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15 シンシア嬢
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わたくしの話は、どうやらボブバージル様にはご負担をかけているようです。しかし、ボブバージル様は、お話を続行されることをお望みになりました。
「わかりましたわ。おつらくなったら、休憩いたしましょう。いつでも言ってくださいませね」
ボブバージル様が頷かれましたので、続けることになりました。
「確かに、ダリアナ嬢やシンシア嬢の時は、夢であっても顔がはっきり見えていたのに、パティリアーナ嬢のお顔は知らなかったのです。てすから、兄に、コレッティーヌ嬢とパティリアーナ嬢、どちらのご令嬢が王女殿下であるのか確認しました」
ボブバージル様は濡れたタオルで額を冷やしながら、言葉を紡ぎます。仮説が濃厚かもしれませんわね。
「パティリアーナ様のお話は、映像やコミックつまり『絵』ですわね、そういうものにはなっていないと思います。小説だけのお話ですので、お顔であるとかドレスであるとかは、それぞれ読み手の想像ですのよ。なので、ボブバージル様の夢ではお顔が無いのだろうと思ったのです」
ボブバージル様は小さく頷かれました。目は虚ろに見えますが、それは目眩に堪えていらっしゃるだけで、頭はフル回転なさっているのでしょう。
「わたくしは小説で、コンラッド王子殿下が噴水前のベンチや自習室でパティリアーナ様との交流を深められることを知っておりましたの。それで、お二人の交流を止めるために行動したのです。
そして、そこにはいつもボブバージル様がおりましたの。さらには、わたくしと何の打ち合わせもなく、わたくしと同じ目的をお持ちになっていらっしゃった」
わたくしもみなさまも、息を1つ飲みました。
「ですので、ボブバージル様を『転生者』であると判断いたしましたの」
ボブバージル様は、納得したというように小さく何度か頷いておられます。
「元の話ってどういうのなの?」
セオドア様は眉間に皺を寄せて、お聞きになります。納得したくてもできない部分はあって当然です。
「シンシアが学園で誰かと恋愛する疑似体験のお話ですわ」
わたくしは『ゲーム』についてを、うまく説明する自信はなかったので、そのへんを曖昧にしてお話することにしました。『お話』としておけば、それが『ゲーム』でも、『小説』でも、『コミック』でも問題はありませんでしょう。
「シンシアについては、2つのお話が有名のようですわ。シンシアが……ふっ、経験してらっしゃいますよね。ここにいるみなさんのどなかと恋仲になるお話。もう一つは、シンシアが恋仲にならずになんらかの罰を受けるお話です」
4人のみなさまは顔を合わせております。現在の学園の状況や、マーシャ様が『残念ながらが学園を去らざるをえなかったご令嬢もいらっしゃいました』とおっしゃっておいでですので、後者となったのでしょう。
「残念ながら、わたくしの前世者は『シンシアが罰を受ける』お話は内容を全く知らないらしく、わたくしは詳しくは知りませんの。『シンシアが恋仲になる』お話も、あまり詳しくありませんわ」
『はるか』は、その前から『ゲーム』のやりすぎとやらで、ご両親から叱責を受けていて、その『ゲーム』ができなかったようですの。あらすじを知っているだけのようです。
「本当に、知っているんだね………。シンシア嬢がこの学園にいたことなどは、調べればわかることだろう。だけど、シンシア嬢の恋仲の狙いが、実は僕たち4人だったことを知っている者は少ないんだ。そして、知っている者は、みな口が固い」
ウォルバック様は、やはり今までわたくしの話に疑いがあったのでしょう。知られていないはずの話をわたくしがしたことに驚いて、やっと納得されたようです。
「ふふふ、シンシアは、よほどモテたようですわね。頭が良くて、天真爛漫で、ボディータッチかしら?」
わたくしの言葉にみなさま驚かれます。これは『はるかの知識』では『テンプレ』といって、当然のことのようですの。
「会ったのですか?」
コンラッド王子殿下の声が少し震えておりました。
「いえ。お話では、シンシアの性格としてそう決められているようです。誰にでも優しくみんなにモテるシンシア。それにヤキモチをやくご令嬢という設定のようですわ」
みなさまには思い当たるところがあるようです。『テンプレ』怖い怖い。
「どなたも恋をなさらなかったなんて、ボブバージル様の夢は優秀ですのね」
セオドア様が、頭を縦に何度もお振りになっております。ボブバージル様のおかげで婚約者様と上手くいっておられるのでしょう。ウォルバック様も苦笑いですわね。ボブバージル様にご迷惑でもおかけしたのかしら?
