなーんにも、関係無い話なんだけどね。私たちには。はい、どうぞ。」
ケイトが段ボールの山をかき分けて、わざとらしく課長のデスクに紅茶を置いた。
「そうだよねえ……こんないち大使館の、情報持ち去ったって、ねぇ。どうするんだろう?」
続いてコーヒーを淹れて運んできたケイトに、係長のハーシーズが小声で尋ねた。
彼らが引っかかっているのは、むしろそっちの方だ。
「あのねぇ、私ただのメイドよ?そんなの知ったこっちゃないわよ。」
課長は、今回の事件には全く無関係とはいえ、本国からの担当者が派遣されて来ることに胃を痛めて頭を抱え、戦々恐々としている。
中間管理職の、悲しい性だった。
心なしか、最近頭も薄くなってきている。
一般職の公務員の最大の仕事は、市民のためでも外交のためでもなく、
「定年までいかに問題を起こさず、問題に巻き込まれず、そして部下達が不祥事を起こさないか。」
なのだ。
退職金のため。公務員共済年金のため。場合によっては定年後再雇用のため。
だから、こうして関係無いケイトまで駆り出そうとしている。
「だったら……ラウンジの食券、一週間分でどう?」
課長が折れて、ケイトに提案した。提案というより、むしろ買収だが。
それを聞いたケイトが、去ろうとしていた足を止めて、課長に、
「スイーツ券も付けてくれますか?」
振り向いてぐいぐいと詰め寄った。
「あ、ああ!付けるよ!付けるつける!考えておくから!だから、今回だけ手伝って。お願い。」
「あーあ、パパ活成立しちゃったよ……。」
海外渡航課長によるメイドの買収劇の一部始終を見届けると、そう言って係長はやりかけの仕事に戻って行った。
「へへっ。交渉成立ね。それじゃあ私、大使にお食事届けてきまーす。」
メイドとコックが居なくなり、海外渡航課が一気に静かになる。
「……ハーシーズ君。あのさ。」
自分のデスクから斜向かいに位置する係長の方へ身を乗り出して、課長が深刻そうな表情を浮かべた。
「はい、なんでしょう。」
「身内に、金品渡すのって、利益供与になるの?」
と、課長が真顔で聞いた。
「さぁ?知りませんよ……。」
係長が、呆れてため息をついた。
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