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2.見た時から
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なんて可愛らしい子だ。
俺より2つくらい下くらいだろうか?
サラサラストーンの綺麗な金髪の髪。
くるりと大きな瞳。
この子は天使か?
いや、母上主催で王宮のお茶会に来てるんだから貴族令嬢だな。
あっ、挨拶にくるぞ。
「王妃様、ご招待誠にありがとうございます。この度初めて娘を連れてきましたの。」
「王妃しゃま、初めまちて。サティア・バーレンともうちます。」
「あら、可愛いこと。溺愛の娘をなかなか見せてくれないんだもの。ようやく連れてきてくれたのね。サティア嬢私こそよろしくね。私の息子達紹介するわ。」
第一王子と第二王子の兄上達が終わり俺の番がきた。
「第三王子のライトだよ。サティア嬢に会えて嬉しいよ。」
サティアの目の前で跪いてまだぷにぷにしている手にチュッとキスをした。
驚いた表情に真っ赤になっていく顔も可愛いなぁ。
もっと見ていたいな……手を離したくないがそうもいかない。
「なになに?ライトがあんな風にするなんて初めて見たぞ。」
「お前、普段は令嬢達を近づけないくせに……気に入ったのか?」
兄上達がにやにやしながら見てくるから
「そうです。サティア・バーレン公爵令嬢は俺のなので手を出さないでくださいね。でないと何をするかわかりませんよ、俺が。」
にっこり微笑みながら実の兄達を牽制する。
兄上達は俺が執着すると大変なことを知っているからか顔をひきつりながら頷いていた。
「あらあらあら、ライトったら相当気に入ったのねサティア嬢のこと。」
これで兄上達を牽制できたとしてこれからやることが出来たな。
ん?
サティア嬢は一人で何処に行こうとしてるんだ?
危ないじゃないか。
あんなに可愛いんだ。
令嬢だけじゃなくここには令息も来ているし目をつけられたら俺が黙ってられない。
「サティア嬢?何処かに行きたいのか?」
人気のない所まできてようやく話しかけてみたが、俺が来ていることに気づかなかったのかビクッと振り返ったサティア嬢がとても可愛かった。
いや、なにしても可愛いんだが。
「あっ、ライト王子しゃま。すみましぇん、退屈でぬけだしちゃいまちた。」
抜け出したこと怒らないのにこんなにビクビクして可愛いなぁ。
「サティア嬢は何歳?」
「よんしゃいになりまちた。」
自慢げに言うサティアが可愛くて……可愛くて食べてしまいたいな。
2つ下か……いいな。
「俺の事どう思う?」
「らっライト王子しゃまは絵本の王子しゃまみたいに素敵なかたでしゅ。」
うーん、あんなキラキラな王子様ではないが、サティア嬢にそう思ってもらえてるならいいな。
抱き抱えてぷにぷにした小さな身体をギュッと抱き締めるとサティア嬢の顔は真っ赤になり瞳をキラキラさせて
「ライト王子しゃまは銀色の髪が光って赤い瞳はとっても綺麗。素敵でしゅ。」
俺の髪を触りながら微笑んで言うサティア嬢が可愛くてたまらない。
ああ、なんて可愛いことを言うんだ。
俺の事を素敵な王子様だなんてサティア嬢くらいだ。
いや、サティア嬢だけになら素敵な王子様になれるな。
俺だけの物だとキスしたいな。
……まだ駄目だ。怯えさせると今後に支障がでる。
「俺がサティア嬢の王子様になってあげる。」
「ほんとにぃ?うれしいでしゅ。サティアの王子しゃま素敵だぁ。」
俺の首に短い腕を回してきて頬にチュッと不意打ちのキスで不覚にも俺の顔が真っ赤だ。
「サティアの王子しゃまになってくれてありがとぉ。」
お礼のキスらしいが誰にでもしてるのか?
考えただけで煮えくり返りそうだ。
「いいか?キスはもうサティア嬢の王子様である俺にしかしてはいけないよ。」
「わかりまちた。」
笑顔で返事をするのが可愛すぎて俺はついサティア嬢の頬を舐める。
意味がわかってないのかにへらと笑ったサティア嬢を見て、今後は影をつけるべきか真剣に悩んだ。
美味しい。
サティア嬢の全身を舐め回したい衝動に駆られ、押さえるのに必死だった。
俺より2つくらい下くらいだろうか?
