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第4部 プロローグ 分水国の行方――貴族への披露
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👑 王の御前にて
王城の謁見の間。荘厳な柱の間に立つ陽介と紬は、深く頭を垂れていた。
玉座から響いたのは、国王の落ち着いた声だった。
「陽介侯、紬。そなたらが荒野で成したことは、すでに我も見聞きしている。
器と水源草を中心に“分水国”を興し、旗を掲げたというのは真か?」
「はい。未だ未熟ですが、確かに人が暮らし始めています」
陽介は胸を張り、答えた。
「ですが――この国は王国の一部ではなく、将来の独立を前提とした侯爵領。
ゆえに、諸侯の理解と協力が不可欠です」
玉座の王は深く頷いた。
「承知している。そなたらの功績を無にするつもりはない。
そこで――来月の貴族評議会にて、分水国の実情を披露し、諸侯に議論させよう」
________________________________________
🏰 披露の場の準備
謁見を終えた後、王城の会議室で陽介と紬は説明役の教授や研究班と顔を合わせた。
「諸侯たちは、“荒野の水を制する”という話に半信半疑でしょう。
器の構造、配水の秩序、そして実際に暮らしが成り立つ証を、わかりやすく伝えねばなりません」
教授の言葉に、学生たちも頷く。
紬は手元の資料を整えながら言った。
「旗印も掲げましょう。分水国の理念は“水を分け合うこと”。
争いを防ぐ国だと、ひと目で伝わるように」
農場騎士団長は口元を引き締めた。
「だが、諸侯の中には新しい国の存在を快く思わぬ者も多い。
“領土を奪う気ではないか”“王国の秩序を乱すのではないか”と疑いを向けてくるだろう」
陽介はうなずき、視線を仲間に向けた。
「だからこそ、我らは隠さず示す。荒野は誰も治めぬ土地。
そこに人の暮らしを根づかせる。それが争いを減らし、王国の安定を支える道だと」
________________________________________
🌌 誓いの夜
会議を終え、王城の庭に出た陽介と紬は、星の瞬く夜空を仰いだ。
「……ついに、分水国を諸侯の前に示す日が来るのね」
紬の声には緊張と期待が入り混じっていた。
「旗を掲げたからには、退けない。
ここで理解を得られなければ、分水国はただの夢で終わる」
陽介は拳を握りしめ、言葉を続けた。
「初代王の夢を継ぎ、争いのない世界を築く。
そのために――必ず、貴族たちを納得させる」
星々はまるで、その誓いを見守るかのように荒野の彼方まで光を注いでいた。
王城の謁見の間。荘厳な柱の間に立つ陽介と紬は、深く頭を垂れていた。
玉座から響いたのは、国王の落ち着いた声だった。
「陽介侯、紬。そなたらが荒野で成したことは、すでに我も見聞きしている。
器と水源草を中心に“分水国”を興し、旗を掲げたというのは真か?」
「はい。未だ未熟ですが、確かに人が暮らし始めています」
陽介は胸を張り、答えた。
「ですが――この国は王国の一部ではなく、将来の独立を前提とした侯爵領。
ゆえに、諸侯の理解と協力が不可欠です」
玉座の王は深く頷いた。
「承知している。そなたらの功績を無にするつもりはない。
そこで――来月の貴族評議会にて、分水国の実情を披露し、諸侯に議論させよう」
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謁見を終えた後、王城の会議室で陽介と紬は説明役の教授や研究班と顔を合わせた。
「諸侯たちは、“荒野の水を制する”という話に半信半疑でしょう。
器の構造、配水の秩序、そして実際に暮らしが成り立つ証を、わかりやすく伝えねばなりません」
教授の言葉に、学生たちも頷く。
紬は手元の資料を整えながら言った。
「旗印も掲げましょう。分水国の理念は“水を分け合うこと”。
争いを防ぐ国だと、ひと目で伝わるように」
農場騎士団長は口元を引き締めた。
「だが、諸侯の中には新しい国の存在を快く思わぬ者も多い。
“領土を奪う気ではないか”“王国の秩序を乱すのではないか”と疑いを向けてくるだろう」
陽介はうなずき、視線を仲間に向けた。
「だからこそ、我らは隠さず示す。荒野は誰も治めぬ土地。
そこに人の暮らしを根づかせる。それが争いを減らし、王国の安定を支える道だと」
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🌌 誓いの夜
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「……ついに、分水国を諸侯の前に示す日が来るのね」
紬の声には緊張と期待が入り混じっていた。
「旗を掲げたからには、退けない。
ここで理解を得られなければ、分水国はただの夢で終わる」
陽介は拳を握りしめ、言葉を続けた。
「初代王の夢を継ぎ、争いのない世界を築く。
そのために――必ず、貴族たちを納得させる」
星々はまるで、その誓いを見守るかのように荒野の彼方まで光を注いでいた。
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