「ダリアナ嬢については?」
コンラッド殿下はわたくしを見ることなく、ボブバージル様を見たまま質問なさいました。
「先程も申しましたように、わたくしの前世者は若干12歳でございました。ボブバージル様を含めたお話が『いくつかある』ということは知っておりますが、記憶に残るほどのものは、この『パティリアーナ様のお話』だけですの。また、わたくしと『同化』つまり、前世者の記憶がわたくしの中に入ってから、すでに6年近くになりますので、前世の記憶も定かではございませんの。
みなさまも幼き頃のことをすべて覚えていらっしゃるわけではありませんでしょう?」
みなさまは小さく頷いてくださいました。
「ですから、ダリアナという方については、何も存じ上げませんわ」
「これから、どのようになっていくとお考えですか?」
ウォルバック様はメモを取りながらも、前向きに考えていらっしゃいます。
「申し訳ありませんが、これ以上は、わかりませんわ。それに、こうしてコンラッド王子殿下とパティリアーナ様の出会いを邪魔してしまいましたので、わたくしの前世の記憶など、すでに役にたつものはないと思いますわ。記憶が定かでなくなっているというのもありますし」
わたくしはこれ以上はわからないと強調し、困り顔でみなさんを見ました。
「それならば、先程のコレッティーヌ嬢の条件、『コレッティーヌ嬢の秘密はここだけのものである』というのは、守れますよ。3人もそれでいいな」
ウォルバック様のご意見をみなさまも納得してくださり、わたくしは一安心いたしました。
「バージルについても、『前世』や『転生者』という言葉は、ここだけの話にしよう。バージルは『不思議な夢を見る』他の者にはそれで充分だし、知っている者はそれで協力してくれているのだから、な」
コンラッド王子殿下もうまく受け入れてくれたようでよかったですわ。
「そうだ。私はシンシア嬢と話をしていると頭痛がして考えが鈍ったのです。理由は思い当たりますか?」
「おっ!それなら、僕もだ!先程の自習室で、パティリアーナ嬢がキラキラして見えて、望んでいないのに、引き込まれそうになったのだ」
ウォルバック様もコンラッド王子殿下も苦労なさっていらっしゃいますのね。
「それは、物語の『強制力』と言われるものかもしれませんわね」
「強制的に好きにさせられるのか?」
セオドア様は目を丸くしておられます。
「それに近いことが起きていると思われますわ。これもあくまでも仮説ですけれど、ボブバージル様が前世でお知りになったお話に近づけようと何かしらの力が働いているかもしれません」
「そんな、そんな力に勝てるのか……」
ウォルバック様が不安そうなお顔をなさいました。
「ウォル!今のところ、勝ててるだろう!」
セオドア様はウォルバック様の肩を抱かれました。
「そうだぞ。確かにウォルだけなら、シンシア嬢に引き込まれたかもしれないが、バージルが助けてくれたのだ。
僕も今朝、パティリアーナ嬢に引き込まれそうになったのをウォルが助けてくれたじゃないか。
みんなでなら、抗えるってことは証明できている」
コンラッド王子殿下が力強く声をおかけになりました。それにはみなさまが安堵されております。さすがに王族ですわ。そういうお力がありますのね。
「ところで、コレッティーヌ嬢は、どうしてパティリアーナ嬢とコンラッドの出会いの邪魔をしたのですか?」
ウォルバック様の鋭いツッコミに少したじろぎました。そのタイミングでメイドがランチの用意を始めてくださり、話は一旦中断となりました。
わたくしが転落没落修道院になってしまうかもしれないことを、みなさんに相談すれば回避できるかもしれませんわ。この短い時間で、わたくしはきちんと考えねばなりません。
「わかりましたわ。おつらくなったら、休憩いたしましょう。いつでも言ってくださいませね」
ボブバージル様が頷かれましたので、続けることになりました。
「確かに、ダリアナ嬢やシンシア嬢の時は、夢であっても顔がはっきり見えていたのに、パティリアーナ嬢のお顔は知らなかったのです。てすから、兄に、コレッティーヌ嬢とパティリアーナ嬢、どちらのご令嬢が王女殿下であるのか確認しました」
