22 / 31
第21話
しおりを挟む
「ポコポコ、是贋の予備はつくれるか?」
「1か月ぐらいかかるー」
「ああ、そしたら頼む」
「うん、わかったー」
今日も是贋の本体には細かい欠けがある。無理させすぎだ。
どうにも、きな臭ぇ。
前回、神族の研究所で大暴れして、その場に残されたのはエリザだけだ。
だから、あとでかなり面食らったんじゃねぇか?
まあ、どうなろうと知ったことじゃねぇけどな。
それにしても、あの時――外法神の研究所で感じた“気配”は何だったのか、多少は気になる。
あの中で動けるヤツだとしたら、俺と同等の力があるってことだろ?
まあ、今さら気にしてもしゃーねーけどな。
神族はともかく、今のところ、天使族に対して俺らが出張ることはねぇ。
ほぼ全員納付済みだからな。
神族は違うが。
となると、尻に火がついちまっているヤツがねらい目か。
とくに、神族の脱税犯を追いながら、ついでに調べてみるか。
俺の仲間が平穏であることが最優先だしな。
◇
とくにこれと言って特徴はねぇヤツだな。
資料をめくると、たまたま目に留まったヤツがいる。
そのプロフィールはいたって目立たない。
魔導探知が埋め込まれているぐらいか。
ってことは過去何度も滞納しているヤツか。
現在地も手に取るようにわかる。
俺たち特殊捜査官は、存続か抹消を判断できる。
回収課みたいな回収をすることもある。
要は、ケースバイケースだ。
でもこいつ妙だな。
クセェ。
マジでクセェ。
一見、仕事もあるし地位も高けぇ。
いうなればエリートだ。
そんなヤツが、脱税を繰り返すだと?
おかしくねぇか?
この資料が間違うことは基本的にねぇ。
だとすると脱税してまで金をどこに突っ込んでやがる?
仮にその記録が間違ったとしても似顔絵だけはずれない。
この人物の今を反映する三面図を見て、不審以外何者でもねぇな。
短刀を両脇に刺し、懐には魔導爆弾の銀爆弾。
ローブは耐衝撃・耐魔導の万能タイプを羽織る。
どう見ても戦う気満々だよな。
資料のプロフィールがあてにならねぇと思った瞬間だ。
どこが温厚で人が良いだ? 差が激しくねぇか?
つまり何かがつかめる可能性のあるヤツだ。
さっそく、現地へ飛ぶ。
魔導探知がある奴がいる地域へは、徴税局の転移魔法陣から飛べる。
便利だよな。
「おいおい。マジかよ」
辺り一帯は瓦礫の山。
血まみれで息絶えたヤツが複数。
一体どこの戦場に飛んだんだ?
神無大戦よりはマシ……っちゃマシか。クソみてぇな光景だがな。
「ッ!」
前言撤回だ。
なんでアレが今あるんだ。
局地戦制圧戦用・殺戮ゴーレム第四式『回天』
俗にいうミンチ野郎だ。
あんな丘が歩くような巨体に歯向かうのがばからしくなるヤツだ。
ヤツの通った後はひき肉にされちまう。
……あの気配と同じ質のモンを、ここでも感じる。
偶然じゃねぇな。
「ギャー!」
今度はなんだ?
アレは?
対人戦用・四足殺戮ゴーレム、ハイエナ型二式『絶影』
おいおい神無の再来か?
