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【聖職者って、会社員!スパイは公務員!?】
ソフィア・グローリーは、世界でも有数の神学校であるエディンバラ大学神学部の1年生である。ソフィアは、成績優秀であることから「宣教師特待生派遣制度」によって、世界各地へと派遣される宣教師に選ばれる。
見習いではあるものの、宣教師として英国の隣国ノースアイランド共和国の首都・ベリオンへと派遣されることが決まったソフィアは、意気揚々とロンドンから出発する。
ソフィアは、ロンドンからの高速鉄道での旅の途中、かつてテロ事件に巻き込まれたことのある少女・ケイトと出会う。
ベリオンに到着し、別れた2人。ソフィアは大使館へ向かうと、そこには海外渡航課のザ・中間管理職のハーシーズ係長、優男で全然スパイらしくない秘密情報部・MI6からベリオン大使館へ出向してきたノエル、王妃なのに何故かアルバイトをしているサラ……など、個性派の面々が勢揃い。
その矢先に、「空港でテロ事件発生」との一報が大使館へともたらされる。
オリヴィアや係長達の制止を振り切って空港へ向かうソフィアだが、事件は既に解決に向かっていた。更にある男から、「お前が新しい聖公会の宣教師か。見たか。これがこの国の現実だ。お前もここへ来たら、神や聖書の言葉で誰かを救おうなどという考えは捨てるんだ。いいな?」と冷たい言葉を投げ掛けるのだった。
その男こそ、英国外務省からベリオンへ派遣された外交官で一等書記官の、ギルベルト・セリアズだった──。
宣教師、大使館で奮闘中!聖女さまと外交官・ギルベルトのコメディ!
文字数 35,539
最終更新日 2025.07.30
登録日 2024.07.22
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