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7.結婚したい
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「婚約者ではなく早くサティアと結婚したい」
家族団欒の最中に思ったことを口にした俺の発言に第一王子と第二王子の兄達は食べている手を一斉に止め俺を見る。
「あらあらあら、ライト声に本音が漏れてるわ。」
困った子ね~と笑いながら母上は言ってくるが、父上は困った顔をしている。
「すみません、つい本音が漏れてしまいました。」
「お前がサティア嬢を溺愛してるのはわかるがまだデビュタント前のご令嬢だ。せめてそれまで待てぬのか?」
「デビュタント……ですか。ご令嬢にとってもちろん大事なことはわかってますが、デビュタントすれば令息達の目にもとまる。浅はかな考えで俺のサティアに近づく令息達がいると俺の心は穏やかにはいられないので命の保証は出来ませんが、国王である父上がそういうのなら仕方ありませんね。」
賑やかに告げる俺の言葉に父上も兄上達も真っ青になってるがわかってたことだろうと呆れてしまう。
「ふふふ。困ったわねぇ~サティア嬢はライトに想われて幸せね。」
端からみたら異常だと思うはずが、母上だけは俺の溺愛ぶりを嬉しそうに話す辺り大物だな。
「………ライトがサティア嬢との結婚を望む気持ちはわかった。お互い想いあっているのは見てとれる。前代未聞ではあるがサティア嬢のデビュタントの時に結婚の正式発表としよう。」
「父上の理解に感謝します。」
国王である父上に了承され、サティアとの結婚が早くなることを考えると満面の笑みになる。
「ライトが嬉しそうでなによりだわ。」
俺の顔をみた母上が微笑み敵わないなと改めて思う。
父上と兄達は固い笑みを浮かべながら身体が震えているが、今さらだろ。
「それから、デビュタントに結婚まで時間がないので、もっとお互いを知るために会う機会を増やします。さての王城へ入る許可が欲しいです。」
「………わかった。バーレン公爵には私から伝えよう。」
これで不安材料は一つ減ったな。
早くサティアを俺の膝の上に跨がせたい。
「なんですと?こっ国王陛下許可したのですか?」
「仕方なかろう……我が息子ながらライトは恐ろしい。サティア嬢のことになると更にヤバさが倍増するのだ。結婚を延ばそうものなら国がなくなってしまうかもしれぬ。」
「そんっ……。」
今までのサティアへの執着を思い起こしそんなわけないとは言えなかった。
顔色が悪い国王陛下を見るとライト王子から何か言われたのだろう。
「ライトには感情がないと心配していたが、人を愛することが出来て嬉しくはあるが執着がとんでもなく激しくてな。サティア嬢がいるからライトも大人しいんだ。国のために……わかってくれ。」
「サティアのデビュタントまで一年もありません。」
かわいいかわいい我が子がこんなに早く親元から離れるなんて想像してなかった。
サティアのことを想ってくれてるのは親としてありがたいが……早すぎる。
サティア………私のかわいいサティア………。
「さらにだが、交流と王子妃教育のためサティア嬢を王城へ通わせてもらう。」
国王陛下の最後の言葉に打ちのめされたのは言うまでもない。
「ふぇ!?」
サティアの驚き方が可愛い。
「俺のお嫁さんになってくれる?」
サティアの大きな瞳を見つめると、だんだん顔が真っ赤になってくりくりした瞳が潤んでいく。
可愛い。の一言だ。
恥ずかしがるサティアを膝の上に股がらせ目の前に豊満に育ったサティアの胸があり顔を上げればポロリと涙をこぼしている可愛い顔がある。
ここは天国か。
「はい、嬉しい。サティアの夢はライト様のお嫁さんになることです。大好き。」
ああ、なんて可愛いことを言うんだ。
おかげで俺の理性が飛んでしまって優しく出来なくなる。
「俺もサティアのことが好きだよ。」
サティアが嬉しそうに抱きついて豊満な胸に顔が包まれる。
