一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?

大好き丸

文字の大きさ
42 / 718
第二章 旅立ち

第三話 動く

しおりを挟む
アルパザより少し北に位置する
高山「ヒラルドニューマウント」。

そこの火口に鱗が剥がれた竜が休んでいた。

竜の周りに剥がれた鱗が飛び散り、左前足の四本の指の内、右から二番目の指が無くなっている。

右後ろ足の太股部分の肉が削れ体に幾つも切り傷が出来ている。6枚あった背中の羽は3枚千切られ、元気に飛んでいた時を忘れさせる。

既に血は止まっているが、その痛々しさは酷いでは到底言い表せない。

いまだ取れぬダメージを寝ることで回復させていた。

その竜の上から、光が射した。
竜は光をまぶしく感じ、目を覚ます。

天を衝くこの高山は、雲すら抜けてそびえている。
その為、曇ることはないが、まだ日の射す時間ではない。不思議な現象に目を眩ませていると声が聞こえる。

『派手にやられたな…痛みは引いたか?飛竜』

その声は竜の海馬から記憶を呼び起こした。

(いや…まだだよ…まさかここまでやられるなんて夢にも思わなかったさ。君は何をしていた?)

光に答えるように思いをつづる。その光は暖かく、竜の全身をつつんだ。傷口にしみていく感覚があるが、痛くはない。むしろ痛みが引いていく。

『君たちの戦いを見ていた。まさか君を敗るとはね…恐れ入ったな…いずれ近いうちにまた再戦してみては?』

(…馬鹿言わないでくれ、二度とごめんだよ。彼女はこの世界の理を壊す存在だ。早急に手を打たなきゃ君だって危ないよ?)

『わかってないな飛竜。君はこの世界が誕生した時から何も変わらない。視野を広げなよ。きっと多くを見れるから』

光は竜の体を完璧なまでに治した。
剥がれた鱗は再生し、指と羽が生え、体中至る所にあった傷という傷が消え去り、痛みと気だるさも消えた。

(他の仲間にも伝えた方がいいよ。下手をすれば死んでしまうから…)

『それも運命さ。どうだろう?君も盛大に敗北したし、いっそ彼女の下に付いてみたらどうかな?』

(…君のからかい癖も生まれた時から変わらない。いいさ、勝手に言ってなよ…)

竜は光の声に不貞腐れ、体を丸める。
また寝ようとしている体勢だ。

『そうブーたれずに、少し話をしよう。久しぶりだし彼女との戦いでも聞かせてくれないか?』

(本気で言ってるなら趣味悪いぞ…傷を掘り返すなんて…)

火口の中で竜は光と語らう。
久しぶりの旧友との再会に、話が盛り上がり、竜は孤独と傷ついた心を会話で癒すのだった。――

「本当ですか?!」

エルフの調査団、その指揮官であるハンターは自分のテントで通信を受けていた。

『巫女が観測した…間違いない。一刻も早く情報が欲しい』

「しかし…今のまま進んでいては、時間がかかります。とてもじゃないですが早急というわけには…」

現状、12人での移動のため遅々として進まずハンターとしても難色を示しざるを終えない。

足の遅いグレースや遠出になれていないメンバーを差し引いても、経路の問題もあり、どうにもならないのだ。

『何もかも手遅れでは不味い。…限定解除せざる終えないな』

「は?それはどういう…」

――――――――――――――――――――――――

緊急召集があった。
休んでいたエルフのチームは眠い目を擦り、指揮官のテント前に集合した。

「こんな時間に申し訳ないですが、緊急事態ということで、容赦して下さい。陛下より通信があったのでお知らせします」

一拍の間を置いて、耳目が集まるのを待つ。

「先程、”天樹の巫女”が、また新たな情報を観測しました。より早く、正確に情報を伝える為、少数精鋭での行動を余儀なくされます」

「えぇー」「なにそれー」など比較的若いエルフからはヤジが飛ぶ。老齢のエルフでさえ、突然の事に危機感が生まれ、内心穏やかでない。

ざわざわしている中に一人だけ別の事を考えているエルフがいた。グレースだ。彼女はみんなの気持ちとは裏腹に歓喜していた。

より速い移動を余儀なくされるという事は一番足が遅く、運動音痴な自分が選ばれる事はないからだ。その上、ハンターとは幼馴染。
幼馴染である以上、ある程度の事は分かる。グレースはハンターにとっても現状の任務に不向きである事は参加前から理解していたし、推薦と言う事も在って良くしてきたのだろうがハッキリ言ってお荷物だったろう。