どうなっていやがる。
いた、あいつか。
魔導探知に反応するヤツがいた。
物陰に潜んでいた。
「徴税官(ぜむかん)だ――動くな!」
一瞬はっとするが、すでにあきらめた目をしていやがる。
「徴税官のあんちゃん。逃げな。もうここはダメだ」
「バカ言ってんじゃねぇーよ。こい」
俺は襟首捕まえて移動させる。
周囲の喧騒から少しだけ離れた物陰に隠れる。
「何があったか言え!」
「研究をしていた。だが、触れちゃいけねぇもんだった。
アレに触ったばっかりに、深淵のヤツが怒ったにちげぇねぇ。
ああ、俺たちはもうだめだ」
「だー要領得ねぇな。何に触れた?」
「創生の……禁区だ」
「は? なんだそれ?」
「存在証明の“根本”に触れる領域だ……書き換えるなんざ、本来ありえねぇ……」
「書き換えて回数を調べて、女神の器を探してるって話がどうした?」
「お前、そこまで知っているのか」
「キャー」
振り返ると、母と子で逃げ惑うヤツがいた。
「チッ」
「お前はそこにいろ」
やるしかねぇ。
「是贋!」
風は呼吸を止めた。
音は静まり。
視界は後方に置いてきた。
瞬時に魔獣型ゴーレムに肉薄する。
黒い四つ足の魔獣に目掛けて音を超えた。
横一文字に光の刃を薙ぐ。
真っ二つに割れた体躯は、そのまま切り口を上にし倒れる。
さらに背面に迫る。
息が俺に触れる前――
振り返りざまに一気に頭骨を貫く。
「ギャン!」
動かなくなった体を放り投げ地面に転がる。
この速度なら間に合う――
次ッ!
さらに子に迫っていた魔獣型ゴーレムだ。
横っ腹を上段からまっふたつに。
「ギャン」
断末魔が響く。
走った勢いのまま胴体がそれぞれ転がっていく。
足止めできるのか?
俺は左腕の是贋を真正面に向けて構えた。
右腕を肘に添えて、殺戮ゴーレム第四式『回天』に狙いを定める。
「是零砲」
――一枚、燃やす。
視界を白一色で覆うほどの光を放ち、光の奔流がゴーレムを貫く。
ドッガーン!
破砕音とともに、二体のうちの一体が腰より下を失い地面に転がる。
撃破。
これ以上は、多勢に無勢だ。
「おい、大丈夫か?」
「ありがとうございます。あなたは」
「ああ、俺か? 脱税者を追う徴税官だ」
俺はこの親子と別れ、先のヤツの所に向かう。
が――
遅かった。
すでに息絶えており、魔獣型ゴーレムが腹に顔を突っ込んで喰らってやがる。
ゴーレムでも食うのか?
「行くぜ!」
デタラメに穿った光の刃で、魔獣型ゴーレムを串刺しにする。
ここはもうだめだな。
さっきの親子はうずくまっている。
ダメだ。そこにいんな。
クソっ、仕方ねぇ。
俺は急ぎ向かう。
「おい、ここはダメだ脱出する。こい」
「え? お兄ちゃん。また来てくれたの?」
――さっきの悲鳴の主か。
ああいう声、昔から聞き捨てできねぇんだよ。
「さあ、来るんだ」
母親と思わしき者は、弱々しく言う。
「どこも地獄です。一体どこへ逃げろっていうのよ……」
母親の心は折れて、腕は震えちまっている。
……もう無理だな。
血を流し過ぎだ。
生き延びた喜びなんて、もう実感ねぇだろ。
「安心しろ徴税局だ」
ここに飛んできた転移魔法陣は、俺の任意で再度同じ位置から戻れる。
もとの位置に戻った。
「俺にしっかりつかまれ、いいな!」
「はい!」
「帰投!」
光の粒子が俺とこの親子を包み転移した。
「おい、お前この親子の保護を」
「はい、わかりました」
「俺は緊急報告を行う」
俺は局長代理へ、急ぎ報告へ向かった。
◇
報告後、徴税局は一時的に蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
『回天』と『絶影』
この二つのゴーレムは、過去の大戦の遺物だ。
そんな物が闊歩しているとなると尋常でない。
「……これ、神無大戦の再現じゃねぇか」
「いや、それより質が悪いって話だ」
局内は噂で持ちきりだ。
誰の制御なのか。
自立なのか。
数は?
