【完結&番外編追加】変態第三王子は初恋を実らせる

MAYY

文字の大きさ
10 / 12

9.サティア目線

しおりを挟む
「サティアのおうじしゃまはライトしゃまっていうの。」

王城でライト様と出会って以来、家の中でもお父様とお母様に毎日言っていた言葉。

「まあまあまあ、サティアはライト殿下を気に入ったのね。サティアの読む本にでてくる王子様みたいだったわ。」

「ふむ……ライト殿下か。王子達の中でも飛び抜けて頭角があるお方だ。ただ人間味がある感じがしないのが心配だな。サティアを大事にしてくれるか。。」

おとうしゃま、大丈夫でしゅ。
ライトしゃまはとても素敵な王子しゃまだから。






「なんてことだ。数日周期でサティアにライト王子が会いに来るんだが。ライト王子も暇ではないはずなのに何故だ。」

「ふふふ。サティアのことがライト王子も気に入ったのね。よかったじゃない。見たでしょう、ライト王子が会いに来るとサティアがとても喜ぶ姿を。」

お父様は恐ろしい頻度で会いに来るライト王子様に焦ってた。
ね、心配いらないでしょう。
ライト王子様は素敵なサティアの王子様なの。



外交?でライト様が遠くにお仕事にいっちゃうと会いに来てくれたときに教えてくれた。
難しいことはわからないけど、何日も会えなくなることはわかる。


寂しい。


「寂しいです………考えただけで寂しいですが、お仕事頑張ってください。」

「サティア、泣きそうな顔しないで。すぐに帰ってくるよ。あれ?汗かいてる?」

慰めるために私の頭を触ったライト様が汗に気づいて恥ずかしくて恥ずかしくて別の意味で涙がでそうだ。

「あっははい。ライト様が来たと聞いて走ってきたので………はしたなくて嫌いにならないで。」

嫌われたら生きていけない。

「嫌いになるわけないじゃないか。急いで会いに来てくれてありがとう。サティアは優しいね。」

微笑みながら自分のハンカチで汗を拭いてくれるライト様。
ライト様の方が優しすぎます。

ライト様が戻られるまで自分磨きを頑張ろう。
立派な淑女になって隣に立てるように。




こんな嬉しいことが起こるなんて幸せだ。
今ライト様がお父様と話をして正式な婚約者となったと言ってくれた。
望んでたこと……叶うか不安な毎日だったからとても嬉しい。
婚約者になったことで私の部屋に来てくれたライト王子様。

ファーストキスは想像してたようにライト様の唇が柔らかかった。
もっと激しいことって??
これ以上気持ちがよくなるってこと?

成長してわかったことは、ライト様がどの王子様よりも素敵な王子様で、ずば抜けて政治や武術、剣術に長けてるし容姿端麗であること……は不敬に当たるから心の中でだけで思ってるけど、絶対に他の令嬢も好きになっちゃう。

ライト様とキスをしてからあの感触と間近で見たライト様の微笑みが頭から離れない。
私こんな子だったんだ。
もっともっとライト様に触れたいなんて……はしたないと思われちゃうかな。

ライト様に近づいたらもう離れたくないとずっと抱きついてしまいそう。
こんな気持ち気づかれると引かれちゃう。


「ライト様大好き。」

自然と口に出してしまった言葉にライト様がとても嬉しそうな顔をしたからこれから何度でも言おう。
思ったことを素直に伝えて私だけのライト様が見れるのなら恥も捨てる。

プロポーズのような言葉を貰って、本当にライト様と結婚できるんだと心から嬉しい。


ライト様に素肌を見せるのはとても恥ずかしかったけど、成長した……私を見て欲しい。
あなたのためにいつも磨いてる私を見て欲しい。

あまりにも気持ちよくて恥ずかしいけど離れたくなくて


「もっとして欲しい。ライト様好き好き好き。」

「サティア煽るなよ。優しく出来ないじゃないか。」

「ライト様になら何されてもいい。」

「サティア…。」

甘く名前を呼ばれてそれだけで気持ちがよくなる。
ライト様が私のことを求めてるのが嬉しい。

私は何も知らなくて……ライト様も気持ちよくなるのかわからかくて、、無知すぎる。

「私勉強しなきゃ。ライト様にも気持ちよくなってもらいたい。」

「勉強?しなくていい。俺が全て教えて上げるから。」

「わかりました。ライト様が気持ちよくなるところを教えて。」

私の胸を揉みながらキスをするライト様にいつもの余裕がないように見えた。
瞳は少し潤んでいて色気が駄々漏れで男の人でもこんなに色気がでるんだと初めて知った。

「なら、ここ触ってくれる?」

私の手をそっとズボンの所に誘導してなんだろう??
ライト様のズボンキツそうだ。
首をかしげながら不思議に膨らみを触ってると

「キツそうだろ?ズボンを脱がせてくれ。」

「はっはい。」

まさかズボンを脱がして?といわれると思ってなくてビックリした。
こんなことしたことなくて震える手でそっとカチャカチャとベルトを外していく。





一言で言えば、凄かった。
無知って怖いと改めて思った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

すべてはあなたの為だった~狂愛~

矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。 愛しているのは君だけ…。 大切なのも君だけ…。 『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』 ※設定はゆるいです。 ※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。

王子の婚約者は逃げた

ましろ
恋愛
王太子殿下の婚約者が逃亡した。 13歳で婚約し、順調に王太子妃教育も進み、あと半年で結婚するという時期になってのことだった。 「内密に頼む。少し不安になっただけだろう」 マクシミリアン王子は周囲をそう説得し、秘密裏にジュリエットの捜索を命じた。 彼女はなぜ逃げたのか? それは─── ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。

悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。

香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。 皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。 さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。 しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。 それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

噂の聖女と国王陛下 ―婚約破棄を願った令嬢は、溺愛される

柴田はつみ
恋愛
幼い頃から共に育った国王アランは、私にとって憧れであり、唯一の婚約者だった。 だが、最近になって「陛下は聖女殿と親しいらしい」という噂が宮廷中に広まる。 聖女は誰もが認める美しい女性で、陛下の隣に立つ姿は絵のようにお似合い――私など必要ないのではないか。 胸を締め付ける不安に耐えかねた私は、ついにアランへ婚約破棄を申し出る。 「……私では、陛下の隣に立つ資格がありません」 けれど、返ってきたのは予想外の言葉だった。 「お前は俺の妻になる。誰が何と言おうと、それは変わらない」 噂の裏に隠された真実、幼馴染が密かに抱き続けていた深い愛情―― 一度手放そうとした運命の絆は、より強く絡み合い、私を逃がさなくなる。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

処理中です...