ハンターと関わる以外であれば、みんなも優しいし帰るのなら行きより気持ち楽に帰れる。彼には悪いが、先に勤務から解放される気持ちでいた。

「グレース、君と僕の二人での移動になる」

それを聞いた全女性陣の顔が青ざめる。
老齢の研究者も疑問を持つ。

「何故、彼女なのですか?彼女はまだ若い。私達の中からでも良いのでは?」

「そうですよ!何もグレースさんでなくても!私とかどうですか?」
「そんなのズルい!それなら私だって!」

チーム内が騒然とする。
それらは全てグレースの代弁である。
グレースはハンターのいった台詞がちゃんと頭に染みてなくて固まっている。

バッという音と共にハンターは手をかざす。
その行動に皆注目し口を閉じる。
その手を口許に持っていと、人差し指を口に当て、静かにとジェスチャーする。

その仕草に女性陣はうっとりする。
珍しい行動を目の前で見たというレア体験に喜びを感じた為だ。ため息すら聴こえる程に。

いちいち面倒な行動を取る幼馴染みに苛立ちを覚えるが、言及しない。出来ない。何故なら何よりもショックの方が大きいからだ。

「何でウチなの?」という前にハンターは口を開いた。

「皆の不満は最もだよ。ここまで来たのにとんぼ返りなんてあんまりだよね。でもこれは陛下の意思であり命令なんだ。僕には抗えない。残念だけど…」

それを聞くと口を閉じざる終えない。陛下の命令なら、無理筋でない限り背く事などできないからだ。

「申し訳ないですが、荷造りをして下さい。明朝、帰宅組と遠征組で別れます。帰りの組は副官にお任せしますので、必ず無茶はしないよう心掛けて下さい」

副官はこれまた男前だが、ハンターに比べたら見た目も能力も一段劣る。

「それではここで解散とします」

それぞれの思いを秘めて、それぞれのテントに戻る。

「ねぇ、ハンターさん。今晩空いてる?」

若いエルフの女性はそっとハンターに近づき、こっそり抜け駆けを試みる。

「ごめんね、今からグレースと話し合いをしなきゃいけないんだ。グレース!」

放心状態のグレースは「はっ」として意識を戻される。若いエルフはただただガッカリとした顔で、ハンターから離れる。グレースの前に行くと、舌打ちをしてテントに戻っていった。

「…何でウチが…」

うなだれているとハンターが寄ってきた。

「ごめんねグレース。これも国の為と思って我慢してよ。帰ったらお酒でもなんでも奢るからさぁ」

奢りとかはどうでもよかった。
帰れるのであればそれこそ何でもするのに…。

「あんたさっき早くとか何とか言ってなかった?それじゃまるっきりウチは足手まといなんだけど…陛下にはそのこと言ったんでしょうね?」

その声には呪詛も詰まっていた。

「当然さ。君だけじゃないよ?足の遅い子を上げ連ねて一応伝えたんだけど、推薦の上、シード権の合ったグレースに調査の依頼をされてね…」

他にも権威あるエルフが旅に同行していたのに…上司のせいで一縷の望みも絶たれた事実に怒りを覚える。

「そう不貞腐れないで、実は皆には内緒だけど平野での移動ができるよう限定解除が発令されたんだ。だから君の嫌いな歩行での移動はもうおしまい。明日から騎獣での移動になるからそのつもりでいてね!」

