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第一章 辺境の町
第158話 魔道具屋・前編
しおりを挟む見ているだけでも楽しいけど、せっかくなので店内の商品を『鑑定』させて貰おうかな……。
どんなのが置いてあるのか知りたいし、たくさん視ればレベル上げに必要な経験値がいっぱい得られるかもしれないから、ね!?
さっそく『魔力感知』と『鑑定』、この二つのスキルを同時に使って店内の魔道具を見回した。
すると……。
全方向から濃い魔力の反応があって、一気に押し寄せてくるきたっ。辺り一面『鑑定』表示で埋め尽くされ、情報過多で頭がズキズキ痛むし、混乱してきちゃった! ううぅっ、視界がクラクラするぅ……。ま、まぁ、こんなにあるんだし当たり前か。
なので今度は一旦スキルを切って、慎重に目の前の一つだけに絞って視てみる事にする。
――まず、このブレスレット型の魔道具。
効果は……「物理攻撃耐性+2上昇」だね。ヘビの意匠が使われていて、目の部分に魔石が嵌め込まれている。ゴツゴツしてパンクっぽい。綺麗というよりかっこいいデザインだね。
お値段は3000シクルとなっていて、リノの革鎧と同じくらいの値段だしお高く感じるけど、魔道具ってこんなもんなのかな?
ブレスレット型の魔道具は他にもいっぱいあって、隣に置かれたシンプルなデザインのも「物理攻撃耐性+2」。でもこっちには「上昇」が付いてない。何でだろ?
じぃ――っと、『鑑定』で見ている内にどうにか違いが分かってきた。
なるほど、こっちの商品は使い捨てなのか。衝撃の程度にもよるらしくて、レベル1の攻撃なら二回、レベル2の攻撃なら一回防御したら壊れるってことみたい。だから200シクルと、さっきのと比べて安いんだね。
魔道具は高いと『異世界知識』で知ってたけど、ざっくりした情報だから相場がよく分からなかった。
性能を限定することで、割りとお手軽に買えるものもあるって知れてよかったよ。
その他にも、「MP全回復+1」や「瞬発力+3上昇」、「回避率+4」等、色々な効果持続と一定回数限定のものがランダムに並べられている。
こういうの見てると全部欲しくなってきちゃうけど、支援魔法のレベルが上がって自分の魔力を使えばただで出来る効果なんだって思うと……買うの迷うよね。
シルエラさんからは、支援魔法のレベル上げは難しくて時間が掛かるし、レベルが上がる毎に使用魔力の消費量が多くなってくると聞いている。
自分一人ならともかく、パーティー全員に色んな支援魔法重ね掛けするなら魔力も相当消費するだろうから、お金があれば全部欲しいくらいだけど。
やっぱり便利な魔道具は高いなぁ。ラグナードとパーティーを組めたとして、急には強くなれないから私もリノも足を引っ張るのは確実だ。だから、強化の為に買うなら今なんだろうけど……どうしようかな。
……とりあえず今日は見るだけにして、リノとも一度相談した方がいいか。うん、そうしよう。
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