異世界転生したらチート能力で最強になって、気づいたら美女たちに囲まれて国まで作ってた件

自ら

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第5章 - 王都の試練と闇の組織

第33話:デュラン公爵の失脚

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 翌朝、俺たちは捕らえたデュラン公爵と黒ローブの男たちを連れて、国王のもとへ向かった。

 証拠として、屋敷の地下で見つけた文書や、闇の使徒の紋章が刻まれた短剣も持参している。それらは、デュラン公爵と組織の繋がりを示す動かぬ証拠だった。

 王宮の謁見の間に着くと、既に国王が待っていた。

 国王の表情は厳しく、その目には怒りと失望が混ざり合っていた。玉座の周りには、重臣たちが並び、緊張した空気が部屋全体を覆っている。その雰囲気は、まるで嵐の前の静けさのように、重く圧迫感があった。

「レン・タカミ子爵」

 国王が、重々しく口を開いた。

「報告を聞いた。デュラン公爵が、闇の使徒と繋がっていたと」
「はい、陛下」

 俺は、証拠の品々を差し出した。

 国王は、それらを手に取り、一つ一つ確認していく。文書を読むたびに、その表情は険しくなっていった。

「まさか...デュランが...」

 国王は、深く息をついた。

「彼は、先代の頃から仕えてきた古参の貴族だ。それが、こんなことを...」

 その声には、深い失望が滲んでいた。

「陛下」

 ガルディウスが、前に出た。

「デュラン公爵を、連れてきました」

 騎士たちが、縛られたデュラン公爵を引きずってきた。

 公爵は、昨夜の威厳はどこにもなく、まるで捕らえられた獣のように憔悴していた。服は乱れ、顔には疲労の色が濃く浮かんでいる。

「デュラン・フォン・エルデンベルク」

 国王の声が、玉座の間に響く。

「そなた、何か申し開きはあるか」

 デュラン公爵は、顔を上げた。

「陛下...私は...」
「私は知らぬ!」

 デュラン公爵が、突然叫んだ。

「これは罠だ! レン・タカミの罠だ!」

 その声は、必死で、まるで溺れる者が藁をも掴もうとするような切迫感に満ちていた。

「あの平民が、私を陥れようと...!」
「デュラン」

 国王の声が、冷たくなる。

「証拠は、ここにある」

 国王は、文書を掲げた。

「この文書には、そなたの署名がある。そして、闇の使徒との取引の記録も」
「それは...偽造だ...」
「偽造?」

 国王は、別の書類を取り出した。

「では、これも偽造か? そなたの屋敷から押収した、闇の使徒への献金の記録だ」

 デュラン公爵は、言葉を失った。

「さらに」

 ガルディウスが、黒ローブの男を引き出した。

「この者たちが、全てを白状しました」
「な...!」

 デュラン公爵の顔が、青ざめる。

「デュラン公爵が、我々を雇った」

 黒ローブの男が、低い声で言う。

「レン・タカミを殺し、セレスティア王女を始末する。そして、古い貴族の支配を取り戻す。それが、公爵の命令でした」

 玉座の間が、ざわめいた。

 貴族たちが、信じられないという表情で顔を見合わせている。

「デュラン...そなた、まさか王女まで...」

 国王の声が、怒りで震えている。

「許せん...!」

 国王は、玉座から立ち上がった。

「デュラン・フォン・エルデンベルク」

 その声は、まるで神の裁きのように厳かで、絶対的な力を帯びていた。

「そなたの罪は、以下の通り」

 国王は、一つ一つ数え上げた。

「一つ、闇の使徒という邪悪な組織との共謀」
「二つ、王女殺害の企て」
「三つ、王国子爵への殺害未遂」
「四つ、王国への反逆」

 国王の目が、厳しくデュラン公爵を見据える。

「これらの罪により、そなたの爵位を剥奪する」
「な...」

 デュラン公爵が、絶望の声を上げた。

「そして、全ての財産を没収。王国から追放する」
「そんな...!」

 デュラン公爵は、その場に崩れ落ちた。

「陛下...お許しを...!」

 だが、国王は冷たく首を振った。

「遅い。そなたの行いは、許されるものではない」
「くそっ...! くそっ...!」