はぁ……サティア俺を煽るな。
ドレスの上からでも想像よりも柔らかいサティアを感じて限界だ。
家族団欒の最中に思ったことを口にした俺の発言に第一王子と第二王子の兄達は食べている手を一斉に止め俺を見る。
「あらあらあら、ライト声に本音が漏れてるわ。」
困った子ね~と笑いながら母上は言ってくるが、父上は困った顔をしている。
「すみません、つい本音が漏れてしまいました。」
「お前がサティア嬢を溺愛してるのはわかるがまだデビュタント前のご令嬢だ。せめてそれまで待てぬのか?」
「デビュタント……ですか。ご令嬢にとってもちろん大事なことはわかってますが、デビュタントすれば令息達の目にもとまる。浅はかな考えで俺のサティアに近づく令息達がいると俺の心は穏やかにはいられないので命の保証は出来ませんが、国王である父上がそういうのなら仕方ありませんね。」
賑やかに告げる俺の言葉に父上も兄上達も真っ青になってるがわかってたことだろうと呆れてしまう。
「ふふふ。困ったわねぇ~サティア嬢はライトに想われて幸せね。」
端からみたら異常だと思うはずが、母上だけは俺の溺愛ぶりを嬉しそうに話す辺り大物だな。
「………ライトがサティア嬢との結婚を望む気持ちはわかった。お互い想いあっているのは見てとれる。前代未聞ではあるがサティア嬢のデビュタントの時に結婚の正式発表としよう。」
「父上の理解に感謝します。」
国王である父上に了承され、サティアとの結婚が早くなることを考えると満面の笑みになる。
「ライトが嬉しそうでなによりだわ。」
俺の顔をみた母上が微笑み敵わないなと改めて思う。
父上と兄達は固い笑みを浮かべながら身体が震えているが、今さらだろ。
「それから、デビュタントに結婚まで時間がないので、もっとお互いを知るために会う機会を増やします。さての王城へ入る許可が欲しいです。」
「………わかった。バーレン公爵には私から伝えよう。」
これで不安材料は一つ減ったな。
早くサティアを俺の膝の上に跨がせたい。
「なんですと?こっ国王陛下許可したのですか?」
「仕方なかろう……我が息子ながらライトは恐ろしい。サティア嬢のことになると更にヤバさが倍増するのだ。結婚を延ばそうものなら国がなくなってしまうかもしれぬ。」
「そんっ……。」
今までのサティアへの執着を思い起こしそんなわけないとは言えなかった。
顔色が悪い国王陛下を見るとライト王子から何か言われたのだろう。
「ライトには感情がないと心配していたが、人を愛することが出来て嬉しくはあるが執着がとんでもなく激しくてな。サティア嬢がいるからライトも大人しいんだ。国のために……わかってくれ。」
「サティアのデビュタントまで一年もありません。」
かわいいかわいい我が子がこんなに早く親元から離れるなんて想像してなかった。
サティアのことを想ってくれてるのは親としてありがたいが……早すぎる。
サティア………私のかわいいサティア………。
「さらにだが、交流と王子妃教育のためサティア嬢を王城へ通わせてもらう。」
国王陛下の最後の言葉に打ちのめされたのは言うまでもない。
「ふぇ!?」
サティアの驚き方が可愛い。
「俺のお嫁さんになってくれる?」
サティアの大きな瞳を見つめると、だんだん顔が真っ赤になってくりくりした瞳が潤んでいく。
可愛い。の一言だ。
恥ずかしがるサティアを膝の上に股がらせ目の前に豊満に育ったサティアの胸があり顔を上げればポロリと涙をこぼしている可愛い顔がある。
ここは天国か。
「はい、嬉しい。サティアの夢はライト様のお嫁さんになることです。大好き。」
ああ、なんて可愛いことを言うんだ。
おかげで俺の理性が飛んでしまって優しく出来なくなる。
「俺もサティアのことが好きだよ。」
サティアが嬉しそうに抱きついて豊満な胸に顔が包まれる。
はぁ……サティア俺を煽るな。
ドレスの上からでも想像よりも柔らかいサティアを感じて限界だ。
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