310 / 718
第九章 頂上
プロローグ
しおりを挟む
「なぁにやっとんじゃ!もっとじゃんじゃん持ってこんかーい!」
大声を上げるのは小柄だがガッシリとした体型の人族、蓄えた立派な髭がお腹を隠すほどあるドワーフだ。その中でも腕力だけなら一、二を争う戦士。白の騎士団の一翼を担う”嵐斧”のアウルヴァング。
「……手前ぇふざけんじゃねぇぞ!人の金だからって食い過ぎなんだよ!!」
すぐ隣でアウルヴァングの豪遊を咎めるのは最強のヒューマンの一人、白の騎士団”狂戦士”ガノン。その真横にガノンの連れアリーチェが我関せずの姿勢で持ってこられる食事に舌鼓を打つ。
この荒くれ達の雰囲気にそぐわない十代の線の細い男性、守護者の獅子谷 正孝は机に頬杖をついて呆れ顔を作る。
「流石に腹一杯だぜ。よく食うよなジジイはよ……」
「何言っとる!おぬしはもっと食わんか!強くなるのに必要なのは体づくりなのじゃぞ?!」
酒をたらふく飲んで酔いが回っているせいか、声量がいつもの倍だ。うるさい上に厄介ジジイとなったアウルヴァングに苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
「そういうのパワハラて言うんだぜ?」
「?……よー分からんが、儂は間違っとらんぞ?儂を見ろ!この逞しい二の腕を!おぬしもこれくらい太らんと不健康に見えるぞ?」
ムキッと山のように盛り上がった筋肉を見せつける。重たい斧も難なく振り回す腕力は一朝一夕で付くことはない。長い年月鍛え上げ、それに見合った食事量で体を作るのだ。
それを体現した体を見せつけられれば否定など出来るはずもない。「けっ……言ってろ」と吐き捨てて視線を外した。
わいわいと騒がしい店内は天井が低く、テーブルも低い。座っている人物はほとんどがドワーフで、飲めや歌えやの宴状態。今日が特別というわけではない。仕事が終われば一日の疲れを癒やす目的で酒を飲む。半端なアルコールでは酔えないドワーフは飲みすぎる傾向にあり、すぐに宴会のような馬鹿騒ぎへと発展するのだ。
ここはドワーフの国「グレートロック」。鋼王が統治する鉱山。
四人はカサブリアでの戦いの後、アウルヴァングの帰郷に同伴した。ガノンは例の男の懸賞金について話し合う為に、アリーチェはガノンの付き添いで、正孝は同じ守護者の連中とウマが合わないという理由で、海越え山越え遥々入国していた。
「……着いた途端に飯、酒、つまみ、酒酒酒……手前ぇらドワーフにとっての史上の喜びが飲食にあることは重々承知だがよ……こちとら延々と徒歩でやってきたんだ。少しは寝転がるとかさせろよな……」
「はっはっ!それは無理ってもんじゃろ?この店ですら天井に頭が付きそうなおぬしに見合った寝床なんぞ無いわい!」
「おいおい、そんなん言ったら俺だって寝床ないじゃんかよ。もっと他の種族も誘致出来るような施設を作った方が良いんじゃないか?観光客を入れたら外から金を落としてくれる様になるぜ?」
その言葉に顎髭を撫でた。
「鉱山は遊び場ではないし、儂らは基本知らん奴を入れるのはお断りじゃからのぅ。まぁ寝床くらい儂にかかれば用意出来んことも無い!先ずは腹いっぱい飯食って、旨い酒飲んで、気持ち良くなることが何より重要よ!」
快活に笑いながら頑丈そうな樽コップでエールを煽る。脳天気な物言いに一同呆れ返る。この調子ではアウルヴァングには期待出来ない。
今日の寝床はどうするべきかと考え始めたその時、入り口がバンッと乱暴に開けられた。酒場の皆が入り口に目をやる。
そこに立っていたのはフルプレートの鎧を着込んだ兵士と思われる四人のドワーフと一人の偉丈夫。髭を綺麗に整えたキリッとした目で誰かを探している。その剣幕に圧されてドワーフたちは馬鹿騒ぎを止めて困惑の眼差しでひそひそと声を落とした。
「何じゃあやつか……おーい!ドゴール!こっちじゃこっちー!」
その顔に見覚えのあったアウルヴァングは大声で呼び寄せる。誰かを探しに来たであろうドゴールと呼ばれたドワーフも彼が目当てだったのか、迷わず客の間を縫ってやって来た。
