【 異能の転生者 】勇者への道、救世主への道、英雄への道……

異能な転生者

文字の大きさ
158 / 691

第148話 国交樹立2

しおりを挟む
王城に用意された俺専用の部屋に転移してくると、その部屋にシャーロット王女がテーブルの椅子に座って待っていた。

シャーロット王女が、「遅いですよ~、ずいぶん待ちましたよ」と言っていた。

別に待ち合わせはしてなかったんだが。

「あっ忘れていました、ようこそ伯爵」とシャーロット王女が入った。

俺は「シャーロット王女、こんにちは」と言った。

シャーロット王女が立ち上がってアリシアに近づいていき両手を取り合って喜んでいる。

「シャーロット王女、王様に呼ばれたんですけど…」と催促すると、すこし頬を膨らませながら、「わかりましたよ」

シャーロット王女は、俺の言葉を聞いて思い出したように、「こちらに、どうぞ」と言って部屋から連れ出された。

俺たちは部屋から出てシャーロット王女の後をついていく。

シャーロット王女が、たどり着いた先は、何回か来たことある部屋だった。

シャーロット王女が近づいてくると、扉を守っていた衛兵が、王様に俺たちが来たことを知らせて扉を開ける。

中に入ると、多くの文官が座って待っていた。そして1番奥に王様とへ妃様と王子と宰相がいる。

俺たちが来る間も、会議をしていたらしい。

そして俺たちが、空いている椅子に案内されて座ると、横にシャーロット王女も座った。

一瞬だけど、シャーロット王女も必要なのかな?と思ったけど、王妃様もいるので口に出す事はなかった。

王様から「よくぞ、参られた、伯爵」と言われた。

俺は頭だけ下げておいた。

「これで全員が揃ったので、話を進めたいと思う」と王様が言って進行していく。

「今まで話した結論から言うと、オーリス王国はダイラス連邦と国交樹立をしていくことが決定した」

「ついては、伯爵には、また、ご足労だが協力していただきたい」

俺は、「分りました」と簡潔に答えた。

王様は、俺に巻物を差し出してきた。

「これは、ダイラス連邦の首長殿に渡してもらいたいものだ」

「もし、この国交樹立がうまくいくと、国を繁栄させることができる、そして、ご助力いただいた伯爵には本当に感謝している」

「今回の件もそうなんだが、前回の王族の人間が狙われた時でも、他国の侵略があった時でも、貴殿は、真っ先に動かれて解決された。
よって私はアルベルト伯爵に叙爵を行う。

正式には、まだだが確定したものとして王族に次ぐ爵位として公爵の地位を叙爵するものとする。

これは、私個人や王族や全貴族の同意を得ている決定事項である」

と言われて、俺は言葉が出なかった。

えーっ、そんなん聞いてないよー

決定事項として言われたので、俺が何かを言える立場ではない状態だった。

なんだか、すごく落ち込んでしまった。

ハァー、どうしよう


王様が話を続ける

「アルベルト公爵としての地位は、今までの事や、これからのことを考えて国として、与えなければいけないものだと思っている。

詳しい事は、国交樹立が終わった後に行う式典で正式に公爵として振る舞ってもらうことになるが、決定事項であるので今から貴殿は、上位貴族の公爵だ。」

もう避けられることではないので、俺は了承した。

しばらくは国交樹立のいろいろな説明があったり長い時間拘束されてしまった。

俺たちが、屋敷に帰ってきたのは、夜おそくになってからだった。

はぁー、疲れた

俺はベッドに倒れこんだ。

そこに一緒にいたアリシアが、ベッドに腰掛けて手を握ってくれた。

温かい手を感じたので、俺もアリシアの手を握り返した。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...