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僕のこと
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鬼に手を繋がれたまま道を進むと、これまた豪華な部屋に案内され、人生で座ったこともないようなフカフカなイスに座らされた。そして、相変わらず、この鬼は僕の傍を離れようとしない。広い部屋なのに僕にピッタリとくっついて座っている。
「どれを食べてもいい。好きな物を食べろ。」
大きなテーブルの上には超高級ホテルのバイキングに来たのかと錯覚しそうになるほど、様々な食べ物が並んでいた。
「、、、、。」
本当になんなんだ、この状況は。確かにお腹は空いてるけど、食べてる場合じゃないことくらい僕でも分かる。でも、食べるまで許さないって目付きでこの鬼は僕のこと見てくるし、、まさか毒とか入ってるんじゃ、、、、
「安心しろ、毒は入ってない。唯に危害を加える気はないと、さっき言っただろ。もう忘れたのか。」
しまった、口に出てしまっていただろうか。たしかに、僕を殺す気なら、わざわざ食事に毒を入れるなんて手間のかかる方法は取らないだろう。
「自分で食べれないのなら食べさせてやる。ほら、食え。」
目の前にツヤツヤと美味しそうに光っているイチゴが差し出される。
「早く食え。これを食えば唯の質問に答えてやる。」
そうだ、そうだった。食事をしながら質問に答えてくれると約束したから、ここに着いてきたんだった。よし、食べよう。食べて聞きたいことを教えてもらおう。意を決して、鬼に手を伸ばす。それなのに鬼はイチゴを渡してくれない。まさか、鬼の手から食べろというのか???自分の手ではない手から食事をとるなんて経験したことがない。ましてや初対面の鬼の手から食べるなんて出来るはずがない。その上、イチゴを食べようとすれば、この鬼の手に僕の口が触れてしまう。
「なんだ?恥ずかしいのか?好きな物を食べろと言ったのに、唯が自分で食べないから食べさせてやるんだ。今更自分で食べると言っても遅いぞ。俺の手から食べさせないと、もう俺の気が済まない。」
考え込んでいると、鬼がからかうようにして笑いかけてくる。こんなことになるならウダウダ悩まずに最初に好きな物を選んで食べるべきだった。仕方ない、心を無にしよう。質問に答えてもらうために食べるんだ。満を持して、鬼の手にあるイチゴを口に含んだ。
「ふっ、可愛いな。顔が真っ赤だ。今食べたイチゴみたいになってるぞ。」
なっ、なっ!!!!!さっきから本当になんなんだこの鬼は!僕が色々悩んでいるのに、この鬼は余裕そうで、その態度に無性に腹が立つ。
「もう、うるさい!顔が赤くなるのは条件反射です!普通は初対面でこんな距離感有り得ないんですよ!人にはパーソナルスペースって言うものがあるんです!距離感を守ってください!」
この鬼に人間界の常識を説いても無駄だと分かっているのに、口走ってしまう。からかわれてばかりで恥ずかしい。
「この世界は人間界じゃない。人の世界の常識は通用しない。」
「じゃあ、この世界ではこの距離感が普通なのですか。」
「いや、違う。この距離感は俺と唯限定だ。他の奴には絶対にその体を触れさせるな。」
やっぱりこの世界にもあるんじゃないか、パーソナルスペース。それなのに、この鬼は、、
「あなたと僕限定って、意味がわからない。無茶言わないでください。」
「ここは、妖達の世界の中でも、鬼達が暮らす鬼の領域、鬼神領。鬼の王は俺。だから俺がルールだ。」
どこぞのガキ大将みたいな屁理屈を並べている。見た目は完全無欠でも、心はわがままな子供みたいだ。
僕がずっと黙っているとおもむろに鬼が話しだした。
「そんなにこの距離感が不満か?なら、納得のいくような説明をしようか?そうだな。俺が近くにいれば、唯の匂いがかき消される。妖達は人間の匂いに敏感なんだ。俺の匂いで唯の匂いをかき消せば、妖達はよってこない。だから唯の安全は保証される。あと、唯に触れていると俺の機嫌が良くなる。機嫌が良い俺は饒舌なんだ。唯が聞きたいことをなんでも話すだろう。」
僕に触ると機嫌がよくなるって、、!なんでそんな恥ずかしいことを平気な顔して言えるんだ!顔に熱が集まるのが分かる。
“洸牙が命をかけてでも守りたいのはお兄ちゃんだよ“
蓮花ちゃんが言っていたことを思い出す。理由も分からず、妖達の世界に連れてこられた。本当ならもっと恐怖するべきなんだろう。それなのに、この鬼があまりにも大切なものを見るような目で僕を見つめるから。優しく僕に触れてくるから。恐ろしいという気持ちは消え、僕を連れ去ったのだって何か理由があるんだろう、今ではそんな風に考えている。だからこそ理由が知りたい。何故僕を連れ去ったのか。どうして僕を守ろうとしてくれるのか。僕はいったいなんなのか。
「僕に触れると嬉しいって、初対面なのにそんなことを言われても信じられません。それと、距離感を守れとか、あなたには、もう何を言っても無駄だと思うので、このままでいいです。そんなことより、僕は言われた通り、貴方の手からイチゴを食べた。だから、今度はあなたが約束を守る番だ。僕が聞きたいことを教えてくれるんですよね?」
これ以上引き伸ばされてはたまったものじゃない。元々泣き止んだら教えてくれると言っていたのに、何故か先に食事をとるながれになってしまい、まだ聞きたいことが何一つ聞けていないのだ。