「探したぞ貴様ら。まったく、到着したのなら真っ先に挨拶に来るのが礼儀ではないか。いつもの酒場だから良かったものの……」
ドゴールというこの男、よく見れば目鼻立ちのハッキリとした男前で、王族のような気品あふれる佇まいをしている。アウルヴァングにとっては旧知の仲なのかもしれないが、正孝には初めて会ったどこかの誰かさん。一体誰なのかと伺っているとガノンが口を開いた。
「……手前ぇも飲みに来たのか?」
「そうしたいのは山々だが貴様らに急用でな……すぐに鋼王に会ってもらいたいのだが……」
声を落としてそっと告げられた。
それを聞いてこの男が誰なのかは察しがついた。多分将軍レベルの上役か、ガノンたちと同じ白の騎士団で間違い無いだろう。正孝的には後者の方だと見てくれで決めつける。何と言うか強そうだ。
「あんたは何て言う二つ名を持っているんだ?」
「……ん?君は……ああ、カサブリアで活躍した子だったかな?報告を受けている。申し遅れた、我が名は”破壊槌”ドゴール。アウルヴァングと共に白の騎士団に所属する戦士だ。以後、よろしく」
ドワーフという種族は人見知りの多い種族で、初対面の人にこれだけ流暢に喋ることなどほとんどの場合出来ない。しかしこのドゴール、正孝を前にして平然とした態度で接してくる辺り、かなり会話慣れしている。アウルヴァングが自己中で横柄であるのに対して、周りを気遣って正孝にまで敬意を払うところからドゴールの方が心象は凄く良い。
「俺は正孝」
「マサタカだな。了解した」
「……自己紹介なんぞ後にしろ」
そんな二人の間にガノンが不機嫌そうに入ってきた。アリーチェに肘で小突かれるもガノンは顔色一つ変えずにドゴールを見据える。緩んだ顔を引き締めガノンを睨む様に見ると一つ頷いた。
「確かにその通りだ。今すぐに勘定を済ませて鋼王のところに……」
「ええ~!?まだ食い途中じゃぞ?」
「……おい、いい加減にしろよクソジジイ。さっきから手前ぇは食いすぎだって……」
そこで何かに気づいた様にハッとする。ガノンはドゴールを見ながら何か考え事をして、ズイッと身を乗り出した。
「……何の用事か分からねぇが、俺に頼むなら条件が二つある」
「何だ?もう交渉か?貴様にしてはせっかちなことだな。まぁ良い、聞くだけは聞こう」
「……まず第一に、現在ラルフって野郎が指名手配になっている。そいつを取り下げて欲しい」
アリーチェは耳を疑った。
「まだそんなこと言ってんの?もういいじゃん。記録ってのは破られる為にあるって言うでしょ?どんだけ懸賞金の額にこだわってんの?」
「……っるせぇ!俺には大事なことなんだよ!」
ドゴールは髭を撫でながら困った様な顔をする。
「鋼王に取り下げる様に交渉しよう。聞いた話だとそのラルフとかいう犯罪者に対し、懸賞金の額が大き過ぎるのではないかと感じていたところだ。それより大変なことが近づいているのだし……」
「大変なこと?」
「それは後ほど。二つ目は何だ?」
ガノンはテーブルをトントンっと指で叩いた。
「……ここの勘定を支払っといてくれ」
「うわっ!せっっっこ!それはせこいわガノン。お前プライド無いのかよ」
正孝は信じられないものを見る目でガノンを見る。
「……っるせぇ!ただでさえ食費が嵩むんだ!使えるもんは使うんだよ!」
開き直っている姿に呆れながらドゴールは店主を呼ぶ。静かになった店内に慌てた様子でパタパタと店主が現れた。
「お、お呼びですかい?」
「ここの勘定は幾らになる?……ああ、やっぱり良い」
店主が(ここで計算するのか……)という様な嫌な顔をしたので、面倒になったドゴールは懐から硬貨でパンパンになった財布を取り出し、テーブルに投げる様に置く。
「……釣りは結構。もし足らなかったら請求書を城に出せ。もちろんこの俺”ドゴール宛”でな」
「え!?……あ……は、はい」
一体幾ら入っているのか?この安酒場ではありえないほどの金額が入ってそうな財布に目を丸くする。
「……貴様ら行くぞ。ほら、もたもたするな」
