【完結】悪役令嬢をすればするほど溺沼化していくので、早くヒロインとくっついてください。

MAYY

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第二章 【学園編】

11.学園入学前夜

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「本当に??いつも賢いとは思っていたけれどライラは本当に凄いのね。明日からも一緒なんて嬉しいわ。」

なんとライラが飛び級で私と同じく学園へ入学すると知ったのがたった今、入学前前夜である。

「えへへ。サミュラお姉様に驚いてほしくて皆に内緒にしてもらってたの。」

私にギューと抱きつきながら話すライラ。
ヤバイヤバイヤバイ私の天使は本物の天使へと成長してしまった!!

「こんな嬉しいことないわ。明日から学園でもよろしくね。ライラの姉として恥じぬように頑張るわ。」

「ふふふ。もちろん第一王子の婚約者として………でもでしょ。一緒の学園だものね~。あっ、でもまだ婚約発表してないから皆知らないのか。」

そうなんだよね。
婚約の打診は受けたけれど、なかなか会えずに明日の学園入学式を迎える。
受けた後に考えてみると、本当に私でよかったのかな??と疑問……不安………が押し寄せてきた。
この家との繋がりがほしいのなら私ではなく才色兼備の妹のライラの方があってると思う。

「私よりも第一王子の婚約者はライラの方があってるんじゃないかしら!私よりもお似合いだと思うわ。」

とライラに話したことがある。

「ひぃぃぃ。やめてやめてぇぇ。私なんかとても似合わないわ。お姉様だからお似合いなの!!いい?そんなことをミゥ様の前で言ったら駄目だよ!!お姉様のために言ってるの!!」

やたら怯えながら説得されてしまった。
ミゥ様あんなに怯える対象ではないのに………あれからお会いしてないけれど優しくて温かい人だったわ。
ライラにはサミュラお姉様は『(ミゥ様の裏を何も知らないから)幸せね。』と無表情で言われたのがきになったけど、大丈夫よね。

これからライラがいるから学園生活も楽しみだ。
家からも一緒に通えるなんて素敵すぎる。
私の天使、学園で私が守るからね。
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