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第九話 学校
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春田はベッドの中で目を覚ます。
朝日に部屋は明るく照らし出された。
目覚ましが鳴るより早く目が覚めたようで時計のスイッチを押す。ぼーっとしながらベッドから這い出ると、いつもより足元が冷たい。つい昨日カーペットを取ったせいだ。
久々にベッドから降りてすぐスリッパを履く。まだ寒いので、ベッドから出来れば出たくないが、学校がある以上出ないわけにはいかない。
洗面所に向かって歩き出す。
その時、食器を用意するようなカチャカチャという音が鳴り響いた。
春田は洗面所に向かう足を翻し、リビングに向かう。
そこにはポイ子が朝ごはんの用意をしていた。
「おはようございます魔王さま!本日は晴天でございます。この世界のレシピ本を使用し、朝食をご用意しました。お口に合えば良いのですが、どうぞお召し上がりください!」
意気揚々と自信満々に胸を張る。
「何故この期に及んで口に入る物を作ろうと思った?」
………
「…行ってきます」
制服を着て、リュックを持ち、これから登校という格好で玄関に立つ春田。
「お待ちください魔王さま!」
「言っとくが連れて行かないぞ?」
先手を打つ。
「ならばせめて、いってらっしゃいのチューを!」
「なんでお前は殺そうとしているんだ!」
とっとと出ていく春田。鍵をかけて、マンションから出ていく。
両親がせめて生活しやすいようにと、用意してくれた広目のマンション。一人では広すぎて使わない部屋が出たので、そこにポイ子を住まわせている。
突然の事だったので、布団も用意できず、仕方ないのでカーペットを取ってポイ子の部屋に引いたのだ。
今日が休みであれば、こう考えなくても良かったのかもしれないが、そうはいかない。部活はやってないし、授業が終わればすぐに帰る。後二日は休みの無い現状、早めに帰って物を揃える事を悶々と考える。
学校につく頃には、既に頭で色々と決まった。いつもの様に涼しい顔で何事もなく、教室に向かおうと校門に足を踏み入れた。
目の端に一瞬「PS」の字が見えた気がしてドキッとする。
校門の壁に邪魔されて見えなかったので、元来た道を今一度見る。そこには、不思議な顔をしてこちらを見ているクラスの女子が歩いてきているだけだ。
(気のせいか……)と思って、視線を戻そうとすると
「あっおはよう」
と、話したこともなかった子に挨拶された。
「お、おはよう……」
他に登校する学生達が続々と入っていく中で二人の空間だけが、止まったようになる。
「春田くん?だよね。入らないの?」
「あ、ああ。悪い」
春田は(誰だったかな?)と思いつつ、そそくさと入っていく。向こうもうろ覚えだし、名前なんかどうでもいいかと、教室に向かう。
それを壁の中からポイ子はニヤニヤしながら見ていた。
「ふっふっふ……見ましたよ。これがボーイミーツガールの瞬間というわけですか……魔王さまもお年頃ですし、当然と言えば当然ですか」
後30分程で授業が始まる。
ポイ子はそれをただ見守るのみだ。
「……でも、それって面白く無いですね……」
朝日に部屋は明るく照らし出された。
目覚ましが鳴るより早く目が覚めたようで時計のスイッチを押す。ぼーっとしながらベッドから這い出ると、いつもより足元が冷たい。つい昨日カーペットを取ったせいだ。
久々にベッドから降りてすぐスリッパを履く。まだ寒いので、ベッドから出来れば出たくないが、学校がある以上出ないわけにはいかない。
洗面所に向かって歩き出す。
その時、食器を用意するようなカチャカチャという音が鳴り響いた。
春田は洗面所に向かう足を翻し、リビングに向かう。
そこにはポイ子が朝ごはんの用意をしていた。
「おはようございます魔王さま!本日は晴天でございます。この世界のレシピ本を使用し、朝食をご用意しました。お口に合えば良いのですが、どうぞお召し上がりください!」
意気揚々と自信満々に胸を張る。
「何故この期に及んで口に入る物を作ろうと思った?」
………
「…行ってきます」
制服を着て、リュックを持ち、これから登校という格好で玄関に立つ春田。
「お待ちください魔王さま!」
「言っとくが連れて行かないぞ?」
先手を打つ。
「ならばせめて、いってらっしゃいのチューを!」
「なんでお前は殺そうとしているんだ!」
とっとと出ていく春田。鍵をかけて、マンションから出ていく。
両親がせめて生活しやすいようにと、用意してくれた広目のマンション。一人では広すぎて使わない部屋が出たので、そこにポイ子を住まわせている。
突然の事だったので、布団も用意できず、仕方ないのでカーペットを取ってポイ子の部屋に引いたのだ。
今日が休みであれば、こう考えなくても良かったのかもしれないが、そうはいかない。部活はやってないし、授業が終わればすぐに帰る。後二日は休みの無い現状、早めに帰って物を揃える事を悶々と考える。
学校につく頃には、既に頭で色々と決まった。いつもの様に涼しい顔で何事もなく、教室に向かおうと校門に足を踏み入れた。
目の端に一瞬「PS」の字が見えた気がしてドキッとする。
校門の壁に邪魔されて見えなかったので、元来た道を今一度見る。そこには、不思議な顔をしてこちらを見ているクラスの女子が歩いてきているだけだ。
(気のせいか……)と思って、視線を戻そうとすると
「あっおはよう」
と、話したこともなかった子に挨拶された。
「お、おはよう……」
他に登校する学生達が続々と入っていく中で二人の空間だけが、止まったようになる。
「春田くん?だよね。入らないの?」
「あ、ああ。悪い」
春田は(誰だったかな?)と思いつつ、そそくさと入っていく。向こうもうろ覚えだし、名前なんかどうでもいいかと、教室に向かう。
それを壁の中からポイ子はニヤニヤしながら見ていた。
「ふっふっふ……見ましたよ。これがボーイミーツガールの瞬間というわけですか……魔王さまもお年頃ですし、当然と言えば当然ですか」
後30分程で授業が始まる。
ポイ子はそれをただ見守るのみだ。
「……でも、それって面白く無いですね……」
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