幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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「ええっ?お掃除は終わりましたの??聞いていませんわよ・・・いつの間に」

師匠が珍しく、焦ったような?怒ったような話し方してる! 本当に珍しいんだよー。
相手はシーンさんなんだけど、どうしたのかなぁ。
シーンさんの表情は、ちょっとよくわからない感じ。ニコニコしてるとは思うけど、なんか違うの・・・


あ、わたしの勉強に『絵を描く』が増えたのね、そして教えてくれるのは、なんとー!!シーンさんですっ。びっくり!

師匠から聞かされた時は、前に見たあのでっーかーーい魔法陣を使った大きな魔法でも教えて貰うのかなって思ったんだけど、全く別だった!!そりゃそうだよね、わたし、まだ生活魔法しか使えないよ。本来の無属性の魔力を使った無属性魔法は、もうちょっと魔力がないと駄目なんだって。体もちゃんと成長しないと駄目だって!

シーンさんには、『デッサン』を教えてもらえる事になったから、上手になったら今度こそ!ちゃんとムゥちゃんを可愛いく描くよ!だから頑張りまっす!

今は、テーブルの上に置かれた果物を、炭で描いてます。難しいな・・・


それに、絵が上達するのはもっと凄い意味もあるんだよ!付与魔術に必要な、魔法陣を書くのが上手になるんだって。
こういった事にも、繋がりがあるんだね。能力値が上がっていく仕組み、みたいだなって思ったの。

師匠といると、わくわくするような出来事が起こったり、びっくりしたり、新しい事を覚えたりして、いつもいつも楽しくって、あっという間に時間が過ぎちゃうけど、そこにシーンさんも加わって、もっともっと楽しい感じ!

その楽しいを忘れない方法だよって、『時間割り』っていうのと『日記帳』っていうのをシーンさんから貰ったよ!

時間割りがあると、何を勉強していくのか分かりやすいって思った!

文字の読み書きでしょ、算術でしょ、魔力の制御に、歴史書の時間。ここに絵を描くが入って・・・
何も書いて居ない所は、ギルドのお手伝いとか、師匠から頼まれたお使いの時間。あ、迷宮に行くのはどこの時間に入るんだろう??休憩とか、お昼の時間とかも書いてあるよ!なんかすごーい!!

今までも不便とは感じた事は無かったけど、これはまた分かりやすさで今までにない感じで不思議な感じがする。

週や月ごとに細かく決める方法もあるって『計画表』の書き方も教えてもらってる。その計画表の中に『達成』っというのがあってね、つまり小さい目標を達成すると、ご褒美が貰えるんだって!!

例えばね、「魔力操作を3回終わらせる」っていう目標を達成すると、小さなお菓子が貰えたりするの!
後は、「薬草の仕分けを10束分終わらせる」の時は、その薬草を使ったお薬の作り方を教えて貰えるし、「本に書いてある事を覚える」の時は、覚えた事を試せる!とかね、試すっていうのは錬金術の窯も使って良いって事だからもうこれからが楽しみで仕方ないの!どの本を覚えようかなっ!自由に選んで良いって!

だけど、その中でも特に嬉しかったのは、お休みが何時って決まっていると、サリーと約束しやすくなるねって言われた事!お休みっていうのも、大切な事なんだって。
だけどね、職人見習いさん達にお休みは無いよ?って聞いたら、10歳以上になってる子達は、お仕事の時間が長くなったりするから分かり辛いけど、ちゃんとお休みは有るって、わたしが知らなかっただけみたい。そしてまだ8歳だから見習いにはなれるけど、お休みは多めに取らせるというのが、この街の決まり事なんだって!知らなかったよ!!

これからの勉強の中には、そういった街の大きな決まり事とかも覚えるんだって!
わたしこれからね、勉強で大忙しなんだねっ!!


それにしたって、『デッサン』むずかし・・・

「ルチア、最初だからまだ良く分からないだろう?ほら、これは俺が描いた手本だから、これを渡しておくな。まずは真似でいいからこういう風に描いてみろ」

そう言ってシーンさんは、絵が描いてある帳面をくれた。
わぁ、果物!!えっと、白と黒だけで色は無いけど何が描いてあるのか分かる!シーンさんが描いたって言った!!

「凄いです!これがデッサンなの?」
「そうだよ。絵を描く技術だ。影も良く見て、塗りつぶしてないでちゃんと一本一本の線で濃くしていくんだ」
「線なの・・・・」
「ここの家に置いてある本にも、絵が沢山描いてあるから、ただ眺めるではなくこれからは、どう描かれてるか考えながら見るといいぞ」

そう言われて思い出した。
「薬草の種類が載っている本!!あれは絵だった!色がついてるけど線は黒かった!後で見るね」

そう言ったら、シーンさんは凄い笑顔になって、頭を一杯ナデナデしてくれた。
ひとしきり撫でまわされたけど、その後はデッサンに集中した。


ふっと気が抜けて、振り返ってみたら・・・師匠とシーンさん、夫婦喧嘩してた。えええっ嘘でしょ・・・
美しくてふわぁってなる微笑みの師匠が!とってもぷんぷんなんですけど・・・・
わたしに見られている事に気が付いて、シーンさんはニコッと笑って

「子供の教育方針な。父親と母親とでは考え方が違う事で意見が対立するのは、普通~~にある事だから、ルチアは気にしないで、デッサンの続き頑張りなさい。」

そう言われましても・・・誰が父と母で、子は誰???

デッサンしながら、ついつい耳がね・・・後ろの会話が気になって集中できなーーいっ!!


「この間の・・・爆発の・・・」
ビクッ!!と、わたしの方が跳ねた・・・こ、っこの間のアレが原因???そのせいで師匠達が喧嘩してるの?

いやぁ・・・調子に乗りまくって、わたしって大天才!ってノリノリでついね・・・うっわ思い出したくない。

新しい色をね、作るときに・・・ふっと思いついてしまったんだよ! 風渡る畑の絵の出来上がりが、魔力をながしてからだったなぁ~って・・・だからもしかして、色を作るときにも魔力を流したらどうなるのかなぁ、もしかしたら素敵な事になるんじゃないかな~って、本当に、本当に出来心だったとしか・・・

最初は、ほんの少しだけ流してね、魔力が反応して、ねりねりしていた色がフワッと輝いて明るい色に変わったの。なんだかキラキラもしてる感じで、これはいける!って思ってね・・・もっともっとて、気がついたらバヒョって音がして、絵具が飛び散って、お店中とわたしが、まっ黄色になった・・・あの大爆発。

びっくりしたのと、ショックなのと、お店が大惨事でどうしたらいいのかわからなくて、いっぱい泣いて
いっぱい謝ったけど気がついたら師匠のお膝の上で寝ちゃってて、恥ずかしくっていたたまれなくって、とても困ったんだから・・・師匠は笑って許してくれたけど、危ないから思いついたら、師匠に確認する事を約束したの。

ううっ・・辛い!!!
止めて!シーンさん!!あれは立派な錬金術??!!錬金術の入り口かもしれないけど、褒めちゃ駄目って!
あれは前に師匠から聞いた、ダメな錬金術師のほうだから!バキバキにされちゃうよ!変態がくるよ!怖いよ!
うわぁ~塔の人こないでーーーーっ!!

   


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