笑顔と左目を閉じるウインクで気を紛らわそうとしてくるがグレースには逆効果だ。もう一刻も早く寝たかった。気持ちの高低差が激しすぎて眩暈を起こしかけたからだ。

「ああもう、仕方ないわ。奢りの件、覚えてなさいよ」

グレースは吐き捨てるように言ってその場を立ち去る。ハンターはその後ろで小さくガッツポーズをした。

幼馴染であるグレースに好意を抱いていた。
最近は遠征ばかりを担当し、全然会えていなかったのにこの遠征でまさかの二人きりになれる機会と、里に帰宅した後のデートの約束まで取り付けた。

陛下に感謝さえしている。
ハンターは鼻歌交じりにテントに戻った。

その同時刻―。

安全を確保しつつ中隊規模の軍が開けた大地で野営をしていた。

かなりの規模になるテント群の中央に一際大きなテントが立っていた。その中にしかめっ面で、今にも剣を抜きそうなほど怒りを湧き上がらせた偉丈夫が座っていた。

ジラル=ヘンリー=マクマイン公爵。

最強の軍事国家イルレアン国の事実上の支配者であり、黒曜騎士団を率いる彼は現在、無茶な行軍で兵を疲弊させていた。

「失礼いたします」

そのテントに横幅が広く、厳つい顔をした男が入ってくる。鎧に覆われているが、きっと筋肉の塊であることが容易に想像できる。

「マクマイン様。明日の行軍に関してですが…」

「どのくらいだ?」

「は?どのくらい…と申しますと?」

公爵は立ち上がって納刀されている剣を杖のようにして地面に突き立てる。ザクッと小気味いい音を鳴らした後、屈強な男に対し、怒りの声を上げる。

「今はどのくらい移動したか聞いているんだ!それ位分からないのか!!」

「!?…大変申し訳ございません!」

屈強な男は頭を体ごと下げる。
横から見れば90度曲がった形で深々と。

公爵は普段この程度で怒りはしない。
先日あった事態に心が追い付かず、未だ気持ちの整理ができていなかったからこそだ。

ここに黒曜騎士団団長ゼアルがいなかったことも気持ちの乱れに起因した。”白の騎士団”の一員でもある彼は、強さもさる事ながら、相手の表情の機微にも敏感で、まるで心を見透かされているかの如く、会話をする。

ゼアルなら先の質問にもすんなり答えたのだろうが、この男はゼアルではない。
強者ではあるが、この程度の猛者は五万といる。

「移動距離は行程の半分程度かと思われます」

「何故こんなにも遅いのだ!!これでは奴らに逃げられてしまう!!」

公爵の怒りも最もだ。出立自体は早かったが、魔獣の出現や荷馬車の故障など行軍は遅々として進まず、未だ行程の半分で留まっていた。

「今すぐ編成をし直せ!部隊を分けて移動速度を速める様にしろ!明日は強行軍で一気に進む!!言い訳はもう聞きたくないぞ?」

「はっ!すぐに編成してまいります!」

即座に踵を返し、テントから出ていく。

それを見送ると、公爵は懐からネックレス型の通信機を触り、起動する。ゼアルに渡した通信機に発信するも、呼び出しの一定時間が過ぎ、発信が切れてしまう。

その様子を見た公爵は怒りと焦燥感で目の前が真っ赤に彩られるが、心を落ち着かせるため、瞑想に入った。

その時ふとぎる。
この世界で最も忌むべき存在の顔が。

(……ラルフ!)

ギリッという歯ぎしりの後、公爵の動きは停止する。公爵はアルパザの方角に腰を据え、その時を待つ。

この手であの男の首をくびり切るその時を…。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」 勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......? お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!

ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!? 夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。 しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。 うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。 次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。 そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。 遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。 別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。 Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって! すごいよね。 ――――――――― 以前公開していた小説のセルフリメイクです。 アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。 基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。 1話2000~3000文字で毎日更新してます。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~

テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。 しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。 ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。 「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」 彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ―― 目が覚めると未知の洞窟にいた。 貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。 その中から現れたモノは…… 「えっ? 女の子???」 これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。

俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?

くまの香
ファンタジー
 いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。

処理中です...