幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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休憩で使った茶器を片付けて、昼食で宿に戻るため鞄をよいしょって掛けた所で


「ルチア今日は、光の日なので屋台が沢山出ているのですが、興味はあるかしら?」

師匠ーーーぉぬうん!なんと、素晴らしい提案をしてくださる女神か!
ルチアがかつてない勢いで首がもげそうなくらい、グリんっと振り返った先に
見たものは本物の女神だった!ふぁっ
光の日っていうのは、各月の最終日の事なんだよ!

「行ってみたいです!!」背筋を伸ばしてはっきりと!お返事しますっ!

今日はなんて良い日だ!そうだ、屋台記念日か!8歳効果がここにも?! そうなの?
今までは冒険者ギルドのある建物が面している大きな通りに行ってはダメだと
かなり行動範囲が制限されていたので、それが一気に中央広場までである。大冒険だ!

「あらっそんなに喜んでくれるなんて。ふふふっ」
優しく笑う師匠の周りがキラキラと光りがこぼれるようで眩しい。
あれ?これは本当に光ってやしないだろうか?キラキラと・・・まぶし・・

しかし、それよりも大事なのは屋台だ!宿屋の駆け出し冒険者達から聞く、
串焼きなるものを手に入れるチャンスではないか!もうお口がじゅるりである。
彼らは言うのだ!串焼きは命! 少し命が安すぎる気が、しなくもないけど・・・

「では、お家の方に許可を貰いに行きましょうか。お昼ご飯もそちらで頂きましょうね♪」
「はぁい♪」
今日はあたしも天の御遣い様みたいな良い子になりそう~。すっかり上機嫌である。

先ほどまでの、大人の汚さに過酷な歴史の事実に翻弄され荒ぶった
心をすり減らされた幼女はいない。串焼きこそが正義。少女の心を救った英雄だ!



ミシェリーはしきりに恐縮するマーサに許可を貰い、ルチアはお小遣いを貰い
二人で仲良く街へ繰り出した。
「はぐれない様に、手を繋ぎましょうね」
そう言って差し出された手は、真っ白ですべすべで、少しだけひんやりしてた。
おかあさんの手は剣を握るから、少しゴツゴツしたところがあるなとルチアは思う。
水仕事をするおばあちゃんの手は少しだけカサカサだね。だけど、みんなルチアを優しく撫でてくれる大切な手だから、こうして触れられるととても嬉しい。
繋いでいる手をニコニコ見つめながら、きゅっと力を込めた。

道すがらは、街に溶け込んでいる何時もなら誰も気にも留めないような、魔法を発見しながら進んだ。

建物の土台は頑丈になっていたり、屋根には風が流れて循環する魔法陣が隠れてた!
変な臭いとか溜まらないんだって。
ルチアが一番おどろいたのは、道の模様がすでに魔法陣になっていて、破壊防止になってるらしい。

ただの色違いの石が使われていると思っていたよー。足元の不規則に並んでると思っていた黒と灰色の石を見下ろしてサリー達と石飛びした時を思い出した。
ルールは、相手が決めた色の石だけを踏んで道の端から端まで渡るだけの遊びだ。
単純ながらも、片足だけで進むとか、後ろ向きで渡るとか、この街で生まれ育った子供には当たり前すぎて日常生活の中ですら、ゲン担ぎに今日は黒い石だけ踏もう~♪なんてやってる。

「なんか、この街を作り上げた人って凄いなぁ~。ここまで大きくなると最初から考えて道をを作ったのかなー尊敬しちゃぅ!」ルチアの本気の賞賛だった。

ルチアの呟きを、どこかで聞いてニヤニヤしているであろう男の顔を想像して、クスリとミシェリーは微笑む。
そして、どこの屋台が人気だったかしらと、まわりに目をやった。



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