地域は?
もうそれこそ、大騒ぎである。
まあ、ここまできたら俺の出番はない。
だいぶ地域が離れているとはいえ、アレが出てくるってのは尋常じゃねぇ。
一体誰が――
まさか、深淵の女神じゃねぇよな?
というより、その可能性のほうが高けぇ。
本当の禁忌にふれたってヤツか。
神族はやたらおかしな実験をしてたからな。
とくに女神創造なんぞやばすぎる。
思わず、神族の親子を助けちまったが。
関わり具合によっちゃ、俺たちも制裁対象になりうる。
久しぶりに危険を冒したな。
こんな事になるとはな。
何の気なしにめくった資料の魔導探知を追っただけだってのによ……。
――やっぱ、一人で動くとこうなる。
この資料は再度、精査してもらうほうがよさそうだな。
脱税と納税について、確定課はどこまで最新情報を把握してるんだ。
恐らくは、局長代理から確定課へ通達がいくと思うが、先に確認してみるか。
ホールで在香と出くわす。
「是明、この騒ぎは一体」
「ああ、神無大戦の遺物が複数体、神族領域を侵攻した。壊滅的だ」
「そんなことが」
「今から確定課にいく。払わねぇヤツらの地域的な繋がりを洗わせる」
「来るか?」
「ええ、当たり前でしょ?」
「そうか?」
「私たちは相棒よ」
「ああ、そうだな。行こう」
俺たちは扉を開けて向かった。
「1か月ぐらいかかるー」
「ああ、そしたら頼む」
「うん、わかったー」
今日も是贋の本体には細かい欠けがある。無理させすぎだ。
どうにも、きな臭ぇ。
前回、神族の研究所で大暴れして、その場に残されたのはエリザだけだ。
だから、あとでかなり面食らったんじゃねぇか?
まあ、どうなろうと知ったことじゃねぇけどな。
それにしても、あの時――外法神の研究所で感じた“気配”は何だったのか、多少は気になる。
あの中で動けるヤツだとしたら、俺と同等の力があるってことだろ?
まあ、今さら気にしてもしゃーねーけどな。
神族はともかく、今のところ、天使族に対して俺らが出張ることはねぇ。
ほぼ全員納付済みだからな。
神族は違うが。
となると、尻に火がついちまっているヤツがねらい目か。
とくに、神族の脱税犯を追いながら、ついでに調べてみるか。
俺の仲間が平穏であることが最優先だしな。
◇
とくにこれと言って特徴はねぇヤツだな。
資料をめくると、たまたま目に留まったヤツがいる。
そのプロフィールはいたって目立たない。
魔導探知が埋め込まれているぐらいか。
ってことは過去何度も滞納しているヤツか。
現在地も手に取るようにわかる。
俺たち特殊捜査官は、存続か抹消を判断できる。
回収課みたいな回収をすることもある。
要は、ケースバイケースだ。
でもこいつ妙だな。
クセェ。
マジでクセェ。
一見、仕事もあるし地位も高けぇ。
いうなればエリートだ。
そんなヤツが、脱税を繰り返すだと?
おかしくねぇか?
この資料が間違うことは基本的にねぇ。
だとすると脱税してまで金をどこに突っ込んでやがる?
仮にその記録が間違ったとしても似顔絵だけはずれない。
この人物の今を反映する三面図を見て、不審以外何者でもねぇな。
短刀を両脇に刺し、懐には魔導爆弾の銀爆弾。
ローブは耐衝撃・耐魔導の万能タイプを羽織る。
どう見ても戦う気満々だよな。
資料のプロフィールがあてにならねぇと思った瞬間だ。
どこが温厚で人が良いだ? 差が激しくねぇか?