 デュラン公爵は、俺を睨みつけた。

「お前のせいで...! お前のせいで、全てが...!」

 その目には、憎悪の炎が燃えていた。

「連れて行け」

 ガルディウスの命令で、騎士たちがデュラン公爵を引きずっていく。

「許さん...! レン・タカミ...! 必ず...!」

 デュラン公爵の叫び声が、玉座の間に響いた。だが、すぐにその声も遠ざかり、やがて聞こえなくなった。

 静寂が、玉座の間を支配した。

 貴族たちは、誰も口を開かない。ただ、この出来事の重大さを噛み締めているようだった。

「レン・タカミ」

 国王が、俺を呼んだ。

「はい」
「そなたは、王国を救った」

 国王は、玉座に座り直した。

「デュランの陰謀を暴き、闇の使徒の存在を明らかにした。その功績、誠に大きい」
「恐れ多いお言葉です」
「そして」

 国王は、セレスティアを見た。

「娘よ、こちらへ」

 セレスティアが、俺の隣に立った。その手は、わずかに震えていて、俺はそっとその手を握った。

 国王は、二人を見つめた。

「レン・タカミ、そなたとセレスティアの結婚を、正式に承認する」

 その言葉が、玉座の間に響いた。

 貴族たちから、拍手が起こった。最初は控えめだったが、徐々に大きくなり、やがて玉座の間全体が拍手の音に包まれた。

「父上...!」

 セレスティアが、涙を流した。

「ありがとうございます...!」

 彼女は、俺に抱きついてきた。その体は、喜びで震えている。

「レン様...やっと...やっと...」
「ああ」

 俺も、セレスティアを抱きしめた。

 長かった戦いが、ようやく終わった。

「結婚式は、一週間後に執り行う」

 国王が、宣言した。

「王国を挙げて、二人を祝福しよう」

 その夜、俺たちは別邸に戻った。

 リビングには、六人のヒロインたちが集まっている。クレア、リリエル、ミーナ、シャルロット、レイラ、セレスティア。そして、新たに加わったアリシアも、少し緊張した面持ちで座っていた。

「おめでとう、レン」

 クレアが、微笑みながら言う。

「お前、本当に結婚するんだな...」

 その声には、複雑な感情が混ざっていた。

「ああ」
「複雑だよ」

 クレアは、正直に言った。

「お前の最初の女が私だったのに、結婚するのは王女様」
「クレア...」
「でも」

 クレアは、俺を見つめた。

「お前が幸せなら、それでいい。セレスティアも、いい人だ」

 クレアは、セレスティアに向き直った。

「王女様、レンをよろしくお願いします」
「はい」

 セレスティアが、深々と頭を下げる。

「私、レン様を...そして、皆様を、大切にします」

 リリエルも、静かに微笑んだ。

「結婚、おめでとう」
「レンおにいちゃん、おめでとう!」

 ミーナが、飛びついてくる。

「おめでとうございますわ」

 シャルロットも、優雅に祝福する。

「あんた、やったね」

 レイラが、豪快に笑った。

 アリシアは、少し躊躇してから口を開いた。

「私も...お祝いします」
「ありがとう、アリシア」

 俺が言うと、アリシアは嬉しそうに微笑んだ。その笑顔は、いつものクールな彼女とは違う、柔らかくて温かいものだった。

「ところで」

 レイラが、アリシアを見る。

「あんた、これからどうするんだ?」
「私は...」

 アリシアは、俺を見た。

「レン様の護衛として、共に行動させていただきます」
「つまり、仲間ってことね」

 シャルロットが、理解したように頷く。

「ようこそ、アリシア」

 クレアが、手を差し伸べた。

「これから、よろしく」
「はい」

 アリシアは、その手を握った。

「よろしくお願いします」

 七人が、輪になって座っている。

 暖炉の炎が、優しく揺れている。窓の外には、星が瞬いていた。

「これから、どうなるのかな」

 ミーナが、不安そうに言う。

「闇の使徒も、まだいるんでしょ?」
「ああ」

 俺が答える。

「だが、みんなと一緒なら、乗り越えられる」
「そうね」

 セレスティアが、微笑む。

「私たち、家族ですから」

 その言葉に、みんなが温かく微笑んだ。
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