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「噓でしょ!あんな苦くてエグイ薬草を・・・直接食べてたぁー!」
思わず味を思い出してしまい、口の中がニガニガしてくるようだった。
驚きすぎて、丁寧な話し方すらぶっとんだよ。お手伝いをしていた時に、薬草を知りましょうと言われてちみっと齧ったことがあったのだ。ううっ思い出したくもない苦さだった!
本の最初は薬のはじまりの物語だった。てっきり専門の実用書のように、薬の名前などがつらつらと
書かれているかと思えば、「むかしむかし」という出だしでおとぎ話のようだ。
そもそも何故その草を食べようと思ったのか、薬とどうやって気が付いたのか謎だらけではあるが
それが最初って言うんだからそうなんだろうけど、眉間もついキュッと皺がよってしまう。
師匠はわたしのその顔を見て、クスッと笑う。
ほぼ読み聞かせ状態ではあるものの、頁を繰るごとに不思議な事が自分に起こるので、ルチアはいつまでも二ガニガキュッキュしていられない。
頭の中に絵が浮かぶのだ。
初めて草を食べた髭だらけの男が、味のひどさに悶絶して頭を搔きむしる様であるとか、体調が回復して小躍りしている様子はちょっと面白いとか、せっせと摘んで家族のもとに運んだのに、奥さんらしき女性に放り捨てられて言い合いになってるとか、浮かんだ絵が動いている事も驚きだし、音は聞こえないものの会話の内容まで手に取るようだった。
「師匠・・」
どう問いかければいいのかわからず、じっと見つめるしかない。
「ルチアちゃ、ううんこれからはルチアと呼びますからね。もしも今頭の中に動く絵が観えているのなら、この書に触れる資格があると見做されました。怖がらなくても大丈夫です。今見えているのは、その時実際にあった事実を閉じ込めた欠片なのです。遥か昔の出来事ですが、こうして始まったと教えてくれているのですよ。」
師匠のいう事は、分かるような分からないような、知っているような思い出しているような・・・
もうね、大混乱中なんだよ! ちっとも落ち着かない状態だったけど、たったそれだけなのに随分と時間が経っていたのね。
「ルチア、そろそろお昼になります。食事は宿に戻るのでしょう?さきほどの本は負担もかかるので、いつもよりゆっくり休憩をとっていらっしゃい。休憩の後は、おいしいハーブティーの調合をおしえてあげますからね。好きな配合が見つかったらそれでお茶をしましょうね♪」
そう言って頭をナデナデされていたら、ふわっと幸せな気持ちになって、そして空腹を思い出した。
「おばぁちゃーん、お腹すいたぁー」
宿の食堂に入ってすぐ厨房に駆けて行って声をかけたら、料理人のリヒテさんしかいなかった。
「お帰りルチアちゃん。今日はお客さんの引けが早かったので、女将さんは自宅のほうにいると思うよ?彼方でもいいし此方で食事をしてもいいように聞いているから君次第だけどどうする?」なーんて言われたら
「こっち!リヒテさんのスープが食べたいなー」だよ!
一人席のカウンターに座って食事が出てくるのを待ちながら、さきほどの出来事を考える。
字を読むだけより良く分かったけど、遥か昔からうーんとうーんと昔から、奥さんって強いのね。
街一番のお調子者とよばれるじいちゃんは、おばぁちゃんに頭があがらないね。
いつもおばぁちゃんを怒らせて、家から放り出されていたよね・・・奥さん最強だわやっぱり・・・
しかしあれが2000年以上も前の出来事だなんて凄い。魔法の本らしいけど、見習い初日から
凄い体験をしてしまった。夫婦の真理を見つけてしまった・・・
昼のスープは大好きな兔の肉がたっぷり入ってて、口に入れればホロホロで、
クリーミーでなんとなく疲れた体に、しみるわぁ~(じいちゃんの真似
思わず味を思い出してしまい、口の中がニガニガしてくるようだった。
驚きすぎて、丁寧な話し方すらぶっとんだよ。お手伝いをしていた時に、薬草を知りましょうと言われてちみっと齧ったことがあったのだ。ううっ思い出したくもない苦さだった!
本の最初は薬のはじまりの物語だった。てっきり専門の実用書のように、薬の名前などがつらつらと
書かれているかと思えば、「むかしむかし」という出だしでおとぎ話のようだ。
そもそも何故その草を食べようと思ったのか、薬とどうやって気が付いたのか謎だらけではあるが
それが最初って言うんだからそうなんだろうけど、眉間もついキュッと皺がよってしまう。
師匠はわたしのその顔を見て、クスッと笑う。
ほぼ読み聞かせ状態ではあるものの、頁を繰るごとに不思議な事が自分に起こるので、ルチアはいつまでも二ガニガキュッキュしていられない。
頭の中に絵が浮かぶのだ。
初めて草を食べた髭だらけの男が、味のひどさに悶絶して頭を搔きむしる様であるとか、体調が回復して小躍りしている様子はちょっと面白いとか、せっせと摘んで家族のもとに運んだのに、奥さんらしき女性に放り捨てられて言い合いになってるとか、浮かんだ絵が動いている事も驚きだし、音は聞こえないものの会話の内容まで手に取るようだった。
「師匠・・」
どう問いかければいいのかわからず、じっと見つめるしかない。
「ルチアちゃ、ううんこれからはルチアと呼びますからね。もしも今頭の中に動く絵が観えているのなら、この書に触れる資格があると見做されました。怖がらなくても大丈夫です。今見えているのは、その時実際にあった事実を閉じ込めた欠片なのです。遥か昔の出来事ですが、こうして始まったと教えてくれているのですよ。」
師匠のいう事は、分かるような分からないような、知っているような思い出しているような・・・
もうね、大混乱中なんだよ! ちっとも落ち着かない状態だったけど、たったそれだけなのに随分と時間が経っていたのね。
「ルチア、そろそろお昼になります。食事は宿に戻るのでしょう?さきほどの本は負担もかかるので、いつもよりゆっくり休憩をとっていらっしゃい。休憩の後は、おいしいハーブティーの調合をおしえてあげますからね。好きな配合が見つかったらそれでお茶をしましょうね♪」
そう言って頭をナデナデされていたら、ふわっと幸せな気持ちになって、そして空腹を思い出した。
「おばぁちゃーん、お腹すいたぁー」
宿の食堂に入ってすぐ厨房に駆けて行って声をかけたら、料理人のリヒテさんしかいなかった。
「お帰りルチアちゃん。今日はお客さんの引けが早かったので、女将さんは自宅のほうにいると思うよ?彼方でもいいし此方で食事をしてもいいように聞いているから君次第だけどどうする?」なーんて言われたら
「こっち!リヒテさんのスープが食べたいなー」だよ!
一人席のカウンターに座って食事が出てくるのを待ちながら、さきほどの出来事を考える。
字を読むだけより良く分かったけど、遥か昔からうーんとうーんと昔から、奥さんって強いのね。
街一番のお調子者とよばれるじいちゃんは、おばぁちゃんに頭があがらないね。
いつもおばぁちゃんを怒らせて、家から放り出されていたよね・・・奥さん最強だわやっぱり・・・
しかしあれが2000年以上も前の出来事だなんて凄い。魔法の本らしいけど、見習い初日から
凄い体験をしてしまった。夫婦の真理を見つけてしまった・・・
昼のスープは大好きな兔の肉がたっぷり入ってて、口に入れればホロホロで、
クリーミーでなんとなく疲れた体に、しみるわぁ~(じいちゃんの真似
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