ボブバージル様は濡れたタオルで額を冷やしながら、言葉を紡ぎます。仮説が濃厚かもしれませんわね。
「パティリアーナ様のお話は、映像やコミックつまり『絵』ですわね、そういうものにはなっていないと思います。小説だけのお話ですので、お顔であるとかドレスであるとかは、それぞれ読み手の想像ですのよ。なので、ボブバージル様の夢ではお顔が無いのだろうと思ったのです」
ボブバージル様は小さく頷かれました。目は虚ろに見えますが、それは目眩に堪えていらっしゃるだけで、頭はフル回転なさっているのでしょう。
「わたくしは小説で、コンラッド王子殿下が噴水前のベンチや自習室でパティリアーナ様との交流を深められることを知っておりましたの。それで、お二人の交流を止めるために行動したのです。
そして、そこにはいつもボブバージル様がおりましたの。さらには、わたくしと何の打ち合わせもなく、わたくしと同じ目的をお持ちになっていらっしゃった」
わたくしもみなさまも、息を1つ飲みました。
「ですので、ボブバージル様を『転生者』であると判断いたしましたの」
ボブバージル様は、納得したというように小さく何度か頷いておられます。
「元の話ってどういうのなの?」
セオドア様は眉間に皺を寄せて、お聞きになります。納得したくてもできない部分はあって当然です。
「シンシアが学園で誰かと恋愛する疑似体験のお話ですわ」
わたくしは『ゲーム』についてを、うまく説明する自信はなかったので、そのへんを曖昧にしてお話することにしました。『お話』としておけば、それが『ゲーム』でも、『小説』でも、『コミック』でも問題はありませんでしょう。
「シンシアについては、2つのお話が有名のようですわ。シンシアが……ふっ、経験してらっしゃいますよね。ここにいるみなさんのどなかと恋仲になるお話。もう一つは、シンシアが恋仲にならずになんらかの罰を受けるお話です」
4人のみなさまは顔を合わせております。現在の学園の状況や、マーシャ様が『残念ながらが学園を去らざるをえなかったご令嬢もいらっしゃいました』とおっしゃっておいでですので、後者となったのでしょう。
「残念ながら、わたくしの前世者は『シンシアが罰を受ける』お話は内容を全く知らないらしく、わたくしは詳しくは知りませんの。『シンシアが恋仲になる』お話も、あまり詳しくありませんわ」
『はるか』は、その前から『ゲーム』のやりすぎとやらで、ご両親から叱責を受けていて、その『ゲーム』ができなかったようですの。あらすじを知っているだけのようです。
「本当に、知っているんだね………。シンシア嬢がこの学園にいたことなどは、調べればわかることだろう。だけど、シンシア嬢の恋仲の狙いが、実は僕たち4人だったことを知っている者は少ないんだ。そして、知っている者は、みな口が固い」
ウォルバック様は、やはり今までわたくしの話に疑いがあったのでしょう。知られていないはずの話をわたくしがしたことに驚いて、やっと納得されたようです。
「ふふふ、シンシアは、よほどモテたようですわね。頭が良くて、天真爛漫で、ボディータッチかしら?」
わたくしの言葉にみなさま驚かれます。これは『はるかの知識』では『テンプレ』といって、当然のことのようですの。
「会ったのですか?」
コンラッド王子殿下の声が少し震えておりました。
「いえ。お話では、シンシアの性格としてそう決められているようです。誰にでも優しくみんなにモテるシンシア。それにヤキモチをやくご令嬢という設定のようですわ」
みなさまには思い当たるところがあるようです。『テンプレ』怖い怖い。
「どなたも恋をなさらなかったなんて、ボブバージル様の夢は優秀ですのね」
セオドア様が、頭を縦に何度もお振りになっております。ボブバージル様のおかげで婚約者様と上手くいっておられるのでしょう。ウォルバック様も苦笑いですわね。ボブバージル様にご迷惑でもおかけしたのかしら?