サラサラストーンの綺麗な金髪の髪。
くるりと大きな瞳。
この子は天使か?
いや、母上主催で王宮のお茶会に来てるんだから貴族令嬢だな。
あっ、挨拶にくるぞ。
「王妃様、ご招待誠にありがとうございます。この度初めて娘を連れてきましたの。」
「王妃しゃま、初めまちて。サティア・バーレンともうちます。」
「あら、可愛いこと。溺愛の娘をなかなか見せてくれないんだもの。ようやく連れてきてくれたのね。サティア嬢私こそよろしくね。私の息子達紹介するわ。」
第一王子と第二王子の兄上達が終わり俺の番がきた。
「第三王子のライトだよ。サティア嬢に会えて嬉しいよ。」
サティアの目の前で跪いてまだぷにぷにしている手にチュッとキスをした。
驚いた表情に真っ赤になっていく顔も可愛いなぁ。
もっと見ていたいな……手を離したくないがそうもいかない。
「なになに?ライトがあんな風にするなんて初めて見たぞ。」
「お前、普段は令嬢達を近づけないくせに……気に入ったのか?」
兄上達がにやにやしながら見てくるから
「そうです。サティア・バーレン公爵令嬢は俺のなので手を出さないでくださいね。でないと何をするかわかりませんよ、俺が。」
にっこり微笑みながら実の兄達を牽制する。
兄上達は俺が執着すると大変なことを知っているからか顔をひきつりながら頷いていた。
「あらあらあら、ライトったら相当気に入ったのねサティア嬢のこと。」
これで兄上達を牽制できたとしてこれからやることが出来たな。
ん?
サティア嬢は一人で何処に行こうとしてるんだ?
危ないじゃないか。
あんなに可愛いんだ。
令嬢だけじゃなくここには令息も来ているし目をつけられたら俺が黙ってられない。
「サティア嬢?何処かに行きたいのか?」
人気のない所まできてようやく話しかけてみたが、俺が来ていることに気づかなかったのかビクッと振り返ったサティア嬢がとても可愛かった。
いや、なにしても可愛いんだが。
「あっ、ライト王子しゃま。すみましぇん、退屈でぬけだしちゃいまちた。」
抜け出したこと怒らないのにこんなにビクビクして可愛いなぁ。
「サティア嬢は何歳?」
「よんしゃいになりまちた。」
自慢げに言うサティアが可愛くて……可愛くて食べてしまいたいな。
2つ下か……いいな。
「俺の事どう思う?」
「らっライト王子しゃまは絵本の王子しゃまみたいに素敵なかたでしゅ。」
うーん、あんなキラキラな王子様ではないが、サティア嬢にそう思ってもらえてるならいいな。
抱き抱えてぷにぷにした小さな身体をギュッと抱き締めるとサティア嬢の顔は真っ赤になり瞳をキラキラさせて
「ライト王子しゃまは銀色の髪が光って赤い瞳はとっても綺麗。素敵でしゅ。」
俺の髪を触りながら微笑んで言うサティア嬢が可愛くてたまらない。
ああ、なんて可愛いことを言うんだ。
俺の事を素敵な王子様だなんてサティア嬢くらいだ。
いや、サティア嬢だけになら素敵な王子様になれるな。
俺だけの物だとキスしたいな。
……まだ駄目だ。怯えさせると今後に支障がでる。
「俺がサティア嬢の王子様になってあげる。」
「ほんとにぃ?うれしいでしゅ。サティアの王子しゃま素敵だぁ。」
俺の首に短い腕を回してきて頬にチュッと不意打ちのキスで不覚にも俺の顔が真っ赤だ。
「サティアの王子しゃまになってくれてありがとぉ。」
お礼のキスらしいが誰にでもしてるのか?
考えただけで煮えくり返りそうだ。
「いいか?キスはもうサティア嬢の王子様である俺にしかしてはいけないよ。」
「わかりまちた。」
笑顔で返事をするのが可愛すぎて俺はついサティア嬢の頬を舐める。
意味がわかってないのかにへらと笑ったサティア嬢を見て、今後は影をつけるべきか真剣に悩んだ。
美味しい。
サティア嬢の全身を舐め回したい衝動に駆られ、押さえるのに必死だった。
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