異世界転移が決まってる僕、あと十年で生き抜く力を全部そろえる

谷川 雅

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第三部・第2話「ふたりで選ぶ、最初の土地と新しい家」

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🌞 翌朝・転移地点の草原
「おはよう、紬。よく眠れた?」
「うん。異世界の空気、なんか……重力が軽いせいか、体がふわふわしてるけど、気持ちいい」
朝露に濡れた草を踏みながら、紬は陽介の横に並ぶ。
ふたりとも、小さなテントをたたみ、背負い袋を担いだ。
「今日は予定通り、“拠点候補地”をいくつか回ってみようと思う。王都の南側、以前見つけた湿地帯の縁とか、水車小屋跡とか」
「地図はある?」
「ばっちり」
陽介が取り出したのは、騎士団の地理調査班から入手した半公式の地図。
そこには彼自身が書き込んだ赤ペンのルートと、いくつかのチェックマークがあった。
________________________________________
🚶‍♂️ 午前中・候補地① 湿地帯の縁
「ここは水が豊富。でも、やや排水が悪いから米とかの水稲系はイケるけど、芋や根菜はキツいかも」
「風通しも弱いから、虫やカビの温床になりそう」
「……次だな!」
________________________________________
🛤 午後・候補地② 廃水車のある小川沿い
「うわ、ここすごい! 水路が生きてる!」
「しかも、水車の跡地がそのまま肥料倉庫にもできそう」
「土地の傾斜もあるし、簡易水耕栽培のシステムも引けそう」
陽介と紬は目を合わせ、同時にうなずいた。
「ここにしよう」
ふたりの“農場騎士団”の拠点予定地が、決まった。
________________________________________
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