幼女のゆるっと日常生活~異世界迷宮都市~

ふらんぼわーぬ

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これでようやく聞けるよ!

皆が言う風物詩っていうのは、迷宮街の外、他の国のあちらこちらから人が集まってくる時期の事なんだって。

この街に稼ぎにくる人達だけじゃなく、そこに悪い人も紛れて入って来て、悪さをして捕まる!っていう『お約束』というのが有るらしい。大人はそれを見て、季節を感じるんだ・・・へぇ??か、賭け事?!!それって確か、お祖母ちゃんが絶対にやっちゃ駄目だって言ってた・・・アレ?

度胸もある有望な見習いを勧誘する為に、見守りと言う名の娯楽に大いに盛り上がるんですか・・・むっ
何だろう、ちょっとムカムカするんよ!わたしたち、玩具じゃないのよ失礼しちゃうったら!!
そもそも、門があるのにどうしてそんなに悪い人がいるんだって話なのよ。え? 小悪党は、脅威にならないから違法じゃない身分証明書がある場合は来ちゃうの!! 門の賞罰判定の水晶が弾くのは凶悪犯だけ?!!なんてこった

そして何で今なの?って思うの。この街はいつも変わらないから、そこが分からないって言ったら、ますます言いづらそうだったけど、頑張ってちゃんと聞くからって言えば、渋々教えてくれた。賭け事の話はいいのか?!

寒い国の貧しい村などで、家の跡継ぎ以外の子供は成人する前後で独立しなくちゃいけなくなるらしい。
収穫期が終わって、お金があるうちに家から追い出される人達も居るの?

何も採れなくなる寒い冬を越す為に人を減らすんだって・・・その時期は、収穫した作物とかの売買で商人も動くし、その護衛の為に冒険者もかなり移動するんだって。それに便乗して少しでも安全に、仕事を探す人達が移動して流れが出来て、この街に人が辿り着くらしい。

聞かせろと言っておいて、内容に驚いて黙っちゃった。
家族と離れ離れにならなくちゃいけないの?住んでいた街を出ていかなくちゃいけない?そんな事考えた事もないよ。
でも、親のいない子供が多いこの街で家ってのはどうなってる?大体共同で住んでるのが当たり前よね。

外に『国』というのがある事は知ってるよ!街とか村っていうのも知ってるけど、ここの街とそんなに違うの?
なんでそんなに大変なの?寒いってどれくらいなの?くしゃみがでるくらいかな?


「今はこの街のやり方なんだって納得もしているがな、最初は驚いたぜ。嬢ちゃんみたいに家業があるのに継がねえってのも不思議でなぁ。勿体ねぇとも思ったし、特別に甘やかされて我が儘で言ってる訳でもねぇし。能力がありゃ、孤児でも当たり前に後継者になれるって凄い街だとおもったな。文字の読み書きも当たり前に出来て、算術もなんなく熟す見習いが当たり前って、俺の村では考えられない事ばかりだ」

リックさんの今の言葉は、わたしにというより独り言みたいに聞こえた。

「そんでな、さっき言った『銀貨』ってのは、外から来た悪い奴らをとっ捕まえて小遣いに変えてる見習い達の事を揶揄してそう呼んでる隠語ってやつだ」

なぬ?!それは一体どういうことー!!更に驚いて、固まっちゃったよ・・・

「あー、その辺はルチアちゃん、あんまり詳しく聞かない方が良いと思うよ」
って食堂の隅で武器の手入れをしていた、スエンさんが会話に入ってきた。

「どうして・・・・って、お父さんか! あーなんかわかるかも。絶対に騒ぎそうだし・・・」

わたしが、うーむと唸るとリックさんとスエンさんに笑われちゃったよ。

だけどね、結構昔からある事みたいでね、夕食をみんなで食べながら聞いてたんだけど、
リヒテさんどころか、お祖母ちゃんまで経験あるって! ほんとみんな何やってるの?!危ないんでしょ!
だからわたしには、詳しく教えないって言って置きながら、中途半端に気になる感じで濁すの止めて!
気になって、寝られなくなったらどうするのよーーーっ

わたしの剣幕に、やっと周りが折れて話てくれたよ。んもうっ!

「ルチア、そんなに膨れた顔するんじゃないよ。分かったから、教えてあげるからちゃんとお食べ!」
そっぽ向いてたけど、そう言われて切り分けられたお肉に、ガップリと食らいついた!

「簡単に言うとねぇ、見習いは結界が張れる『徽章』を付けているだろう?守られてる事を逆手にとって、犯罪者の連中を釣り上げて警邏に突き出しては報酬を貰うんだよ。自分たちが餌になるのさ。その場で逃がしたとしても、一度でもやらかして結界に触れた奴らは後からでも捕まえられるからね。街からも逃げられなくなるし」

「え?」なんだって?もう一度言って???思わず眉間がきゅってなったけど・・

「でも以前の徽章は、今ほど性能が良くなかったって聞きましたよ女将さん」

「そうなんだよリヒテ。私たちが子供の頃の徽章はね、悪意に反応して、物理的な攻撃だけを防いでくれるというものだったから、本当に危険な奴には意味が無くて、その欠陥に気が付いて改良されるまでは街の治安が少しばかり悪化したりもしてねぇ、あの頃は外の国も荒れててねぇ~危ない仕事も多かったわ。懐かしいねぇ」

「いやいや、お祖母ちゃん!そこ懐かしいってニコニコしてる場合じゃない感じよ!!なんで大人は危険を承知してるのに止めさせなかったの?」

「嬢ちゃん、たぶん色々な事情を加味して、お目こぼしされてんだろう。孤児も多いしな」

お目こぼし?・・・見ないふり?って事??・・・つまり孤児院の子達は独立が早いから?
そもそも、本当に危ない奴はってどういう事なの!!ぬっ、説明はするつもり無いのねっ!!

 ちょっと!! なんかお祖母ちゃんがキラキラしながら若いころの武勇伝とか語りだしてる・・・うーん。なんか、この感じとっても良く知ってるわ・・・つい最近、体験した気がするよねぇ。

親子ってこんなに似るものなの?ええと、わたしも何れこうなっていくの?全く考えられないんですけどーー!!

「いゃぁ、噂には聞いてましたけど、女将さんかなり武闘派だったんですねー」
「今日の夕飯は楽しい・・・」
いつの間にか、ココさん達もまじって皆で和気藹々ですけども!

絶対に話題が消火によくなさそうなのに、何時になく最高の盛り上がりって・・・こんな時に、じいちゃんは何処に行ったんだよー。お祖母ちゃん止めてよー!この際、お父さんでもいいからーー!!

ココさん、ローロさん。リックさんにスエンさんも、外の国から来ましたって言ってるけど、
もう十分に『迷宮っ子』だよ!!!元々、この街育ちのリヒテさんの方が苦笑いってどういうこった!


はぁ~、大人って・・・もぐもぐ、このお肉初めてたべるわ。

ルチアは今日、お祖母ちゃんが伝説の『鞭使い』でお母さん共々、暴れん坊だって知りました。

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