つまり何かがつかめる可能性のあるヤツだ。
さっそく、現地へ飛ぶ。
魔導探知がある奴がいる地域へは、徴税局の転移魔法陣から飛べる。
便利だよな。
「おいおい。マジかよ」
辺り一帯は瓦礫の山。
血まみれで息絶えたヤツが複数。
一体どこの戦場に飛んだんだ?
神無大戦よりはマシ……っちゃマシか。クソみてぇな光景だがな。
「ッ!」
前言撤回だ。
なんでアレが今あるんだ。
局地戦制圧戦用・殺戮ゴーレム第四式『回天』
俗にいうミンチ野郎だ。
あんな丘が歩くような巨体に歯向かうのがばからしくなるヤツだ。
ヤツの通った後はひき肉にされちまう。
……あの気配と同じ質のモンを、ここでも感じる。
偶然じゃねぇな。
「ギャー!」
今度はなんだ?
アレは?
対人戦用・四足殺戮ゴーレム、ハイエナ型二式『絶影』
おいおい神無の再来か?
どうなっていやがる。
いた、あいつか。
魔導探知に反応するヤツがいた。
物陰に潜んでいた。
「徴税官(ぜむかん)だ――動くな!」
一瞬はっとするが、すでにあきらめた目をしていやがる。
「徴税官のあんちゃん。逃げな。もうここはダメだ」
「バカ言ってんじゃねぇーよ。こい」
俺は襟首捕まえて移動させる。
周囲の喧騒から少しだけ離れた物陰に隠れる。
「何があったか言え!」
「研究をしていた。だが、触れちゃいけねぇもんだった。
アレに触ったばっかりに、深淵のヤツが怒ったにちげぇねぇ。
ああ、俺たちはもうだめだ」
「だー要領得ねぇな。何に触れた?」
「創生の……禁区だ」
「は? なんだそれ?」
「存在証明の“根本”に触れる領域だ……書き換えるなんざ、本来ありえねぇ……」
「書き換えて回数を調べて、女神の器を探してるって話がどうした?」
「お前、そこまで知っているのか」
「キャー」
振り返ると、母と子で逃げ惑うヤツがいた。
「チッ」
「お前はそこにいろ」
やるしかねぇ。
「是贋!」
風は呼吸を止めた。
音は静まり。
視界は後方に置いてきた。
瞬時に魔獣型ゴーレムに肉薄する。
黒い四つ足の魔獣に目掛けて音を超えた。
横一文字に光の刃を薙ぐ。
真っ二つに割れた体躯は、そのまま切り口を上にし倒れる。
さらに背面に迫る。
息が俺に触れる前――
振り返りざまに一気に頭骨を貫く。
「ギャン!」
動かなくなった体を放り投げ地面に転がる。
この速度なら間に合う――
次ッ!
さらに子に迫っていた魔獣型ゴーレムだ。
横っ腹を上段からまっふたつに。
「ギャン」
断末魔が響く。
走った勢いのまま胴体がそれぞれ転がっていく。
足止めできるのか?
俺は左腕の是贋を真正面に向けて構えた。
右腕を肘に添えて、殺戮ゴーレム第四式『回天』に狙いを定める。
「是零砲」
――一枚、燃やす。
視界を白一色で覆うほどの光を放ち、光の奔流がゴーレムを貫く。
ドッガーン!
破砕音とともに、二体のうちの一体が腰より下を失い地面に転がる。
撃破。
これ以上は、多勢に無勢だ。
「おい、大丈夫か?」
「ありがとうございます。あなたは」
「ああ、俺か? 脱税者を追う徴税官だ」
俺はこの親子と別れ、先のヤツの所に向かう。
が――
遅かった。
すでに息絶えており、魔獣型ゴーレムが腹に顔を突っ込んで喰らってやがる。
ゴーレムでも食うのか?
