幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

文字の大きさ
25 / 58

23

しおりを挟む
「じゃあムゥちゃん、また明日もよろしくおねがしいまーす」そう言ってルチアは帰っていった。

ルチアしゃまに、お願いされたにゃ♪ふんふん♪
ルチアと一緒にお使いをした、ムゥはとてもご機嫌だった。
しっぽをゆらゆらと楽し気に揺らして・・・

「ふぎゃぁ!!!」ミシェリーに殺気を当てられて、ボワッとなった。
「にゃぎゃあああ!へ、陛下ぁ~なっなっなっ、何を・・・・」もうブルブルである。
ボワッとなったしっぽを抱きしめて泣いた!

迷宮での事。ルチア達を初めて見たからと気にかけていた、先輩見習い君達が数人、親切で声をかけようとしていたのを、ムゥが察知して邪魔をしつつ地上に戻った。ルチアは何も気が付いていなかったが。

怪我こそさせていないが、巧妙にそれぞれを誘導して戻ってきた。その事で師匠はお怒りである。このままでは、ルチアの評判に関わるだけでなく、友人が知人が全くできなくなってしまう。
かつて孤独だった元女王様は、ルチアに沢山の友人に囲まれて欲しいと思っている。
親友のお嬢さんはとてもいい子だけど、そういう掛け替えのない子があと数人くらい居てもいいと考えていた。

しこたま怒られて二度としないように、反省してなさいと店の隅で一晩、正座をさせられていた。

ムゥの葛藤は続く・・・「あ、ぁんな無用なオスを姫に近づけたくないにゃ・・・」ずびずびと泣きながら葛藤した。
反省は当分、無理そうな気配である。「と、ともだ・・・知り合い・・くらいなら・・・ずびずび・・・」
 
正座のお仕置きは、実は初めてではない。これはルチアが知らないお話。



師匠の店を出て宿に顔を出したら、食堂に泊まりのお客さんが何人かまだいて
わたしに気が付いてくれた。

「お、お帰り~今日、初迷宮って聞いたぞーおつかれさん」
「無事でよかった。お帰り~」
ココさんとローロさんも居て、声をかけてくれた。
おばあちゃんからでも聞いたのかな、なんか大げさ迎えられてちょっと恥ずかしいね。

「うん。ただいまーっ大変だったけど、楽しかったよ!!」
ついそのまま話し込みそうになったら、おばあちゃんが、家で心配してウロウロしてる鬱陶しいのがいるから早く行ってお上げだって!!

そうね~いたわね~うちに・・・ベアみたいなのが。
みんなに、家に戻るね、またね!って手を振りあった。

「ただいま」なんとなく、声を潜めて入り口の扉を少し開けた。途端に、がばっと開かれて引っ張られたわたしは転びそうになってしまった。すぐに抱き留められはしたけど、胸がバクバクいってるよ!!!ひぃ驚いた!この犯人はーやっぱり!見上げれば、泣きそうになってるベア・・・げふげふっ、お父さんだったわ!うん。こうなりそうな予感はしていた!なるって知ってた!!!

どこも怪我をしてないけどね。そう言ってもちゃんと確認しないと安心できないんだって!!
何時まで続くのかなって思ったけど、すぐお母さんが助けにきてくれて、今はみんなでお茶を飲んでる。

わたしが作ったって、とってもとっても大感激してくれてる人が一人いますけども・・・
しかも飲むの、これが初めてってわけじゃないよね!もう何度目かなんだよお?

わたしが混ぜたお茶!! ただ用意された材料を、ざっぱざっぱ大きめの籠に入れ、ぶんぶん振っただけって言えないよね~あそこまで感激されちゃうと、味はとても美味しいけど、それは師匠のレシピですし~とほほ。

そうして、迷宮であった事をたのしく話した。

話の流れで畑のウサギさんの事になったけど・・・その、そういう事かぁ~、あーうそうかぁ美味しく食べちゃってたねぇぇ・・・わたしは可愛かった♪って言いたかっただけなんだけどね。そうか、絶品スープのあの肉も、ウマウマ食べたあの美味しい串焼きも・・・あの子かぁぁぁ

今度はお母さんの何かが切り替わったようだよ!!
なんだろ?そのワクワクして嬉しそうな顔は。目がキラキラだよ!
可愛いっていったら、うんうんって頷いてくれてたから同意してくれたと思っていたのに!!

「まるまると太って、コロコロして狩りやすい!しかも迷宮産は柔らかくて美味!」って何を言い始めたの?!!!
お母さんも子供の頃、がっしがっし狩ってたんだってさ!向かうところ敵なしで、誰と狩猟数を競っても無敗だったとかね・・・やんちゃ?お母さん、やんちゃだったの?!!
もう、その身振り手振りいらないからねっ。

えっわたしに狩り方教えるとか言わなくていいから!まだ心の中で可愛いと美味しいと可哀そうがせめぎあっているから!困るからぁ~!今日ですら、ムゥちゃんの話を聞いて自分は無理だなーって思っていたのに!!
なぜか、迷宮内の話にお父さんは空気だし!!微妙な顔してるぐらいなら、お母さんの武勇伝止めてちょうだい!!

えっ?外のウサギは可愛くないの?ギィギィ鳴いて襲ってくるの?捌くと血まみれとか・・うえっ

おばあちゃんが、夕飯の支度をするからって首根っこ引っ掴んでいなくなるまで狩りの話は続いた。
ルチアは無理するなって、ぼそっと言ってくれたけど二人きりになってからじゃく、さっき助けて欲しかったよ。


結論として、私の中では「美味しいは正義」で決着しました。
ついでに、お母さんが巷では「閃光」とか呼ばれてる二つ名持ちの冒険者と、初めて知りました。







しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界へ行って帰って来た

バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。 そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

魔法筆職人の俺が居なくなったら、お前ら魔法使えないけど良いんだよな?!

川井田ナツナ
ファンタジー
俺は慈悲深い人間だ。 だから、魔法の『ま』の字も理解していない住民たちに俺の作った魔法筆を使わせてあげていた。 だが、国の総意は『国家転覆罪で国外追放』だとよ。 馬鹿だとは思っていたが、俺の想像を絶する馬鹿だったとはな……。 俺が居なくなったら、お前ら魔法使えなくて生活困るだろうけど良いってことだよな??

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...