「ダリアナ嬢については?」
コンラッド殿下はわたくしを見ることなく、ボブバージル様を見たまま質問なさいました。
「先程も申しましたように、わたくしの前世者は若干12歳でございました。ボブバージル様を含めたお話が『いくつかある』ということは知っておりますが、記憶に残るほどのものは、この『パティリアーナ様のお話』だけですの。また、わたくしと『同化』つまり、前世者の記憶がわたくしの中に入ってから、すでに6年近くになりますので、前世の記憶も定かではございませんの。
みなさまも幼き頃のことをすべて覚えていらっしゃるわけではありませんでしょう?」
みなさまは小さく頷いてくださいました。
「ですから、ダリアナという方については、何も存じ上げませんわ」
「これから、どのようになっていくとお考えですか?」
ウォルバック様はメモを取りながらも、前向きに考えていらっしゃいます。
「申し訳ありませんが、これ以上は、わかりませんわ。それに、こうしてコンラッド王子殿下とパティリアーナ様の出会いを邪魔してしまいましたので、わたくしの前世の記憶など、すでに役にたつものはないと思いますわ。記憶が定かでなくなっているというのもありますし」
わたくしはこれ以上はわからないと強調し、困り顔でみなさんを見ました。
「それならば、先程のコレッティーヌ嬢の条件、『コレッティーヌ嬢の秘密はここだけのものである』というのは、守れますよ。3人もそれでいいな」
ウォルバック様のご意見をみなさまも納得してくださり、わたくしは一安心いたしました。
「バージルについても、『前世』や『転生者』という言葉は、ここだけの話にしよう。バージルは『不思議な夢を見る』他の者にはそれで充分だし、知っている者はそれで協力してくれているのだから、な」
コンラッド王子殿下もうまく受け入れてくれたようでよかったですわ。
「そうだ。私はシンシア嬢と話をしていると頭痛がして考えが鈍ったのです。理由は思い当たりますか?」
「おっ!それなら、僕もだ!先程の自習室で、パティリアーナ嬢がキラキラして見えて、望んでいないのに、引き込まれそうになったのだ」
ウォルバック様もコンラッド王子殿下も苦労なさっていらっしゃいますのね。
「それは、物語の『強制力』と言われるものかもしれませんわね」
「強制的に好きにさせられるのか?」
セオドア様は目を丸くしておられます。
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「そんな、そんな力に勝てるのか……」
ウォルバック様が不安そうなお顔をなさいました。
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セオドア様はウォルバック様の肩を抱かれました。
「そうだぞ。確かにウォルだけなら、シンシア嬢に引き込まれたかもしれないが、バージルが助けてくれたのだ。
僕も今朝、パティリアーナ嬢に引き込まれそうになったのをウォルが助けてくれたじゃないか。
みんなでなら、抗えるってことは証明できている」
コンラッド王子殿下が力強く声をおかけになりました。それにはみなさまが安堵されております。さすがに王族ですわ。そういうお力がありますのね。
「ところで、コレッティーヌ嬢は、どうしてパティリアーナ嬢とコンラッドの出会いの邪魔をしたのですか?」
ウォルバック様の鋭いツッコミに少したじろぎました。そのタイミングでメイドがランチの用意を始めてくださり、話は一旦中断となりました。
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