「行くぜ!」
デタラメに穿った光の刃で、魔獣型ゴーレムを串刺しにする。
ここはもうだめだな。
さっきの親子はうずくまっている。
ダメだ。そこにいんな。
クソっ、仕方ねぇ。
俺は急ぎ向かう。
「おい、ここはダメだ脱出する。こい」
「え? お兄ちゃん。また来てくれたの?」
――さっきの悲鳴の主か。
ああいう声、昔から聞き捨てできねぇんだよ。
「さあ、来るんだ」
母親と思わしき者は、弱々しく言う。
「どこも地獄です。一体どこへ逃げろっていうのよ……」
母親の心は折れて、腕は震えちまっている。
……もう無理だな。
血を流し過ぎだ。
生き延びた喜びなんて、もう実感ねぇだろ。
「安心しろ徴税局だ」
ここに飛んできた転移魔法陣は、俺の任意で再度同じ位置から戻れる。
もとの位置に戻った。
「俺にしっかりつかまれ、いいな!」
「はい!」
「帰投!」
光の粒子が俺とこの親子を包み転移した。
「おい、お前この親子の保護を」
「はい、わかりました」
「俺は緊急報告を行う」
俺は局長代理へ、急ぎ報告へ向かった。
◇
報告後、徴税局は一時的に蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
『回天』と『絶影』
この二つのゴーレムは、過去の大戦の遺物だ。
そんな物が闊歩しているとなると尋常でない。
「……これ、神無大戦の再現じゃねぇか」
「いや、それより質が悪いって話だ」
局内は噂で持ちきりだ。
誰の制御なのか。
自立なのか。
数は?
地域は?
もうそれこそ、大騒ぎである。
まあ、ここまできたら俺の出番はない。
だいぶ地域が離れているとはいえ、アレが出てくるってのは尋常じゃねぇ。
一体誰が――
まさか、深淵の女神じゃねぇよな?
というより、その可能性のほうが高けぇ。
本当の禁忌にふれたってヤツか。
神族はやたらおかしな実験をしてたからな。
とくに女神創造なんぞやばすぎる。
思わず、神族の親子を助けちまったが。
関わり具合によっちゃ、俺たちも制裁対象になりうる。
久しぶりに危険を冒したな。
こんな事になるとはな。
何の気なしにめくった資料の魔導探知を追っただけだってのによ……。
――やっぱ、一人で動くとこうなる。
この資料は再度、精査してもらうほうがよさそうだな。
脱税と納税について、確定課はどこまで最新情報を把握してるんだ。
恐らくは、局長代理から確定課へ通達がいくと思うが、先に確認してみるか。
ホールで在香と出くわす。
「是明、この騒ぎは一体」
「ああ、神無大戦の遺物が複数体、神族領域を侵攻した。壊滅的だ」
「そんなことが」
「今から確定課にいく。払わねぇヤツらの地域的な繋がりを洗わせる」
「来るか?」
「ええ、当たり前でしょ?」
「そうか?」
「私たちは相棒よ」
「ああ、そうだな。行こう」
俺たちは扉を開けて向かった。
0
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
無能と追放された鑑定士の俺、実は未来まで見通す超チートスキル持ちでした。のんびりスローライフのはずが、気づけば伝説の英雄に!?
黒崎隼人
ファンタジー
Sランクパーティの鑑定士アルノは、地味なスキルを理由にリーダーの勇者から追放宣告を受ける。
古代迷宮の深層に置き去りにされ、絶望的な状況――しかし、それは彼にとって新たな人生の始まりだった。
これまでパーティのために抑制していたスキル【万物鑑定】。
その真の力は、あらゆるものの真価、未来、最適解までも見抜く神の眼だった。
隠された脱出路、道端の石に眠る価値、呪われたエルフの少女を救う方法。
彼は、追放をきっかけに手に入れた自由と力で、心優しい仲間たちと共に、誰もが笑って暮らせる理想郷『アルカディア』を創り上げていく。
一方、アルノを失った勇者パーティは、坂道を転がるように凋落していき……。
痛快な逆転成り上がりファンタジーが、ここに開幕する。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる