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出会い
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だだっ広い部屋に僕一人。蓮花ちゃんがいた時は、あまり気にしていなかったが、この部屋は一人で過ごすには余りにも広すぎる。金欠大学生だったため、僕は古い1LDKのアパートに住んでいた。だから、こういった広くて豪華な部屋は落ち着かないし、その上、スマホは圏外で、とにかくやることがない。すぐに戻ってくると言って蓮花ちゃんは出ていったが、何分程度で戻ってくるんだろう。鬼と人間の時間感覚は同じなのだろうか。考えれば考えるほど、どんどん不安になってくる。
「鬼の王様ってどんな人だろ。」
何を考えても不安になるので、僕は、今から会うであろう洸牙という男について考えてみることにした。金棒を持ったアフロでちょっと太っている大男というのが僕の中での鬼のイメージだ。昔おばあちゃんが読んでくれた絵本に出てくる鬼は、みんなそういう鬼だった。でも、蓮花ちゃんは洸牙という鬼のことを「とにかくカッコイイ」と熱弁していたし、蓮花ちゃん自身も、僕たちの世界にいる少女となんら変わりない容姿、いや、僕たちの世界なら美少女と分類されるくらい可愛い見た目をしている。蓮花ちゃんの言うように、洸牙という人物は、僕の想像の中の鬼の容貌と反して、物凄くイケてるのかもしれない。少しだけ洸牙という人物に会えることを楽しみにしている自分がいることに気付き、苦笑いする。僕はこんなにも危機感のない人間だっただろうか。自分の身に何が起きてもおかしくない状況なのだから、本来なら、もっと萎縮して、緊張するべきなんだろう。
「でも、もう足掻いたって仕方ないじゃん。せめて洸牙さんが優しい鬼だったらいいのに。」
そうだ、容姿云々よりも、何よりも大事なのは性格なのだ。急に人間界から、"美味しい"という訳の分からない理由で、妖の世界に連れてこられた哀れな僕に、少しでも情けをかけてくれる鬼なら。いやでも僕を連れ去れと命令したのは、他でもない洸牙という鬼なのだ。優しい鬼なわけが無い。やはり僕は、洸牙という鬼に食われながら、ジワジワと死んでいくのだろうか。
「なにしてるの~?」
「うわっ!!!!!!」
音も立てずに、目の前に急に現れた蓮花ちゃんに話しかけられ腰を抜かしてしまう。てっきり、ドアから入ってくるものだとばかり思っていたから本当に驚いた。
「びっくりしたよ。急に現れるから。」
「あーーごめんごめん。洸牙の屋敷内だったら、蓮花達家来はワープできるから。驚かしちゃったね。」
ワープ。ワープ。ワープ。ああ、ここは僕たちの世界じゃないんだと改めて実感させられる言葉。
「さあ!!!!お待ちかね!!洸牙とお兄ちゃんのご対面だよ!!」
蓮花ちゃんがそういった途端、部屋のドアが開く音がした。
「鬼の王様ってどんな人だろ。」
何を考えても不安になるので、僕は、今から会うであろう洸牙という男について考えてみることにした。金棒を持ったアフロでちょっと太っている大男というのが僕の中での鬼のイメージだ。昔おばあちゃんが読んでくれた絵本に出てくる鬼は、みんなそういう鬼だった。でも、蓮花ちゃんは洸牙という鬼のことを「とにかくカッコイイ」と熱弁していたし、蓮花ちゃん自身も、僕たちの世界にいる少女となんら変わりない容姿、いや、僕たちの世界なら美少女と分類されるくらい可愛い見た目をしている。蓮花ちゃんの言うように、洸牙という人物は、僕の想像の中の鬼の容貌と反して、物凄くイケてるのかもしれない。少しだけ洸牙という人物に会えることを楽しみにしている自分がいることに気付き、苦笑いする。僕はこんなにも危機感のない人間だっただろうか。自分の身に何が起きてもおかしくない状況なのだから、本来なら、もっと萎縮して、緊張するべきなんだろう。
「でも、もう足掻いたって仕方ないじゃん。せめて洸牙さんが優しい鬼だったらいいのに。」
そうだ、容姿云々よりも、何よりも大事なのは性格なのだ。急に人間界から、"美味しい"という訳の分からない理由で、妖の世界に連れてこられた哀れな僕に、少しでも情けをかけてくれる鬼なら。いやでも僕を連れ去れと命令したのは、他でもない洸牙という鬼なのだ。優しい鬼なわけが無い。やはり僕は、洸牙という鬼に食われながら、ジワジワと死んでいくのだろうか。
「なにしてるの~?」
「うわっ!!!!!!」
音も立てずに、目の前に急に現れた蓮花ちゃんに話しかけられ腰を抜かしてしまう。てっきり、ドアから入ってくるものだとばかり思っていたから本当に驚いた。
「びっくりしたよ。急に現れるから。」
「あーーごめんごめん。洸牙の屋敷内だったら、蓮花達家来はワープできるから。驚かしちゃったね。」
ワープ。ワープ。ワープ。ああ、ここは僕たちの世界じゃないんだと改めて実感させられる言葉。
「さあ!!!!お待ちかね!!洸牙とお兄ちゃんのご対面だよ!!」
蓮花ちゃんがそういった途端、部屋のドアが開く音がした。
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