幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「いたいたルチー!お誕生日おめでとうー!これプレゼントよっ」

スープを食べ過ぎて椅子の背もたれに体を預けたまま、ぼーっと天井を眺めていたら
親友のサリーが飛び込んできた。洋服と婦人用小物を取り扱う商会の子供であるサリーはとってもお洒落でとびきりかわいい♪
受け取ったプレゼントの包みですら可愛いなんて!
「サリありがとう!すごい嬉しいー」嬉しくって抱きしめちゃう!
「ふふっ♪ルチったら、開ける前からそんなに喜んで貰えるなんてぇ。気に入ってくれると良いんだけど!」二人でニコニコだ。
包みをそっと開けたら、綺麗なリボンだった。キラキラしてるところは染め抜きがしてあって、雪結晶模様だ!
「ねっこれ!ルチに貰った髪留めと同じ形の染め抜きなの♪お揃いみたいでしょう?うふふふ」
「お揃い!いいね!あいかわらず素敵な事考えつく親友が大好きよ!大事にして特別な日に使うね!」
「あら、普段使いにしても良いのよ?このレースの部分も汚れ防止が付与されているから。それよりお祝いの晩餐には、アリアさんもちゃんと来られるの?」
少しだけ様子を伺うような感じで問われる。どうもそれが心配で、この時間に突撃してきたのね。
アリアというのは、あたしのお母さん。仕事柄あまりお家にいなくて寂しいけど、今日からは少し大人のルチアだから!寂しくないもん!今日は来てくれるってお父さんも言ってたもん!久しぶりに家族が揃いそうだ。

「ルチったら、そんなしょんもり顔して意地はってどうするのよ?私ね、今日はとっておきを伝授するつもりよ!
そうすればルチは寂しくならなくて済むのよ♪だから元気だしてねぇ~」

あたしの可愛い親友は時々しでかすので、このニパッと笑う時は用心だ。


「じゃあまたね!ルチ~お休みの日が合ったら遊びましょう~」
「うん!またね!」

食後の休憩時間をサリーと過ごして、師匠の下に戻る。
しっかり休憩はとれたのか聞かれたので、サリーに貰ったリボンを見せながら、楽しくおしゃべりしたので元気いっぱいですと答えておいた。
そしてお昼前に言われた通り、ハーブティーの調合を教えてもらった。色々を少しづつ混ぜてお気に入りを見つけるらしい。
「だけど師匠、30種類は覚え切れません。もう何がどれだか・・・どうしましょう」ちょっと多すぎるよね!
ほぼ泣きが入りそうになっていると、
「じゃあ、全部混ぜちゃいましょう。味見もそろそろ大変ですしね」
「えっ?!全部ですか?薬効とかケンカになりませんか?」全部混ぜとか師匠らしからぬ大雑把さで驚いた。
「このハーブティーのブレンドは、小さい子でもお水がわりに沢山飲んでも大丈夫なものを揃えていますから心配はいりませんよ。ただ心穏やかに爽やかな気持ちにしてくれるお茶になりますから、ルチアにプレゼントです。これから覚える事も増えて煮詰まったりした時はこのお茶で一息いれましょうね♪調合の初歩を感じてもらいたかっただけですからね」いい笑顔です師匠。
煮詰まったりすることが前提とか・・・お仕事って厳しいのね(涙

だけど本当に、このお茶おいしい~。暑い日は冷やしてたっぷり飲みたいかも。
そして本日の見習い作業はこれでおしまい。お手伝いの時はもう少し遅い時間まで色々していたけど特別に早く帰っても良いんだって。
誕生日の特権じゃよ~んふっ



宿屋の横の細道を抜けて、宿の小さな裏庭に出る。その庭をさらに通り抜けた先にある家が家族で住む場所だ。
何時もみたいに、おばあちゃんに「ただいま」をしようとしたら、むぎゅっと抱きしめられた。

「ルチアお帰り!誕生日おめでとう、それにだいぶ大きくなったね?」
その声はお母さん!!
「お母さんこそお帰りぃぃ!」
こっちも、ぎゅっと抱きついて、二人で顔も見合わせて、ふふふと笑いあってさらにぎゅぎゅうっと
抱きしめあっていたら、何も入り口でしなくても、家の中に入りなさいと、おばあちゃんに叱られた。



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