「ああ、そうだな、じゃあ、まず一つ教えてやる。大前提として、唯と俺は初対面じゃない。昔に一度会っている。」
鬼は微笑を浮かべながら衝撃的な一言を放った。
「どれを食べてもいい。好きな物を食べろ。」
大きなテーブルの上には超高級ホテルのバイキングに来たのかと錯覚しそうになるほど、様々な食べ物が並んでいた。
「、、、、。」
本当になんなんだ、この状況は。確かにお腹は空いてるけど、食べてる場合じゃないことくらい僕でも分かる。でも、食べるまで許さないって目付きでこの鬼は僕のこと見てくるし、、まさか毒とか入ってるんじゃ、、、、
「安心しろ、毒は入ってない。唯に危害を加える気はないと、さっき言っただろ。もう忘れたのか。」
しまった、口に出てしまっていただろうか。たしかに、僕を殺す気なら、わざわざ食事に毒を入れるなんて手間のかかる方法は取らないだろう。
「自分で食べれないのなら食べさせてやる。ほら、食え。」
目の前にツヤツヤと美味しそうに光っているイチゴが差し出される。
「早く食え。これを食えば唯の質問に答えてやる。」
そうだ、そうだった。食事をしながら質問に答えてくれると約束したから、ここに着いてきたんだった。よし、食べよう。食べて聞きたいことを教えてもらおう。意を決して、鬼に手を伸ばす。それなのに鬼はイチゴを渡してくれない。まさか、鬼の手から食べろというのか???自分の手ではない手から食事をとるなんて経験したことがない。ましてや初対面の鬼の手から食べるなんて出来るはずがない。その上、イチゴを食べようとすれば、この鬼の手に僕の口が触れてしまう。
「なんだ?恥ずかしいのか?好きな物を食べろと言ったのに、唯が自分で食べないから食べさせてやるんだ。今更自分で食べると言っても遅いぞ。俺の手から食べさせないと、もう俺の気が済まない。」
考え込んでいると、鬼がからかうようにして笑いかけてくる。こんなことになるならウダウダ悩まずに最初に好きな物を選んで食べるべきだった。仕方ない、心を無にしよう。質問に答えてもらうために食べるんだ。満を持して、鬼の手にあるイチゴを口に含んだ。
「ふっ、可愛いな。顔が真っ赤だ。今食べたイチゴみたいになってるぞ。」
なっ、なっ!!!!!さっきから本当になんなんだこの鬼は!僕が色々悩んでいるのに、この鬼は余裕そうで、その態度に無性に腹が立つ。
「もう、うるさい!顔が赤くなるのは条件反射です!普通は初対面でこんな距離感有り得ないんですよ!人にはパーソナルスペースって言うものがあるんです!距離感を守ってください!」
この鬼に人間界の常識を説いても無駄だと分かっているのに、口走ってしまう。からかわれてばかりで恥ずかしい。
「この世界は人間界じゃない。人の世界の常識は通用しない。」
「じゃあ、この世界ではこの距離感が普通なのですか。」
「いや、違う。この距離感は俺と唯限定だ。他の奴には絶対にその体を触れさせるな。」
やっぱりこの世界にもあるんじゃないか、パーソナルスペース。それなのに、この鬼は、、
「あなたと僕限定って、意味がわからない。無茶言わないでください。」
「ここは、妖達の世界の中でも、鬼達が暮らす鬼の領域、鬼神領。鬼の王は俺。だから俺がルールだ。」
どこぞのガキ大将みたいな屁理屈を並べている。見た目は完全無欠でも、心はわがままな子供みたいだ。
僕がずっと黙っているとおもむろに鬼が話しだした。
「そんなにこの距離感が不満か?なら、納得のいくような説明をしようか?そうだな。俺が近くにいれば、唯の匂いがかき消される。妖達は人間の匂いに敏感なんだ。俺の匂いで唯の匂いをかき消せば、妖達はよってこない。だから唯の安全は保証される。あと、唯に触れていると俺の機嫌が良くなる。機嫌が良い俺は饒舌なんだ。唯が聞きたいことをなんでも話すだろう。」
僕に触ると機嫌がよくなるって、、!なんでそんな恥ずかしいことを平気な顔して言えるんだ!顔に熱が集まるのが分かる。
“洸牙が命をかけてでも守りたいのはお兄ちゃんだよ“
蓮花ちゃんが言っていたことを思い出す。理由も分からず、妖達の世界に連れてこられた。本当ならもっと恐怖するべきなんだろう。それなのに、この鬼があまりにも大切なものを見るような目で僕を見つめるから。優しく僕に触れてくるから。恐ろしいという気持ちは消え、僕を連れ去ったのだって何か理由があるんだろう、今ではそんな風に考えている。だからこそ理由が知りたい。何故僕を連れ去ったのか。どうして僕を守ろうとしてくれるのか。僕はいったいなんなのか。
「僕に触れると嬉しいって、初対面なのにそんなことを言われても信じられません。それと、距離感を守れとか、あなたには、もう何を言っても無駄だと思うので、このままでいいです。そんなことより、僕は言われた通り、貴方の手からイチゴを食べた。だから、今度はあなたが約束を守る番だ。僕が聞きたいことを教えてくれるんですよね?」
これ以上引き伸ばされてはたまったものじゃない。元々泣き止んだら教えてくれると言っていたのに、何故か先に食事をとるながれになってしまい、まだ聞きたいことが何一つ聞けていないのだ。
「ああ、そうだな、じゃあ、まず一つ教えてやる。大前提として、唯と俺は初対面じゃない。昔に一度会っている。」
鬼は微笑を浮かべながら衝撃的な一言を放った。
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