大声を上げるのは小柄だがガッシリとした体型の人族、蓄えた立派な髭がお腹を隠すほどあるドワーフだ。その中でも腕力だけなら一、二を争う戦士。白の騎士団の一翼を担う”嵐斧”のアウルヴァング。
「……手前ぇふざけんじゃねぇぞ!人の金だからって食い過ぎなんだよ!!」
すぐ隣でアウルヴァングの豪遊を咎めるのは最強のヒューマンの一人、白の騎士団”狂戦士”ガノン。その真横にガノンの連れアリーチェが我関せずの姿勢で持ってこられる食事に舌鼓を打つ。
この荒くれ達の雰囲気にそぐわない十代の線の細い男性、守護者の獅子谷 正孝は机に頬杖をついて呆れ顔を作る。
「流石に腹一杯だぜ。よく食うよなジジイはよ……」
「何言っとる!おぬしはもっと食わんか!強くなるのに必要なのは体づくりなのじゃぞ?!」
酒をたらふく飲んで酔いが回っているせいか、声量がいつもの倍だ。うるさい上に厄介ジジイとなったアウルヴァングに苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
「そういうのパワハラて言うんだぜ?」
「?……よー分からんが、儂は間違っとらんぞ?儂を見ろ!この逞しい二の腕を!おぬしもこれくらい太らんと不健康に見えるぞ?」
ムキッと山のように盛り上がった筋肉を見せつける。重たい斧も難なく振り回す腕力は一朝一夕で付くことはない。長い年月鍛え上げ、それに見合った食事量で体を作るのだ。
それを体現した体を見せつけられれば否定など出来るはずもない。「けっ……言ってろ」と吐き捨てて視線を外した。
わいわいと騒がしい店内は天井が低く、テーブルも低い。座っている人物はほとんどがドワーフで、飲めや歌えやの宴状態。今日が特別というわけではない。仕事が終われば一日の疲れを癒やす目的で酒を飲む。半端なアルコールでは酔えないドワーフは飲みすぎる傾向にあり、すぐに宴会のような馬鹿騒ぎへと発展するのだ。
ここはドワーフの国「グレートロック」。鋼王が統治する鉱山。
四人はカサブリアでの戦いの後、アウルヴァングの帰郷に同伴した。ガノンは例の男の懸賞金について話し合う為に、アリーチェはガノンの付き添いで、正孝は同じ守護者の連中とウマが合わないという理由で、海越え山越え遥々入国していた。
「……着いた途端に飯、酒、つまみ、酒酒酒……手前ぇらドワーフにとっての史上の喜びが飲食にあることは重々承知だがよ……こちとら延々と徒歩でやってきたんだ。少しは寝転がるとかさせろよな……」
「はっはっ!それは無理ってもんじゃろ?この店ですら天井に頭が付きそうなおぬしに見合った寝床なんぞ無いわい!」
「おいおい、そんなん言ったら俺だって寝床ないじゃんかよ。もっと他の種族も誘致出来るような施設を作った方が良いんじゃないか?観光客を入れたら外から金を落としてくれる様になるぜ?」
その言葉に顎髭を撫でた。
「鉱山は遊び場ではないし、儂らは基本知らん奴を入れるのはお断りじゃからのぅ。まぁ寝床くらい儂にかかれば用意出来んことも無い!先ずは腹いっぱい飯食って、旨い酒飲んで、気持ち良くなることが何より重要よ!」
快活に笑いながら頑丈そうな樽コップでエールを煽る。脳天気な物言いに一同呆れ返る。この調子ではアウルヴァングには期待出来ない。
今日の寝床はどうするべきかと考え始めたその時、入り口がバンッと乱暴に開けられた。酒場の皆が入り口に目をやる。
そこに立っていたのはフルプレートの鎧を着込んだ兵士と思われる四人のドワーフと一人の偉丈夫。髭を綺麗に整えたキリッとした目で誰かを探している。その剣幕に圧されてドワーフたちは馬鹿騒ぎを止めて困惑の眼差しでひそひそと声を落とした。
「何じゃあやつか……おーい!ドゴール!こっちじゃこっちー!」
その顔に見覚えのあったアウルヴァングは大声で呼び寄せる。誰かを探しに来たであろうドゴールと呼ばれたドワーフも彼が目当てだったのか、迷わず客の間を縫ってやって来た。
「探したぞ貴様ら。まったく、到着したのなら真っ先に挨拶に来るのが礼儀ではないか。いつもの酒場だから良かったものの……」
ドゴールというこの男、よく見れば目鼻立ちのハッキリとした男前で、王族のような気品あふれる佇まいをしている。アウルヴァングにとっては旧知の仲なのかもしれないが、正孝には初めて会ったどこかの誰かさん。一体誰なのかと伺っているとガノンが口を開いた。
「……手前ぇも飲みに来たのか?」
「そうしたいのは山々だが貴様らに急用でな……すぐに鋼王に会ってもらいたいのだが……」
声を落としてそっと告げられた。
それを聞いてこの男が誰なのかは察しがついた。多分将軍レベルの上役か、ガノンたちと同じ白の騎士団で間違い無いだろう。正孝的には後者の方だと見てくれで決めつける。何と言うか強そうだ。
「あんたは何て言う二つ名を持っているんだ?」
「……ん?君は……ああ、カサブリアで活躍した子だったかな?報告を受けている。申し遅れた、我が名は”破壊槌”ドゴール。アウルヴァングと共に白の騎士団に所属する戦士だ。以後、よろしく」
ドワーフという種族は人見知りの多い種族で、初対面の人にこれだけ流暢に喋ることなどほとんどの場合出来ない。しかしこのドゴール、正孝を前にして平然とした態度で接してくる辺り、かなり会話慣れしている。アウルヴァングが自己中で横柄であるのに対して、周りを気遣って正孝にまで敬意を払うところからドゴールの方が心象は凄く良い。
「俺は正孝」
「マサタカだな。了解した」
「……自己紹介なんぞ後にしろ」
そんな二人の間にガノンが不機嫌そうに入ってきた。アリーチェに肘で小突かれるもガノンは顔色一つ変えずにドゴールを見据える。緩んだ顔を引き締めガノンを睨む様に見ると一つ頷いた。
「確かにその通りだ。今すぐに勘定を済ませて鋼王のところに……」
「ええ~!?まだ食い途中じゃぞ?」
「……おい、いい加減にしろよクソジジイ。さっきから手前ぇは食いすぎだって……」
そこで何かに気づいた様にハッとする。ガノンはドゴールを見ながら何か考え事をして、ズイッと身を乗り出した。
「……何の用事か分からねぇが、俺に頼むなら条件が二つある」
「何だ?もう交渉か?貴様にしてはせっかちなことだな。まぁ良い、聞くだけは聞こう」
「……まず第一に、現在ラルフって野郎が指名手配になっている。そいつを取り下げて欲しい」
アリーチェは耳を疑った。
「まだそんなこと言ってんの?もういいじゃん。記録ってのは破られる為にあるって言うでしょ?どんだけ懸賞金の額にこだわってんの?」
「……っるせぇ!俺には大事なことなんだよ!」
ドゴールは髭を撫でながら困った様な顔をする。
「鋼王に取り下げる様に交渉しよう。聞いた話だとそのラルフとかいう犯罪者に対し、懸賞金の額が大き過ぎるのではないかと感じていたところだ。それより大変なことが近づいているのだし……」
「大変なこと?」
「それは後ほど。二つ目は何だ?」
ガノンはテーブルをトントンっと指で叩いた。
「……ここの勘定を支払っといてくれ」
「うわっ!せっっっこ!それはせこいわガノン。お前プライド無いのかよ」
正孝は信じられないものを見る目でガノンを見る。
「……っるせぇ!ただでさえ食費が嵩むんだ!使えるもんは使うんだよ!」
開き直っている姿に呆れながらドゴールは店主を呼ぶ。静かになった店内に慌てた様子でパタパタと店主が現れた。
「お、お呼びですかい?」
「ここの勘定は幾らになる?……ああ、やっぱり良い」
店主が(ここで計算するのか……)という様な嫌な顔をしたので、面倒になったドゴールは懐から硬貨でパンパンになった財布を取り出し、テーブルに投げる様に置く。
「……釣りは結構。もし足らなかったら請求書を城に出せ。もちろんこの俺”ドゴール宛”でな」
「え!?……あ……は、はい」
一体幾ら入っているのか?この安酒場ではありえないほどの金額が入ってそうな財布に目を丸くする。
「……貴様ら行くぞ。ほら、もたもたするな」
0
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる